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抱っこひも・ベビーカーの防寒グッズの選び方|防寒ケープ・フットマフ・ブランケットの使い分けと安全な使い方(0〜2歳)

対象の目安: 0〜2歳ごろ

カナデ・発達・おでかけ担当
・ 約31分で読めます
抱っこひも・ベビーカーの防寒グッズの選び方|防寒ケープ・フットマフ・ブランケットの使い分けと安全な使い方(0〜2歳)

朝の送りの時間に外へ出ると、吐く息が白い。抱っこひもの中の赤ちゃんの足は冷たそうだし、ベビーカーのひざ掛けはいつの間にかずり落ちている。かといって厚着をさせて電車に乗ると、降りるころには背中が汗でしっとり。寒くなる季節のおでかけは、「冷やさない」と「暑くしすぎない」の両方を行ったり来たりします。この記事では、0〜2歳ごろの赤ちゃんを抱っこひもやベビーカーで連れて出かけるときの防寒グッズについて、種類ごとの使い分けと選ぶポイント、安全な使い方を整理しました。赤ちゃん本人の上着や肌着、抱っこひも・ベビーカー本体の選び方は別の記事で扱っているので、ここでは「抱っこひもとベビーカーに付ける防寒グッズ」に絞って紹介します。

冬のおでかけで気をつけたい「冷え」と「暑くなりすぎ」

防寒グッズを選ぶ前に、赤ちゃんの体温調節について押さえておきます。ここを知っておくと、どのくらい暖かいものを選べばよいか、いつ外せばよいかの判断がしやすくなります。

赤ちゃんは自分で体温を調節するのが苦手

東京都保健医療局の指針は、乳幼児は体温調節機能が未発達で、まだ自分で体温をうまく調節することができないと説明しています。寒い外では体が冷えやすく、暖かい場所では熱がこもりやすい。だからこそ、大人が様子を見て、1枚足したり外したりする必要があります。

京都府の子育てQ&Aは、衣服の枚数について、新生児では大人プラス1枚、2か月以降は大人と同じ枚数、6か月を過ぎたら大人より1枚少なめといわれていると紹介しています。そのうえで、冬に暖房した部屋の中で着せすぎて汗をかく場合があるため、赤ちゃんの様子を見て、触れて状態を知って調節することが大切だとしています。

「乳幼児は体温調節機能が未発達で、まだ自分で体温をうまく調節することができません」という記述は、東京都保健医療局「健康・快適居住環境の指針」指針36「乳幼児や高齢者の居住環境」(PDF)より。衣服の枚数の目安と、暖房した部屋での着せすぎへの注意は、京都府「衣服の枚数と調節[子育てQ&A]」より。

抱っこひもの中は、思ったより暖かくなりやすい

抱っこひもで抱っこしているとき、赤ちゃんは大人の胸やおなかにぴったりくっついています。そこに防寒ケープを重ね、さらに赤ちゃんにも厚手のジャンプスーツを着せると、外を歩いているうちはちょうどよくても、電車やお店に入ったとたんに暑くなりすぎることがあります。

ベビー用品レンタルのナイスベビーは、寒い日に外の気温に合わせた服装をさせて、暖房の効いたバスや電車の中で汗をかいてしまうことがあるとし、抱っこひもを使う場合は赤ちゃんに厚着をさせず、薄手の服を重ね着して、脱ぎ着しやすい羽織ものやケープなどで調節するよう紹介しています。抱っこ中は赤ちゃんの顔が赤くほてっていないかを確かめ、汗ばんでいたらすぐに上着を外す、とも添えています。ベビービョルンも、自社の防寒カバーについて、カバー自体が暖かいため過度に厚着させる必要はなく、暑すぎたり寒すぎたりしていないかを定期的に確認するようすすめています。

暖房の効いたバスや電車の中で汗をかくことがあること、抱っこひもでは厚着をさせず脱ぎ着しやすい羽織ものやケープで調節すること、顔が赤くほてっていないかの確認は、ナイスベビー「抱っこ紐での冬の外出に!おすすめ防寒アイテムと注意したい3つこと」より。「ウィンターカバー自体が暖かいため、過度に厚着させる必要はありません」「定期的に赤ちゃんが暑すぎたり寒すぎたりしていないか確認することをおすすめします」は、ベビービョルン公式「ウィンターカバー」の商品ページ(よくある質問)より。

ヒント

防寒の基本は「服は薄めに重ねて、外側の1枚で調節する」です。防寒ケープやフットマフは、服と違って赤ちゃんを抱っこひもやベビーカーから降ろさなくても外せます。電車に乗ったら、お店に入ったら、まずケープを外すかフードを下ろす。この習慣を先に決めておくと、着せすぎの失敗が減ります。

暑すぎ・寒すぎのサインを確かめる

気温や風、日当たり、歩く時間によって、ちょうどよい暖かさは毎回変わります。温度の数字で決めるより、赤ちゃんの体に触れて確かめるのが確実です。

  • 首の後ろや背中に手を入れて、汗ばんでいないか。汗をかいていたら、ケープを外す・フードを下ろすなどして1枚減らします。
  • 顔が赤くほてっていないか、ぐったりしていないか。
  • 手足が冷たく、顔色が悪くなっていないか。手足が冷えていれば、ミトンやレッグウォーマー、ブランケットで足します。

京都府の子育てQ&Aは、赤ちゃんは手や足から熱を発散して体温を調節するので、室内では手袋や靴下は必要ないとしつつ、寒い日の外出時には使用するようにと呼びかけています。外では手足を守り、室内に入ったら外す、というメリハリが目安になります。

「赤ちゃんは手や足から熱を発散して体温を調節するので、室内では手袋や靴下は必要ありません。逆に寒い日の外出時には使用するようにしましょう」は、京都府「衣服の枚数と調節[子育てQ&A]」より。

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防寒グッズの種類別早見表

抱っこひもとベビーカーまわりの防寒グッズを、主な種類ごとに並べました。どれか1つですべてをまかなうより、おでかけのスタイルに合わせて組み合わせるほうが調節しやすくなります。

種類向く場面長所注意点
抱っこひも用の防寒ケープ(ダウン・中綿タイプ)真冬の徒歩移動、風の強い日、雪の多い地域薄くても暖かい。撥水・防風加工のものは雨や雪の日にも使いやすい暖かい分、室内や電車内では暑くなりやすい。すぐ外せるか確認する
抱っこひも用の防寒ケープ(フリース・ボアタイプ)秋口から冬の送迎、近所への買い物軽く、家庭で洗えるものもある風を通しやすいものもある。真冬は服との組み合わせで調節する
ベビーカー用のフットマフ(足元カバー)ベビーカーでのお散歩・送迎が多い家庭足元から腰まで包むのでずり落ちにくい。付けたまま折りたためる機種もある対応するベビーカーの機種を確認する。シートベルトを正しく通して使う
抱っこひも・ベビーカー兼用(2WAY・3WAY)ケープやブランケット抱っことベビーカーを1日の中で使い分ける日1枚で2通り以上に使え、荷物が減る取り付け位置やクリップの留め方が変わる。ベビーカーでは車輪にかからない長さにする
ひざ掛け・ブランケットベビーカー、ちょっとした外出、室内での調節手持ちのもので始められ、かけ外しが簡単ずり落ちやすく、車輪に巻き込まれるおそれがある。顔や口の近くに置かない
レッグウォーマー・ミトン・帽子などの小物抱っこひもから出た足先、寒い日の手先冷えやすい手足を部分的に守れる。室内ですぐ外せる室内では外す。サイズが合わずきつすぎないか、落としやすくないかを確かめる

表の「向く場面」「長所」「注意点」は、各メーカーの商品説明と、この記事で紹介する公的機関・専門家の注意喚起をもとにした編集部の整理です。

抱っこひも用の防寒ケープ

抱っこひもの外側に取り付けて、赤ちゃんの背中から足先までを覆うケープです。抱っこひものショルダーベルトにスナップやバックルで留めるタイプがあり、純正品は同じメーカーの抱っこひもに合わせて作られています。フード付きのものは、風の強い日に頭を覆えますが、あとで触れるように顔をふさがない使い方が前提です。

ダウンや中綿入りのタイプは、薄手でも暖かく、真冬の徒歩移動や雪の日に向きます。フリースやボアのタイプは軽くて扱いやすく、秋口から使い始めやすいのが特徴です。寒い地域なのか、移動の多くが電車や車なのかで、どちらが向くかが変わります。

ベビービョルン ベビーキャリア ウィンターカバー

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ベビービョルン ベビーキャリア ウィンターカバー

ベビービョルンの抱っこひも用の純正防寒カバー。表地・裏地はポリエステル100%、中綿は保温素材のThermore(ポリエステル100%)で、表面にはPFCフリーの撥水加工が施されています。公式ストアの仕様欄では重さ約255gと、中綿入りでも軽いつくりです。ベビービョルンのすべてのベビーキャリアに対応し、使用期間は新生児から約2歳まで。長さをボタンで調整でき、リバーシブルで取り外せるフードは対面抱っこ・前向き抱っこの両方に使えます。40℃までの水で洗濯ネットを使えば洗濯機で洗え(タンブル乾燥は不可)、使わないときは内ポケットに収納できます。公式ストアの表示価格は16,500円(2026年9月確認)。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

エルゴベビー オールウェザーベビーキャリアカバー

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エルゴベビー オールウェザーベビーキャリアカバー

エルゴベビーの抱っこひも用の純正カバー。素材はポリエステル100%で、内側がフリース生地になっています。エルゴベビーのすべてのベビーキャリアに対応し、対面抱き・前向き抱き・おんぶの3通りで使えるのが特徴です。ストラップをスナップで留めるだけで取り付けられ、足元まで覆う長さは調節可能。フードはサイズ調節と取り外しができます。対象月齢は0〜24カ月、洗濯機使用可(洗濯ネット使用)、折りたたんで収納できます。公式オンラインストアの表示価格は9,900円(2026年9月確認)。おんぶでも使いたい家庭の候補になります。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

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ベビーカー用のフットマフ

フットマフは、ベビーカーのシートに取り付けて、赤ちゃんの足元から腰のあたりまでを袋状に包む防寒カバーです。ひざ掛けと違ってシートに固定されているので、赤ちゃんが足をばたつかせてもずり落ちにくいのが長所です。前側をファスナーなどで開けられるタイプなら、乗せ降ろしのたびに外す必要もありません。

注意したいのは、ベビーカーの機種との相性です。メーカー純正品は対応機種が決まっていて、汎用品もシートベルトを通す穴の位置や大きさが合わないことがあります。アップリカは、ベビーカーの安全な使い方として、肩ベルト・腰ベルト・股ベルトを外して使わないこと、肩ベルトはベルトと子どもの間に大人の指が1本、腰ベルトは4本入る程度に調整することを挙げています。フットマフを付けたことでベルトを外したり、厚みでベルトが締められなくなったりしないかは、購入前に確かめておきたいポイントです。

「シートベルト(肩ベルト、腰ベルト、股ベルト)を外して使用しない」「肩ベルトはベルトとお子さまの間に大人の指が1本、腰ベルトは4本入る程度が適当です」は、アップリカ「製品を正しく安全にお使いいただくために」(ベビーカー)より。フットマフとの組み合わせについては編集部の整理です。使っているベビーカーの取扱説明書も必ず確認してください。

コンビ マルチフィットフットマフ

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コンビ マルチフィットフットマフ

コンビのベビーカー専用に設計された3層構造のフットマフ。表生地・裏生地・中綿はすべてポリエステル100%で、表生地にははっ水加工がされています。フットマフを付けたままベビーカーを折りたためるのが特徴で、毎回付け外しする手間が省けます。対応機種は、スゴカル・メチャカル・THE S Go(トラベルシステム時を除く)・クロスゴー・auto N second・Acbee・Age・ツインスピンの各シリーズ(2026年4月時点のメーカー表示)。使用できる子どもの目安は36カ月頃までで、車体の使用期間に準じます。公式ストアの表示価格は7,590円(2026年9月確認)。コンビのベビーカーを使っている家庭向けです。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

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抱っこひも・ベビーカー兼用のケープとブランケット

抱っこひもにもベビーカーにも付けられる兼用タイプは、「駅までは抱っこ、公園ではベビーカー」のように1日の中で両方を使う家庭に便利です。1枚で済むので荷物も減らせます。一方で、抱っこひもに付けるときとベビーカーに付けるときで留める位置やクリップのかけ方が変わるので、慣れるまでは出かける前に家で一度試しておくと安心です。

プッパプーポの3way防寒ケープ

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プッパプーポの3way防寒ケープ

ベビー寝具・ベビー用品ブランド「PUPPAPUPO(プッパプーポ)」の防寒ケープ。抱っこ用、おんぶ用、ベビーカー用フットマフの3通りに使えます。表地ははっ水加工で、中綿と内側のボアを組み合わせたつくり。上部のゴム入りバンドの先のクリップと、長さを調整できるバックルベルトで取り付けます。サイズは約65×94cm(フード丈約27cm含む)、重さ約510g、素材はポリエステル100%。公式ストアの表示価格は5,990円(2026年9月確認)。メーカーは、使用時は必ず保護者が付き添うこと、はっ水加工は防水ではないこと、暖房器具など火気の近くで使わないことを注意事項に挙げています。くまみみフードは頭まで覆えるデザインなので、使うときは顔にかからないよう位置を確かめてください。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

レッグウォーマー・ミトンなどの小物

抱っこひもで抱っこすると、赤ちゃんの脚は抱っこひもの下から外に出ます。ズボンの裾がずり上がって、すねや足首がむき出しになることもあるので、レッグウォーマーや靴下で足先を覆うと冷えを防ぎやすくなります。手先が冷えるときはミトン、風が冷たい日は耳まで覆える帽子も役立ちます。

小物は室内に入ったらすぐ外せるのが長所です。京都府の子育てQ&Aのとおり、手袋や靴下は寒い日の外出時に使い、室内では外すのが目安です。落としやすいので、ミトンは袖口に留めるタイプを選ぶ、レッグウォーマーはきつすぎないものを選ぶなど、扱いやすさも見ておきます。

選ぶときの6つのポイント

種類が決まったら、次の6点を確認すると失敗が減ります。

  1. 1

    対応する抱っこひも・ベビーカーを確かめる

    純正品は同じメーカーの製品に合わせて作られています。汎用品は、手持ちの抱っこひものベルトの幅やベビーカーのシート形状に取り付けられるかを商品ページで確認します。ベビーカーは、シートベルトを正しく通せるかも見ておきます。
  2. 2

    着脱が片手でできるか

    赤ちゃんを抱っこしたまま、ベビーカーを押しながら付け外しする場面もあります。スナップ、バックル、クリップのどれで留めるのか、片手で扱えるかを確かめます。電車に乗る前にさっと外せるかどうかが、着せすぎ防止にもつながります。
  3. 3

    首まわりと長さを調整できるか

    首元がきつすぎないか、逆に大きく開いて風が入らないか。赤ちゃんの成長に合わせて長さやフードを調整できるものなら、長く使えます。
  4. 4

    撥水・防風の有無

    徒歩や自転車の送迎が多い、雪が降る地域に住んでいるなら、撥水・防風加工のあるものが安心です。ただし、撥水は防水とは違い、縫い目から水が入ることや、使ううちに効果が薄れることがあるとメーカーも説明しています。雨の日はレインカバーと組み合わせます。
  5. 5

    家庭で洗えるか

    赤ちゃんのよだれや食べこぼしで、思った以上に汚れます。洗濯機で洗えるか、ネットの使用や乾燥機の可否など、洗濯表示を確認しておきます。
  6. 6

    たたんだときの大きさ

    室内で外したケープをどこにしまうかも大事です。専用の袋やポケットに収納できるもの、軽くてかばんに入るものなら、外すことをためらわずにすみます。
「真冬用のダウンのケープを買ったら、電車に乗るたびに赤ちゃんが汗びっしょりに。外して収納するのが面倒で、つい付けっぱなしにしていました。小さくたためるものに替えてから、こまめに外せるようになりました」という声もあります。
0歳児の保護者

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安全に使うためのポイント

防寒グッズは、赤ちゃんの顔の近くや、ベビーカーの車輪の近くで使うものです。暖かさと同じくらい、安全な使い方を確かめておきます。

ケープやフードで顔と口・鼻をふさがない

消費者庁は、抱っこひもからの転落や窒息への注意として、保護者の体に顔を強く押し当てられた状態など、気道をふさぐことがないように装着し、子どもが苦しそうでないかこまめに確認するよう呼びかけています。医療機関から寄せられた事故情報には、抱っこひもで縦抱きにして家事をしていたところ、気が付いたら呼吸をしていなかったという0歳1か月の事例も紹介されています。

防寒ケープを付けると、赤ちゃんの顔が見えにくくなりがちです。フードを深くかぶせたり、ケープの上端を顔までかけたりせず、いつでも赤ちゃんの顔色と口・鼻が見える状態を保ちましょう。寒い日でも、フードは頭の後ろ側を覆う程度にとどめ、顔の前には布がかからないようにします。

「保護者の身体に顔を強く押し当てられた状態など、気道をふさぐことがないように装着し、子どもが苦しそうでないかこまめに確認しましょう」と、縦抱きで家事をしていて呼吸をしていなかった0歳1か月の事例は、消費者庁「抱っこひもからの転落や窒息に注意!」(Vol.587)より。ケープやフードの使い方への当てはめは編集部の整理です。

抱っこひものベルトは緩めずに毎回調整する

厚手の服を着せたり、ケープを重ねたりすると、抱っこひもがきつく感じることがあります。そのときにベルトを緩めて対処するのは避けましょう。消費者庁は、抱っこひものベルトが緩いなどで子どもと密着していないと、子どもの姿勢が崩れて横の隙間からすり抜けて落ちるおそれがあるとし、装着のたびに子どもの腕や脚の位置を確かめ、緩みがないよう留め具やベルトを毎回調整するよう呼びかけています。紹介されている事故の中には、子どもが苦しくないようにと側面のベルトを緩めていた例もあります。

きつく感じるときは、ベルトを緩めるのではなく、赤ちゃんの服を1枚薄くして、防寒はケープで足すほうが安全です。また、ケープを付け外しするときも、抱っこひもの留め具やバックルが外れていないか、半ロックになっていないかを確かめます。

ベルトが緩く密着していないと横の隙間からすり抜けて落ちるおそれがあること、「子どもを密着させて緩みがないように、留め具やベルトを毎回調整しましょう」、子どもが苦しくないように側面のベルトを緩めていて落下した0歳2か月の事例は、消費者庁「抱っこひも―横からのすり抜けに注意」(Vol.637)より。片側の留め具が半ロックの状態で落下した事例は、同Vol.587より。

注意

抱っこひもで前にかがむときは、必ず赤ちゃんを手で支えます。落としたケープやミトンを拾う場面は、転落が起きやすいタイミングです。消費者庁は、前にかがむ際は必ず子どもを手で支えること、おんぶや抱っこをするとき・降ろすときは低い姿勢で行うことを呼びかけています。

ベビーカーのブランケットは車輪に巻き込まれないように

ひざ掛けやブランケットをベビーカーで使うときは、長さと留め方に注意します。抱っこひも専門店のキューズベリーは、赤ちゃんは足をぶらつかせるのでブランケットが落ちたり、車輪に絡まったりすることがあるとし、ずれるとベビーカーの車輪に巻き込まれる可能性もあると注意を促しています。

  • 端がシートの下や足元のステップより下に垂れない大きさにする。大きいものは折って使う。
  • ブランケットクリップで留め、走り出す前にずれていないか確かめる。
  • 走行中にブランケットが落ちたら、いったん止まって直す。
  • 余ったひもやベルトは束ねて、垂らしたままにしない。

ブランケットが落ちたり車輪に絡まったりすることがある、ずれるとベビーカーの車輪に巻き込まれる可能性もある、という注意は、キューズベリー「【ベビーカーの防寒グッズ】ブランケットの選び方・使い方」より。対策の箇条書きは編集部の整理です。

ブランケットを口に入れないよう、こまめに様子を見る

ベビーカーの中の赤ちゃんは、押している大人から見えにくい位置にいます。育児情報サイトのたまひよは、ベビーカーを押している保護者から見えないところで、赤ちゃんが日よけ用のブランケットを口に入れるなどの事故が起きていると紹介しています。取材に応じた小児科医の山中龍宏先生は、ベビーカーに乗せているときにブランケットやタオル、人形などを手でつかんで口に入れ、詰め込んでしまうと窒息の事故につながるため、子どものそばに置かないことが大切で、生後7カ月ごろからはとくに注意するよう話しています。ブランケットを使う場合は、5〜6分に1回は赤ちゃんの様子を見るよう呼びかけています。

冬の防寒でも考え方は同じです。ブランケットは足元から腰までにとどめて胸より上にかけない、ほろを深く下ろしたままにしない、ときどき前に回って顔を見る、といった工夫をしましょう。フットマフのようにシートに固定されるタイプは、ずり上がりにくい点でも使いやすい形です。

たまひよ「ベビーカーで移動中、日よけ用のブランケットを口に入れたり、食べ物をのどに詰まらせる事故が発生」(2024年8月4日更新)より。ベビーカーで移動中に日よけ用のブランケットを口に入れるなどの事故が起きていることは、同記事の編集部によるリード文の記載です。ブランケットやタオルなどを子どものそばに置かないこと、生後7カ月ごろからとくに注意すること、「5〜6分に1回は赤ちゃんの様子を見てください」は、同記事での小児科医・山中龍宏先生の発言です。冬の防寒への当てはめは編集部の整理です。

火のそばに近づかない

消費者庁は、衣類の生地の表面に細かい繊維が毛羽立っていると、わずかな炎が触れただけで一瞬のうちに表面に火が走る「表面フラッシュ」に注意するよう呼びかけています。ボアやフリースなど毛足のある防寒グッズも、火の近くでは気をつけたい素材です。プッパプーポも、防寒ケープの注意事項として暖房器具など火気の近くで使わないよう記載しています。室内に入ったら防寒グッズは外し、ストーブのそばに置いたり、付けたまま近づいたりしないようにしましょう。

表面フラッシュの説明は、消費者庁「着衣着火に御用心!毎年約100人の方が亡くなっています!」(2021年11月17日)より。ボアやフリースの防寒グッズへの当てはめは編集部の整理です。

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チャイルドシートでは厚手の防寒着を脱がせる

車で出かける日は、チャイルドシートの使い方にも注意が必要です。小児科医の山中龍宏先生は、米NBCが2019年11月に放送した衝突実験の映像を紹介し、ダウンコートを着せたままハーネスを締めると、しっかり締めたように見えてもコートの厚みの分ハーネスが緩くなっていて、衝突の衝撃で子どもの体が前方に投げ出されてしまうと解説しています。記事では、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)や米国小児科学会(AAP)も、防寒着を脱がせてチャイルドシートに座らせ、体にぴったり沿うようにハーネスを締め、その上から防寒着やブランケットを掛けるよう呼びかけていると紹介しています。山中先生自身も、チャイルドシートに座らせる際はコートなどの防寒着を脱がせてから座らせるよう求めています。

チャイルドシートメーカーのMaxi-Cosiも、寒い季節の乗せ方として、防寒着を脱がせる、体とハーネスが密着するように固定する、防寒着はチャイルドシートの上からかける、の3つのステップを紹介しています。抱っこひも用のケープや兼用ブランケットは、この「上からかける」1枚としても使えます。

NBCの衝突実験の映像の内容(防寒着の厚みの分ハーネスが緩くなり、衝突の衝撃で前方に投げ出される)と、「コートなどの防寒着を脱がせてから座らせていただくようお願いしたい」という山中先生の呼びかけは、Yahoo!ニュースのエキスパート記事「チャイルドシート衝突実験の衝撃」(小児科専門医・山中龍宏、2019年12月20日)より。防寒着を脱がせてハーネスを体にぴったり沿うように締め、その上から防寒着やブランケットを掛けることは、同記事がNHTSAとAAPの呼びかけとして紹介している内容です。3つのステップは、Maxi-Cosi「【意外と知らない】冬のチャイルドシートの着用方法!」より。

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出かける前の防寒グッズ安全チェック

  • ケープやフードが赤ちゃんの顔や口・鼻にかかっていないか。顔色が見えるか
  • 抱っこひものベルトや留め具が緩んでいないか。半ロックになっていないか
  • ベビーカーのシートベルトを外さずに、フットマフやブランケットを使えているか
  • ブランケットの端が車輪に届かないか。クリップで留めてあるか
  • 余ったひもやベルトが垂れ下がっていないか
  • 赤ちゃんの服が厚すぎないか。室内や電車内ですぐ外せる状態か
  • チャイルドシートに乗せるときは、厚手の防寒着を脱がせたか

場面別の使い分け

同じ防寒グッズでも、使う場面によって付け方や外すタイミングが変わります。おでかけの場面ごとに、組み合わせの例をまとめました。

場面組み合わせの例気をつけたいこと
徒歩での保育園の送り迎え薄手の服+抱っこひも用ケープ、または服+フットマフ園の玄関に着いたらすぐ外す。朝と夕方で気温が違うので、帰りはフードを下ろすなど調節する
電車・バスでの移動薄手の服+外しやすいケープ乗ったらケープを外すかフードを下ろす。混雑時はベビーカーを畳む場面もあるので、兼用タイプが便利なことも
公園でのお散歩服+フットマフ、足先にレッグウォーマー日なたと日かげで暖かさが大きく変わる。ときどき背中の汗を確かめる
車でのおでかけ厚手の上着は脱がせ、チャイルドシートの上からケープやブランケット乗り降りの寒い時間だけケープで包む
ショッピングモールなど室内中心薄手の服+小さくたためるブランケット入口で防寒グッズを外す。室内では手袋や靴下を外すのが目安

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つまずき・困ったとき

「フットマフを付けたら暖かいのか、ベビーカーで気持ちよさそうに寝てくれるようになりました。ただ、お店に入っても起こしたくなくてそのままにしていたら、首まわりが汗でびっしょりになっていました」という声もあります。
1歳児の保護者

ベビーカーで眠っているときは、動かないぶん体が冷えることもあれば、フットマフの中に熱がこもることもあります。室内に入ったら、起こさないようにフットマフのファスナーを少し開ける、足元のブランケットを外す、といった小さな調節で十分なこともあります。

「足が冷たそうなのでレッグウォーマーを付けていたら、いつの間にか片方なくしていました」という声もあります。
0歳児の保護者

小物は落としやすいので、出かける前と帰る前に数を確かめる習慣をつけると安心です。抱っこひもで抱っこしたまま拾うときは、先ほどのとおり赤ちゃんを手で支えて、低い姿勢で拾うようにします。

赤ちゃんの手足が冷たくても、顔色がよく機嫌よく過ごしていれば、それほど心配しなくてよいこともあります。ただし、顔色が悪い、ぐったりしている、呼びかけへの反応が弱いなど、いつもと違う様子があるときは、すぐに暖かい場所へ移動し、必要に応じてかかりつけの小児科に相談してください。

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よくある質問

防寒ケープはいつから、いつまで使えますか?
商品によって違います。たとえばベビービョルンのウィンターカバーは新生児から約2歳まで、エルゴベビーのオールウェザーベビーキャリアカバーは0〜24カ月とされています。使っている抱っこひもの対象月齢とあわせて、各メーカーの表示を確認してください。
抱っこひもの純正ケープと、汎用のケープはどちらがいいですか?
純正品は同じメーカーの抱っこひもにぴったり合うように作られているので、取り付けやすさを重視するなら候補になります。汎用品には抱っこひもとベビーカーの兼用タイプなどもあり、価格にも幅があります。汎用品を選ぶときは、手持ちの抱っこひもやベビーカーに取り付けられるかを商品ページで確かめましょう。
フットマフとブランケットは、どちらがベビーカーに向いていますか?
フットマフはシートに固定されるので、ずり落ちや車輪への巻き込みが起きにくく、ベビーカーで出かける日が多い家庭に向いています。ブランケットは手持ちのもので始められ、抱っこや室内でも使える手軽さがあります。ブランケットを使う場合は、クリップで留めて端が車輪に届かない長さにし、胸より上にかけないようにしてください。
抱っこひもで抱っこするとき、赤ちゃんにジャンプスーツを着せたほうがいいですか?
寒さの厳しい日は役立ちますが、抱っこひもは大人と密着するうえ、ケープを重ねると暑くなりやすくなります。服は薄めに重ね、防寒はケープで調節すると、室内や電車内ですぐに外せて着せすぎを防ぎやすくなります。厚手の服で抱っこひもがきつく感じるときも、ベルトは緩めずに服のほうを見直してください。
防寒ケープのフードは、寒い日なら顔までかぶせてもいいですか?
顔や口・鼻をふさがないようにしてください。消費者庁は、抱っこひもでは気道をふさぐことがないように装着し、子どもが苦しそうでないかこまめに確認するよう呼びかけています。フードは頭の後ろ側を覆う程度にとどめ、いつでも顔色が見える状態を保ちましょう。
車に乗るときも、防寒ケープを付けたままでいいですか?
チャイルドシートでは、厚手の防寒着を着せたままハーネスを締めると、衝突時に防寒着が圧縮されて体とハーネスの間に隙間ができ、投げ出されるおそれがあると指摘されています。上着は脱がせて体に密着するようにハーネスを締め、防寒ケープやブランケットはその上から掛けてください。
雨や雪の日も防寒ケープだけで大丈夫ですか?
撥水加工のケープは小雨や雪をはじきやすくなりますが、撥水は防水とは違い、縫い目から水が入ることや、使ううちに効果が薄れることがあるとメーカーも説明しています。雨の日は、抱っこひもやベビーカー用のレインカバーと組み合わせて使いましょう。

まとめ

抱っこひもとベビーカーの防寒グッズは、「外では冷やさない」「室内では暑くしすぎない」を両立させるための道具です。服は薄めに重ね、ケープやフットマフなど外側の1枚で調節する。そして、顔をふさがない、ベルトを緩めない、車輪に巻き込ませない、チャイルドシートでは上着を脱がせる。この基本を押さえておけば、寒い季節のおでかけがずっと気楽になります。

抱っこひも・ベビーカーの防寒グッズ選びチェック

  • おでかけのスタイル(抱っこ中心・ベビーカー中心・両方)に合った種類を選んだか
  • 手持ちの抱っこひもやベビーカーの機種に対応しているか
  • 片手で着脱でき、室内や電車内ですぐ外せるか
  • 首まわりや長さを調整でき、成長に合わせて使えるか
  • 撥水・防風の有無が、住んでいる地域や移動手段に合っているか
  • 家庭で洗えるか。洗濯表示を確認したか
  • 外したときに小さくたためて、持ち歩けるか
  • ケープやフードで顔をふさがず、顔色が見える使い方ができるか
  • ベビーカーでは、シートベルトを正しく使い、ブランケットが車輪に届かないか

赤ちゃんの暖かさの感じ方は、その日の天気や体調、眠っているかどうかでも変わります。グッズに任せきりにせず、首の後ろや背中に手を当てて確かめながら、わが家のおでかけに合う組み合わせを見つけてください。

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出典・参考

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おでかけ

子どもの秋冬アウターの選び方|年齢別の使い分けとひも・チャイルドシートの安全チェック

0〜6歳の秋冬アウター(防寒着)の選び方をまとめました。ジャンプスーツ・中綿/ダウン・フリース・ウインドブレーカーの使い分け、気温帯の早見表、年齢別のポイント、素材とサイズの見方、ひもやフードの安全規格、チャイルドシートや自転車に乗せるときの注意、お手入れと収納まで紹介します。