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赤ちゃんの乳児湿疹|にきび・脂漏性湿疹・あせもの見分けの目安と毎日のスキンケア、受診とアトピーの考え方(0〜1歳)

対象の目安: 0〜1歳ごろ(とくに生後1〜6か月ごろ)

カナデ・発達・おでかけ担当
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赤ちゃんの乳児湿疹|にきび・脂漏性湿疹・あせもの見分けの目安と毎日のスキンケア、受診とアトピーの考え方(0〜1歳)

「ほおに赤いぽつぽつが出てきた」「頭に黄色っぽいかさぶたがついている」。生後まもない時期から、赤ちゃんの肌にはさまざまな湿疹が出やすく、これらはまとめて「乳児湿疹」と呼ばれることがあります。多くは毎日のスキンケアで落ち着いていきますが、なかには治療が必要なものもあります。この記事では、乳児期に多い湿疹のタイプと見分けの目安、洗う・すすぐ・保湿の基本、受診の目安、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーとの関係を、診療ガイドラインと公的資料をもとに整理します。湿疹の種類を診断するのは医師です。ここで紹介するのは、受診や相談につなげるための目安と考えてください。

乳児期に多い湿疹のタイプ(早見表)

乳児期の湿疹の代表的なタイプを、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024(日本皮膚科学会・日本アレルギー学会)などの説明をもとにまとめました。時期や場所はあくまで目安で、複数のタイプが同時に出ることもあります。

タイプ出やすい時期の目安出やすい場所見た目・特徴家庭でのケアの基本
新生児にきび(新生児ざ瘡)生後2週間ごろから主に顔にきびのような赤いぽつぽつ。一時的なもの泡でやさしく洗う。つぶさない
乳児脂漏性湿疹(乳児脂漏性皮膚炎)生後1か月ごろに多い頭・額・眉・顔など皮脂の多いところ黄色っぽいかさぶたやフケのようなものを伴う赤み。かゆみはほとんどないか軽い石けんの泡でていねいに洗う。頭のかさぶたはふやかしてから
あせも(汗疹)汗をかく季節、厚着のとき首・額・背中・わきなど汗がたまるところ小さな赤いぶつぶつ汗をこまめに流す・拭く。着せすぎない
おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)おむつを使う時期おむつが当たるところ当たる部分の赤み、ただれこまめな交換。洗う・乾かす・守る
乾燥による湿疹空気が乾く秋冬などほお・手足・体などかさかさする、粉をふく、ざらつく毎日の保湿
アトピー性皮膚炎(医師が診断)乳児期から(乳児では2か月以上続くと慢性の目安)頭・顔から始まり、体や手足に広がることが多いかゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す医師の指示に沿った治療とスキンケア

アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024では、新生児ざ瘡は生後2週間ころから主に顔面に見られる一過性のにきび様の発疹、乳児脂漏性皮膚炎は頭部や顔面に黄色調の落屑を伴う紅斑が出る湿疹で生後1か月ころに好発し、かゆみはほとんどないか軽微で、石けんで丁寧に洗顔すれば改善しやすいと説明されています。汗疹やおむつ皮膚炎は、アトピー性皮膚炎と見分けるべき皮膚の病気として挙げられています。

タイプごとのポイント

新生児にきびは、多くが一時的なものです。気になってもつぶしたり、自己判断で薬を塗ったりせず、泡でやさしく洗って清潔を保ちましょう。

乳児脂漏性湿疹は、頭に黄色っぽいかさぶたがつくのが特徴です。米国小児科学会(AAP)の保護者向けサイトは、頭にできるもの(いわゆる乳痂)は生後3週間〜2か月ごろに始まることが多く、とてもよく見られるものだとしています。落ち着く時期は、MSDマニュアル家庭版は多くが生後6か月までに自然に治るとし、AAPは多くが1歳までに治まる一方で、幼児期まで頭皮のフケのようなものが続く子もいるとしています。多くは生後6か月〜1歳ごろまでに落ち着くとされますが、時期には幅があります。

あせもとおむつかぶれは、汗やおむつの中の蒸れ・刺激など、原因がはっきりしていることが多いタイプです。予防とケアの詳しい手順は、それぞれの記事にまとめています。

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メモ

見た目が似ていても、原因やケアが違うことがあります。ガイドラインは、乳児脂漏性湿疹でも、いったん良くなったあとに、またはそのままアトピー性皮膚炎に移行していく例があるとしています。また、おむつの当たる場所以外にも湿疹があれば、アトピー性皮膚炎におむつかぶれが重なっている可能性も考えるべきだとしています。「どのタイプか」を家庭で決めつけず、迷ったら医師に見てもらいましょう。

かゆみのサインに気づくには

乳児の湿疹を見分けるうえで、ガイドラインはかゆみの有無が重要なサインになるとしています。赤ちゃんは「かゆい」と言えないため、次のようなしぐさに気づけると、受診のときにも伝えやすくなります。

  • 抱き上げたときに、ほおを大人の服や肩にすり寄せる
  • 服を脱がせると、体をかくような動きを始める
  • 手が届きやすい場所に、ひっかいた跡がある
  • 寝つきが悪い、夜中に何度も起きる

ほおをすり寄せる、裸にすると体をかくような動作を始める、手が届きやすい場所にかいた跡がある、といった観察のポイントは、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024の「小児における注意事項」にもとづいています(寝つきについては編集部による補足)。

毎日洗って保湿しているのに、顔の赤みが引いたと思ったらまた出てくる。自分のケアが悪いのかと落ち込んだ、という声はよく聞かれます。
生後2〜4か月ごろの子を持つ保護者

湿疹が繰り返すのは、保護者のケア不足のせいとは限りません。かゆみがありそうなとき、湿疹がなかなか落ち着かないときは、早めに相談することで治療の選択肢が広がります。ひっかいて傷を作らないよう、爪を短く整えておくことも助けになります。

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毎日のスキンケア|洗う・すすぐ・保湿する

タイプにかかわらず、乳児期のスキンケアの基本は「汚れをやさしく落とし、石けんを残さず、すぐ保湿する」ことです。東京都健康安全研究センターの資料などをもとに、沐浴やお風呂での手順をまとめました。

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    先に泡を作っておく

    石けんをきめ細かくたっぷり泡立ててから、赤ちゃんの服を脱がせると慌てずにすみます。逆さにしても落ちないくらいの泡が目安とされています。泡で出てくるポンプ式を使う場合も、量が少なくならないようたっぷり使います。
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    手で、しわを伸ばしながら洗う

    ナイロンタオルなどでこすらず、泡をのせて手でなでるように洗います。首・わき・ひざの裏・足のつけ根・耳の裏など、しわのある部分は姿勢を変えてしわを伸ばして洗います。
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    顔と頭も泡で洗う

    顔にも泡をのせ、まぶたは上から下へ、口のまわりもていねいに洗います。頭のかさぶたがとれにくいときは、東京都こども医療ガイドでは、オリーブ油などでしばらくふやかしてから洗うと落としやすいと紹介されています。無理にはがさないようにしましょう。
  4. 4

    すすぎ残しをなくす

    石けんが肌に残ると肌荒れの原因になります。しわの間までしっかり流しましょう。お湯は熱すぎないようにします。
  5. 5

    こすらず、押さえて拭く

    タオルは包み込むように当てて、押さえるように水分を拭き取ります。
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    拭いたらすぐ保湿する

    清潔な手で、しわを伸ばしながら保湿剤を肌にのせるように塗ります。ごしごしすり込まなくて大丈夫です。東京都の資料は、赤ちゃんの全身に塗る量の目安を小さじ1杯(5g)程度としています。

泡の立て方、しわを伸ばした洗い方、顔の洗い方、すすぎ、押さえ拭き、保湿剤の塗り方と量の目安は、東京都健康安全研究センター「赤ちゃんのスキンケア」のチラシ(2023年9月発行)にもとづいています。

保湿のタイミングについて、日本アレルギー学会のアレルギーポータルは、入浴後すぐ(5分以内)に塗るのがよいとされているとしています。日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、アトピー性皮膚炎のスキンケアとして、保湿剤の中から使用感のよいものを選んで1日2回塗ることが紹介されています。保湿剤の種類や塗り分けは、乾燥肌の記事で詳しく紹介しています。

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「石けんは使わない方がいい?」よくある誤解

「赤ちゃんの肌は弱いから、石けんを使わずお湯だけで洗う」という話を聞くことがあります。ガイドラインは、肌の清潔を保つために石けん・洗浄剤を使うことは有用と考えられるとしたうえで、肌の状態や洗浄剤の種類、洗い方を考えて使うことをすすめています。

ヒント

ガイドライン2024は、乾燥が強いときや、石けんで刺激を感じるときは石けんの使用を最小限にし、熱すぎない湯(38〜40℃)で十分にすすぐこととしています。一方で、皮脂の多い部位や、くり返し皮膚の感染症が起こる部位などでは、石けんの積極的な使用を考えてよいとしています。選ぶときは、刺激が少ない、色素や香料などの添加物が少ない、洗ったあとに乾燥しにくい、といった点が目安とされています。肌の状態によって合う洗い方は変わるので、迷ったら医師に相談しましょう。

ほかにも、「新生児期から保湿すればアトピーは防げる」という話があります。ガイドライン2024では、研究結果が分かれていることから、アトピー性皮膚炎の発症予防のために新生児期からの保湿剤外用は「一概にはすすめられない」とされています。保湿は乾燥を防ぐ毎日のケアとして続けつつ、予防の効果を過度に期待しすぎないことが大切です。

アトピー性皮膚炎との関係

アトピー性皮膚炎は、日本皮膚科学会の診断基準で、(1)かゆみ、(2)特徴的な湿疹とその分布、(3)慢性・反復性の経過、の3つをすべて満たすものとされています。3つ目の「慢性」は年齢で基準が異なり、乳児では2か月以上、それ以外では6か月以上とされています。乳児期のアトピー性皮膚炎の湿疹は、頭や顔に始まり、しばしば体や手足に広がるのが特徴です。

診断の3項目と、「乳児では2ヵ月以上、その他では6ヵ月以上を慢性とする」という基準は、日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「アトピー性皮膚炎はどのようにして診断されますか?」と、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024によります。

ただし、「2か月続いたらアトピー」と家庭で判断するものではありません。かゆみの有無や湿疹の形・場所、ほかの皮膚の病気との区別などをふまえて、医師が診断します。ガイドラインは、乳児期に重症だった子が必ずしもその後も重症とは限らず、1歳から1歳半くらいでほぼ落ち着いていく子も少なくないとしています。

治療とステロイド外用薬

湿疹の治療には、保湿などのスキンケアに加えて、ステロイド外用薬などの塗り薬が使われることがあります。使う薬・量・塗る期間は、赤ちゃんの肌の状態を見て医師が決めます。

注意

ステロイド外用薬は、医師に指示された量・回数・期間を守って使いましょう。日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aは、炎症が治まっても急に中止するとすぐに悪化することがあり、やめるときは症状をみながら慎重に減らしていくと説明しています。アレルギーポータルも、医師の指示どおりに使えば全身性の副作用は通常起こらないとしています。一方で、塗った部分に赤みが出たり皮膚が薄くなったりといった局所的な副作用が生じることはあるとされています。塗った部分に気になる変化があれば相談しましょう。自己判断で量を増やしたり減らしたり、途中でやめたりせず、不安や疑問は処方した医師や薬剤師に相談してください。

皮膚のバリアと食物アレルギーの考え方

皮膚には、外からの刺激やアレルギーの原因になる物質が入り込むのを防ぐ「バリア機能」があります。近年、湿疹で荒れた皮膚から食べものの成分が入り込むことで、食べものへのアレルギー反応が起こりやすくなる(経皮感作)という考え方が示されています。ガイドライン2024は、アトピー性皮膚炎の乳児、とくに重症であるほど、食べる前から皮膚を通じて食べものへの感作が成立していることがあるとしています。

国立成育医療研究センターは2023年、生後7〜13週でアトピー性皮膚炎のある赤ちゃんを対象にした臨床研究で、早くから積極的に湿疹を治療したグループでは、生後28週時点の鶏卵アレルギーが少なかったと発表しました。一方で、積極的に治療したグループでは体重や身長の平均が低い傾向があったことから、この研究の方法をそのまま実際の診療で行うのではなく、一人ひとりに合わせて治療を組み立てる必要があるとも説明しています。

研究の対象・結果と、実際の診療にそのまま適用しないという説明は、国立成育医療研究センターの2023年4月10日プレスリリースにもとづいています。

メモ

これらは研究の段階にある考え方も含んでおり、「湿疹があると必ず食物アレルギーになる」「スキンケアをすれば食物アレルギーを防げる」と言い切れるものではありません。またガイドラインは、特定の食べものでの悪化が確認されている場合を除き、アレルギーの原因になりやすいという理由だけで食べものを除去することはすすめていません。湿疹が気になる場合は、まず医師に相談して湿疹そのものの治療を受け、離乳食の進め方も主治医と相談しましょう。

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受診を考える目安

乳児湿疹の多くは家庭でのスキンケアで様子を見られますが、次のようなときは小児科や皮膚科で相談しましょう。どちらを受診するか迷ったら、かかりつけの小児科で構いません。乳幼児健診の場で相談するのもよい方法です。

気になる様子考えられることと相談の目安
じゅくじゅくして汁が出る、膿のようなぶつぶつやかさぶたが増える細菌などの感染が重なっていることも。AAPも、頭の脂漏性湿疹がじゅくじゅくしたり膿をもったりしたら受診をすすめている。早めに受診を
湿疹が広がる、良くならない、だんだん悪化するスキンケアだけでは落ち着かないことも。様子を見続けずに相談を
かゆみで眠れない、ひっかいて傷になるかゆみを抑える治療が必要なことも。早めに相談を
発熱を伴う、ぐったりしている、母乳やミルクの飲みが悪い湿疹とは別の病気が隠れていることも。湿疹のことは後回しにして小児科へ
良くなったり悪くなったりを繰り返し、長引いている乳児では2か月以上続くかどうかが、アトピー性皮膚炎の判断の目安の一つ。様子を見続けずに相談を
おむつの当たる場所以外にも湿疹があるおむつかぶれ以外の湿疹が重なっていることも

HealthyChildren.org(米国小児科学会)「Cradle Cap」では、頭の脂漏性湿疹がかさぶた状になる、じゅくじゅくする、膿をもったぶつぶつがあるときは小児科医に診てもらうよう案内されています(2023年10月更新)。

日本小児科学会の「こどもの救急(ONLINE-QQ)」では、38℃以上の発熱があって生後3か月未満の場合は、夜間・休日でもおうちで様子を見ずに病院(急患診療所)を受診する目安とされています。湿疹の有無にかかわらず、生後3か月未満の赤ちゃんが発熱したときは早めに受診しましょう。夜間や休日に受診を迷うときは、子ども医療電話相談(#8000)も利用できます。

生後3か月未満の発熱の受診目安は、日本小児科学会「こどもの救急(ONLINE-QQ)」の「発熱(38℃以上)」にもとづいています。

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「乳児湿疹はよくあるから」と言われて様子を見ていたけれど、思いきって受診したら塗り薬で落ち着き、もっと早く行けばよかったと感じた、という声もあります。
生後1〜3か月ごろの子を持つ保護者

受診するときは、湿疹がいつごろから、どこに出て、どう変わってきたかをメモしておくと伝えやすくなります。良いときと悪いときの写真をスマートフォンで撮っておくのも役立ちます。

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よくある質問

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎はどう違いますか?
乳児湿疹は一つの病名ではなく、乳児期に出る湿疹の総称として使われることが多い言葉です。アトピー性皮膚炎は、かゆみ・特徴的な湿疹と分布・慢性で繰り返す経過の3つを満たすものとされ、乳児では2か月以上続くことが慢性の目安とされています。どちらにあたるかは医師が診断します。
乳児湿疹は放っておけば治りますか?
新生児にきびのように一時的なものや、乳児脂漏性湿疹のように多くが生後6か月〜1歳ごろまでに落ち着くとされるもの(幼児期まで続く子もいます)もあります。ただし、かゆみがある、広がる、じゅくじゅくする、長引くといった場合は治療が必要なこともあるので、自己判断で様子を見続けず小児科や皮膚科に相談しましょう。
赤ちゃんに石けんを使っても大丈夫ですか?
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024は、肌の状態や洗浄剤の種類、洗い方を考えれば、石けん・洗浄剤の使用は有用と考えられるとしています。よく泡立ててやさしく洗い、すすぎ残しがないようにしましょう。刺激を感じる、乾燥が強いなどの場合は使い方を医師に相談してください。
頭の黄色いかさぶたは取ってもいいですか?
無理にはがさないようにしましょう。東京都こども医療ガイドでは、オリーブ油などでしばらくふやかしてからシャンプーすると落としやすいと紹介されています。じゅくじゅくする、膿をもつ、広がるといった場合は受診を検討してください。
保湿剤はどのくらいの量を塗ればいいですか?
東京都健康安全研究センターの資料では、赤ちゃんの全身を塗る量の目安を小さじ1杯(5g)程度としています。入浴後、水分を押さえ拭きしたらすぐに、しわを伸ばしながら肌にのせるように塗ります。医師から量の指示がある場合は、そちらに従ってください。
ステロイドの塗り薬が心配です。
日本アレルギー学会のアレルギーポータルは、医師の指示どおりに使えば全身性の副作用は通常起こらないとしています。ただし、塗った部分に赤みが出たり皮膚が薄くなったりといった局所的な副作用が生じることはあるため、医師の指示どおりの量・期間で使い、気になる変化があれば相談しましょう。日本皮膚科学会は、急にやめるとすぐに悪化することがあるため、減らすときは症状を見ながら慎重に行うと説明しています。不安なことは処方した医師や薬剤師に相談し、自己判断で増減や中止をしないようにしましょう。
湿疹があると食物アレルギーになりますか?
湿疹のある皮膚から食べものの成分が入ることで、食物アレルギーが起こりやすくなるという考え方(経皮感作)が示されていますが、湿疹があれば必ず食物アレルギーになるわけではありません。ガイドラインは、悪化が確認されていない食べものを、なりやすいという理由だけで除去することはすすめていません。湿疹の治療と離乳食の進め方は医師に相談しましょう。

まとめ

乳児期の湿疹には、時期が来れば落ち着くことが多いものから、治療が必要なものまでいくつかのタイプがあります。毎日のケアは、よく泡立てた石けんでやさしく洗い、しっかりすすぎ、押さえ拭きしたらすぐ保湿するのが基本です。かゆみがありそうなとき、湿疹が広がる・長引くとき、発熱を伴うときは、見た目だけで判断せずに小児科や皮膚科に相談しましょう。

乳児湿疹のケアと相談のチェックリスト

  • 石けんは先にたっぷり泡立て、手でしわを伸ばしながらやさしく洗う
  • すすぎ残しがないよう、しわの間までしっかり流す
  • タオルは押さえ拭きにし、拭いたらすぐ保湿する
  • 頭のかさぶたは無理にはがさず、ふやかしてから洗う
  • ほおをすり寄せる、体をかくなど、かゆみのサインがないか見ておく
  • 爪を短く整え、ひっかき傷を防ぐ
  • じゅくじゅくする、広がる、かゆみで眠れない、長引くときは小児科や皮膚科へ
  • 発熱を伴う、ぐったりしているときは湿疹より先に小児科へ。迷ったら#8000
  • ステロイド外用薬は医師の指示どおりに使い、自己判断で増減・中止しない
  • 食べものの除去は自己判断で行わず、医師に相談する

乳児期の肌トラブルは、季節や生活の場面によって気をつけたいポイントが変わります。乾燥しやすい季節の保湿、おむつかぶれ、あせものケアは、関連記事もあわせて参考にしてください。

出典・参考

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