育児の時間
食事・離乳食

離乳食の進め方|初期・中期・後期・完了期の早見ガイド

対象の目安: 生後5か月〜1歳半ごろ

レナ食事・離乳食担当
・ 更新 ・ 約9分で読めます
離乳食の進め方|初期・中期・後期・完了期の早見ガイド

「いつから始める?」「何を、どれだけあげればいいの?」。離乳食は情報が多く、最初の一歩でつまずきがちです。この記事では、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」をもとに、月齢別の進め方と量の目安、安全のポイントを整理しました。ただし進め方に唯一の正解はなく、いちばん大切なのはその子のペースです。

始めるサイン#

離乳の開始とは、なめらかにすりつぶした状態の食べ物を初めて与えたときをいいます。開始時期の発達の目安は、次のようなサインです。

  • 首のすわりがしっかりして、寝返りができる
  • 支えてあげると5秒以上座っていられる
  • スプーンなどを口に入れても、舌で押し出すことが少なくなる(哺乳反射の減弱)
  • 大人の食べ物に興味を示す

こうしたサインがそろう生後5〜6か月ごろが開始の目安です。発育・発達には個人差があるため月齢はあくまで目安で、「食べたがっているサイン」に気づくことが大切です。なお、開始前に果汁やイオン飲料を与える栄養学的な意義は認められていません。

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」より

時期別の進め方(早見表)#

離乳は4つの時期に分けて、固さと回数を少しずつ進めていきます。下の表は目安で、子どもの食欲や成長・発達の状況に応じて調整します。

時期月齢の目安かたさ回数食べ方の発達
初期(ゴックン期)5〜6か月ごろなめらかにすりつぶした状態1日1回口を閉じて飲み込めるように
中期(モグモグ期)7〜8か月ごろ舌でつぶせる固さ1日2回舌と上あごでつぶす
後期(カミカミ期)9〜11か月ごろ歯ぐきでつぶせる固さ1日3回歯ぐきでつぶす・手づかみ
完了期(パクパク期)12〜18か月ごろ歯ぐきで噛める固さ1日3回+補食1〜2回歯を使って食べる

量の目安も示しますが、食材差や個人差が大きいため、数値はあくまで「目安」です。下記のたんぱく質源(魚・肉・豆腐・卵・乳製品)は、いずれか一つを選ぶ目安量です。

1回の目安量初期中期後期完了期
穀類つぶしがゆを1さじから全がゆ50〜80g全がゆ90〜軟飯80g軟飯90〜ご飯80g
野菜・果物すりつぶして少量から20〜30g30〜40g40〜50g
魚 または 肉慣れたら少量から10〜15g15g15〜20g
または豆腐慣れたら少量から30〜40g45g50〜55g
または卵固ゆで卵黄を少量から卵黄1〜全卵1/3全卵1/2全卵1/2〜2/3
または乳製品50〜70g80g100g

固さ・回数・量は厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」の「離乳の進め方の目安」より。表の数値は目安で、子どもの状況に応じて調整します。

初期(生後5〜6か月ごろ)#

離乳食を飲み込むこと、その舌ざわりや味に慣れることが主な目的です。母乳や育児用ミルクは、授乳のリズムに沿って子どもの欲するままに与えます。最初はおかゆ(米)から始め、次の順で少しずつ広げていきます。

  1. 1

    つぶしがゆを1さじから

    なめらかにすりつぶしたおかゆを、離乳食用のスプーンで1さじから。子どもの様子をみながら少しずつ量を増やします。
  2. 2

    野菜・果物を試す

    慣れてきたら、すりつぶしたじゃがいも・にんじん・かぼちゃなどを1種類ずつ加えます。
  3. 3

    たんぱく質源へ広げる

    さらに慣れたら、つぶした豆腐・白身魚・固ゆでの卵黄などへ、少量ずつ種類を広げます。

中期(生後7〜8か月ごろ)#

舌でつぶせる固さにし、離乳食を1日2回にして生活リズムを整えます。食品の種類を増やす時期で、魚は白身魚から赤身魚へ、卵は卵黄から全卵へと少しずつ進めます。とろみをつけると飲み込みやすくなります。

後期(生後9〜11か月ごろ)#

歯ぐきでつぶせる固さにし、離乳食は1日3回へ。食欲に応じて量を増やします。生後9か月ごろから始まる手づかみ食べは、片づけは大変でも、自分で食べる意欲や発達につながる大切な行動です。前歯でかみ取り、一口量を覚えていきます。

完了期(生後12〜18か月ごろ)#

形のある食べ物をかみつぶせるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を食事からとれるようになった状態です。食事は1日3回となり、不足を補う補食(おやつ)を1日1〜2回、必要に応じて与えます。なお「離乳の完了」は、母乳や育児用ミルクを飲んでいない状態を意味するものではありません。

アレルギーと安全#

YMYLにあたる大切なポイントです。次の2点は特に注意してください。

注意

はちみつは1歳を過ぎるまで与えません(乳児ボツリヌス症のリスクがあるため)。また、硬い豆やナッツ類は、のどや気管に詰まりやすく、5歳以下の子どもには与えないでください。ぶどうやミニトマトなど丸くてつるっとした食材は、4等分するなど小さく切るか、加熱してやわらかくしてからにしましょう。

窒息・誤嚥の注意は消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意」より

アレルギーの主な原因食物は鶏卵・牛乳・小麦の割合が高く、その多くは就学前までに治ることが多いとされています。開始や特定食物の開始を遅らせてもアレルギー予防の科学的根拠はないため、生後5〜6か月ごろから始めてよいとされています。

新しい食材は、離乳食用のスプーンで1さじずつ、1種類ずつ、子どもの様子をみながら進めます。万一に備え、すぐ受診できる平日の日中に初めての食材を試すと安心です。アレルギーが疑われる症状がみられたときは、自己判断せず必ず医師の診断にもとづいて進めてください。

食物アレルギーに関する情報は消費者庁より

食べないとき・困ったとき#

せっかく作っても食べてくれず、栄養が足りているのか不安になってしまう…という相談はとても多いです。
離乳食期の保護者

食べる量や好みには大きな個人差があります。食べない日があっても、体重が順調に増えていれば過度に心配しないこと。無理強いは逆効果になりがちなので、一口でも食べられたら花丸くらいの気持ちで。固さや温度を変える、スプーンを替える、家族と一緒に食べる、ベビーフードに頼る日があってもかまいません。体重の伸びや気になる症状があるときは、自治体の栄養相談や小児科に相談してください。

よくある質問#

離乳食はいつから始めればいいですか?
発達のサイン(首がすわる、支えで座れる、食べ物に興味を示す、舌で押し出すことが減る)がそろう生後5〜6か月ごろが目安です。月齢はあくまで目安なので、その子の様子を見て始めましょう。
1日3回(3回食)にするのはいつから?
後期(生後9〜11か月ごろ)に1日3回へ進めるのが目安です。食欲に応じて量を増やしていきます。
ベビーフードを使ってもいいですか?
問題ありません。手作りが好ましいとされますが、負担軽減のために上手に活用するのも一つの方法です。月齢や固さの合うものを選び、与える前に一口食べて味や温度を確認すると安心です。
なかなか食べてくれません。
食べる量や好みには個人差が大きく、よくある悩みです。無理強いせず、体重が順調に増えていれば過度に心配しすぎないこと。固さや形、スプーンを変えるのも一つの手です。気になるときは小児科や栄養相談へ。
麦茶や水は必要ですか?
離乳の開始前に果汁やイオン飲料を与える栄養学的な意義は認められていません。水分は離乳の進行や子どもの様子に応じて、必要な範囲で与えれば十分です。
調味料や塩分はいつから使えますか?
離乳の開始時期は調味料は必要ありません。進行に応じて使う場合も、食材本来の味を生かした薄味を基本にし、油脂類も少量にとどめます。
はちみつは本当にあげてはいけませんか?
1歳を過ぎるまでは与えないでください。乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあるためです。
開始が少し遅くなっても大丈夫ですか?
月齢は目安なので、その子のペースで大丈夫です。開始を遅らせてもアレルギー予防の効果があるという根拠はないため、サインがそろえば5〜6か月ごろから始めてよいとされています。心配なときは相談を。

まとめ#

固さと回数を少しずつ進め、量は目安として子どもの食欲に合わせる。これが離乳食の基本です。最後に、初期のスタートに向けた準備を確認しておきましょう。

離乳初期のスタート準備

  • 離乳食用のスプーン
  • すりつぶし・裏ごしができる道具
  • なめらかなおかゆ(つぶしがゆ)
  • 新しい食材は1種類ずつ試す計画
  • 初めての食材は受診できる平日の日中に
  • 食べた食材を記録するメモ

進め方に迷ったり、不安が強いときは一人で抱え込まず、自治体の栄養相談や小児科を頼ってください。

あわせて読みたい

イヤイヤ期の関わり方|なぜ起きる?親が楽になる対応のコツ

出典・参考

この記事をシェア

関連する記事