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子どもの秋冬の肌着・インナーの選び方|綿を基本にした重ね着と吸湿発熱インナーの向き不向き

対象の目安: 0〜6歳ごろ

レナ・食事・離乳食担当
・ 約25分で読めます
子どもの秋冬の肌着・インナーの選び方|綿を基本にした重ね着と吸湿発熱インナーの向き不向き

アウターは気合を入れて選ぶのに、その下の肌着は「去年のまま」「なんとなく綿のもの」で済ませてしまう。秋冬の服選びでいちばん後回しになりやすいのが肌着とインナーです。ところが実際に子どもの体温を左右しているのは、肌に一番近い1枚だったりします。大人と同じ感覚であったかインナーを着せたら、外では寒がるのに園に着いたら汗だく。そんな行き違いも起こります。この記事では、0〜6歳の秋冬の肌着を「役割」「素材」「形」「枚数」の順に整理し、園に持たせるときの注意と安全チェックまでまとめました。

肌着がしている2つの仕事

秋冬の肌着には、役割が2つあります。1つは汗を吸って肌から離すこと、もう1つはその上に重ねる服との間に空気の層をつくることです。

子どもは思っている以上に汗をかきます。千葉県こども病院の専門・認定看護師会がまとめた資料では、人間の汗腺の数は生まれたときにほぼ決まっているため、体の面積が大きい大人よりも赤ちゃんのほうが汗腺の密度が高くなり、汗をかきやすいと説明されています。また、子どもは大人に比べて体が小さい割に体表面積が大きく皮下脂肪が少ないため皮膚から熱が逃げやすい一方、体重当たりの食事摂取量が多く運動量も多いため、体が作る熱の量も多いとされています。熱を失いやすく、そしてこもりやすい。これが子どもの体の特徴です。

つまり秋冬でも、子どもの服の中では汗が発生しています。その汗が肌に残ったままだと、蒸発するときに体の熱を持っていきます。この「汗冷え」を防ぐのが、肌着の一番大事な仕事です。

汗腺の数は生まれたときにほぼ決まっており赤ちゃんのほうが汗腺の密度が高く汗をかきやすいこと、子どもは体表面積が大きく皮下脂肪が少ないため熱が逃げやすい一方で体が作る熱の量も多いことは、千葉県「知っておきたい!夏の子どもの体温調整」(千葉県こども病院 専門・認定看護師会 広報2012.7 vol.7)より。夏向けの資料ですが、体のつくりの説明は季節によらない内容です。秋冬の汗冷えへの当てはめは編集部の整理です。

もう1つの空気の層は、重ね着の考え方につながります。厚い1枚よりも、薄い2枚のあいだにできる空気のほうが暖かい。肌着を「気温に合わせて厚みを変えられる調節弁」と考えると、毎朝の判断が楽になります。

素材の早見表

肌着の素材は、大きく4つに分けて考えると迷いません。

素材特徴向く場面注意したいこと
綿100%吸湿性が高く、肌ざわりがやさしい。洗濯に強い園での日常着、走り回る日、寝るとき、汗をかきやすい子濡れると乾きにくい。汗の量が多い日は着替えを持たせる
綿とポリエステルの混紡綿の吸水性に、化繊の速乾性が加わる外遊びが長い日、汗をかいてから乾かしたい場面綿の比率は商品ごとに違うので表示を見る
吸湿発熱素材(アクリル・ポリエステル・レーヨン等)薄手でも暖かさを感じられる寒い屋外、電車や車での移動、動きが少ない時間汗をかくとさらに発熱して暑くなる。毛玉や静電気が肌の刺激になることがある
ウール(メリノウールなど)薄手でも保温性があり、湿気を含んでも冷えにくいとされる冷え込む地域、雪遊びの下に着る場面商品によって家庭洗濯の可否が異なる。洗濯表示を必ず確認する。肌に合わない子もいる

千葉県の同じ資料は、汗を吸収する綿100%や綿の割合が多い混紡のものをすすめ、吸湿性の悪いデニムやナイロンの服を1枚で着せるのは避けるよう呼びかけています。熱がこもりやすく、かつ汗で体が冷えてしまうためです。これは夏向けの記述ですが、汗をかく場面がある秋冬の日常着にも同じ考え方が当てはまります。

「汗を吸収する、綿100%や綿の割合が多い混紡のものがおススメです。吸湿性の悪いデニムやナイロンの服を1枚で着せるのは避けましょう。熱がこもりやすく、かつ、汗で身体が冷えてしまいます」「背中やわきの下を手で触ってみて服が湿っているようなら1日に何度でも着替えさせてあげましょう」は、千葉県「知っておきたい!夏の子どもの体温調整」より。秋冬への適用は編集部の整理です。

綿100%のキッズ長袖インナー(秋冬の基本の1枚)

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綿100%のキッズ長袖インナー(秋冬の基本の1枚)

秋冬の日常着として使いやすい、綿100%の長袖インナー。園で走り回っても汗を吸ってくれます。厚地と薄地で表示が分かれている商品もあるので、真冬用と秋用を分けて用意しておくと調節しやすくなります。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

吸湿発熱インナーの向き不向き

大人がよく着ているあったかインナーを、そのまま子どもに着せてよいのか。ここは迷いやすいところです。

肌着メーカーのグンゼは、吸湿発熱素材の仕組みを「体から発生した湿気が繊維に触れると、その水分が繊維に吸着されます。このとき、水分子が動くエネルギーが熱に変わり、繊維の表面温度が上がります」と説明しています。そのうえで、着用中に体温が上がって汗をかくと、さらに湿気が増えて発熱が続き、衣服内が必要以上にあたたまることもあると述べています。また、繊維が湿気を吸収しきれなくなると汗が肌にとどまりやすくなり、やがてその汗が蒸発すると気化熱によって体温が奪われ、ひんやりとした不快感につながることがあるとも説明されています。

メモ

つまり吸湿発熱インナーは「汗をかくまでは暖かく、かきすぎると暑くなり、そのあと冷えやすい」という性質を持っています。じっとしている時間が長い場面では強みが出ますが、園庭を走り回って汗をかき、そのあと室内で過ごす子どもの1日とは相性が読みにくいところがあります。日常着は綿を基本にし、寒い屋外へ出る日や移動が長い日にあったかインナーを足す、という使い分けが扱いやすい考え方です。

同じメーカーの別の解説では、ヒートインナーの不快感の原因として、素材に使われるアクリルやポリエステルが毛玉になりやすくその毛玉が肌への刺激になることがある、ポリエステルやレーヨン・アクリルは化学繊維のため肌との摩擦によって静電気が起きやすい、といった点も挙げられています。冬は乾燥で肌が敏感になりやすい時期でもあるため、肌が弱い子は綿の肌着を1枚下に着せてから重ねる方法も検討してみてください。

吸湿発熱の仕組み、汗をかくと発熱が続き衣服内が必要以上にあたたまることがある点、吸収しきれない汗が蒸発して気化熱で体温が奪われる点はグンゼ「吸湿発熱素材の特徴・仕組みとは?」より。毛玉による刺激と静電気、冬の乾燥で肌が敏感になりやすい点は同社「かゆい!暑い!ヒートインナーの不快感の原因とおすすめの冬用インナー」より。いずれも肌着メーカーの解説であり、公的機関の推奨ではありません。子ども向けの向き不向きの整理は編集部の判断です。

キッズ用のあったかインナー(長袖・寒い日の足し算用)

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キッズ用のあったかインナー(長袖・寒い日の足し算用)

子ども用サイズで作られたあったかインナー。真冬の屋外や長い移動など、動きが少なくて寒い場面で役立ちます。肌に当たる面が綿の商品もあるので、素材の表示を確認して選びましょう。毎日の園用よりも、寒い日の足し算として持っておくと使いやすいです。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

形と月齢・年齢の使い分け

肌着の形は好みではなく、ほぼ月齢で決まります。寝ているか、動くか、歩くか。そこが分かれ目です。

形目安の時期特徴
短肌着新生児〜寝返り前腰までの丈でひもやスナップを留める。おむつ替えが多い時期に開けやすい
コンビ肌着新生児〜足をよく動かす時期裾が股でスナップで分かれ、足をばたばたさせてもめくれ上がりにくい
ボディ肌着(ロンパース)寝返り〜歩き始めのころ股下を留めるのでおなかが出ない。かぶるタイプと前開きタイプがある
タンクトップ・ランニング歩けるようになったころ〜首まわりや腕がすっきりして、上に重ねやすい。夏物の流用ではなく秋冬用の厚みを選ぶ
半袖インナー通年屋内が暖かい園や、上に長袖を着る前提のとき。汗をかいたときに着替えやすい
長袖インナー秋冬の主力袖まで覆うので保温しやすい。上の服がかさばらない薄手が使いやすい
タートル・ハイネックのインナー冷え込む時期の外出首もとが暖かい。寝るときや園の日常着には避け、外出時に限る運用が安心

ヒント

迷ったら、いま持っている上の服を先に見てください。かぶって着るトレーナーが多いならインナーもかぶるタイプでそろえたほうが着せやすく、前開きのカーディガンやシャツが多いなら前開きの肌着が重ねやすくなります。肌着は単体でなく「セットで着る組み合わせ」で決めるものです。

新生児の短肌着とコンビ肌着のセット

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新生児の短肌着とコンビ肌着のセット

短肌着とコンビ肌着がまとまったセット。おむつ替えの回数が多い時期は、洗い替えを含めて枚数が必要になります。生地の種類(フライス・天竺・スムースなど)で厚みが変わるので、生まれる季節に合わせて選びましょう。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

長袖のボディ肌着(ロンパース肌着)

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長袖のボディ肌着(ロンパース肌着)

股下を留めるボディタイプ。寝返りやハイハイが始まってめくれ上がりが気になる時期に向きます。かぶるタイプは首まわりが伸びる仕様か、前開きタイプは留め具の数が多すぎないかを確認しておくと、毎日の着替えが楽になります。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

枚数と気温帯別の重ね着

「肌着は何枚着せればいいのか」という問いに、何枚と決めた公的な基準はありません。自治体の子育て情報でも「6か月を過ぎたら大人より1枚少なめといわれています」と紹介されることはありますが、これは伝聞の形で示された目安で、数値そのものの根拠が示されているわけではありません。数字を覚えるより、確かめる方法を持つほうが確実です。

「基本的には、新生児では大人プラス1枚、2か月以降は大人と同じ枚数、6か月を過ぎたら大人より1枚少なめといわれています」は京都府「衣服の枚数と調節[子育てQ&A]」より。同ページも「いわれています」という伝聞の形で紹介しています。

千葉県の資料は、背中やわきの下を手で触ってみて服が湿っているようなら1日に何度でも着替えさせるよう呼びかけています。また、顔が赤くほてって汗がふき出す、ぐずるなどのしぐさは暑いしるしで、手足が冷えていたり血色が悪いときは寒がっているときなので、洋服の着脱で調整するとしています。背中とわきの下、そして顔色。これが判断の物差しです。

そのうえで、気温帯ごとの組み合わせを目安としてまとめます。地域差・個人差が大きいので、出発点として使ってください。

最高気温の目安肌着・インナー上に重ねるもの
20℃前後半袖または薄手の長袖インナー1枚長袖のシャツやトレーナー。朝晩だけ薄手の羽織りを足す
15℃前後長袖インナー1枚トレーナーやカーディガン。外遊びはウインドブレーカー
10℃前後長袖インナー1枚(厚地)トレーナー+フリース、または中綿の上着
5℃以下長袖インナー1枚(厚地)。屋外が長いならあったかインナーに替える中間着+ダウンや中綿。首もとはネックウォーマーで足す

注意

枚数を足すより、脱げるようにしておくほうが大切です。東京都保健医療局の指針は、乳幼児は体温調節機能が未発達でまだ自分で体温をうまく調節することができないと述べ、冬の部屋は室温20〜25℃くらい、湿度50〜60%が目安としています。室内が十分に暖かいなら、上着も中間着も玄関で脱がせてかまいません。厚着のまま暖かい室内に入ると汗をかき、その汗で冷えてしまいます。

「乳幼児は体温調節機能が未発達で、まだ自分で体温をうまく調節することができません」、冬の部屋は「室温20〜25℃くらい、湿度50〜60%が目安」という記述は、東京都保健医療局「健康・快適居住環境の指針」指針36「乳幼児や高齢者の居住環境」(PDF)より。気温帯別の組み合わせの表は、公的な基準ではなく編集部の目安です。

洗い替えの枚数は、洗濯の頻度で決まります。毎日洗う家庭なら着ていく分に加えて2〜3枚の予備で回りますが、まとめ洗いならもっと必要です。汗をかいたら着替えるという前提で数えてみてください。

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サイズ選びのチェックポイント

  1. 1

    いまの身長でサイズ表を見る

    子ども服のサイズは身長表示が基本です。「そろそろ大きくなるから」と2サイズ上を選ぶと、肌着が体から浮いて汗を吸えず、めくれ上がって背中が出ます。肌着は体に沿っていることが機能の前提です。
  2. 2

    首まわりと袖口のきつさを見る

    かぶるタイプは、頭が通るときに耳が痛くなっていないかを確認します。袖口のゴムが強すぎると手首に跡が残ります。跡がしっかり残るものは、サイズか商品を替えたほうがよいサインです。
  3. 3

    上に重ねた状態で腕を動かす

    インナーだけでなく、トレーナーを着せた状態で両手を上げてもらいます。インナーの袖が上の服の中でめくれ上がって腕にたまるようなら、袖が長すぎるか生地が滑りにくい組み合わせです。
  4. 4

    着丈は座ってから確かめる

    立った状態では足りているのに、座ると背中が出る肌着はよくあります。しゃがむ・座るの姿勢で背中とおなかが隠れているかを見てください。

園に持たせるときの注意

園で使う肌着は、家で着るものとは別の基準で選んだほうがうまくいきます。着せるのは大人ではなく、子ども自身と先生だからです。

  • 自分で着脱しやすい形を選ぶ。かぶるタイプは首まわりが伸びるもの、前開きならスナップの数が少ないもの。ボタンが小さく硬いものは、着替えの時間に子どもが自分でできません。
  • 前後が分かるようにする。前にワンポイントがある、後ろのタグが分かりやすい、内側に印を入れる。「前はこっち」が本人に分かる肌着は、着替えが早くなります。
  • 記名は、はがれない場所に。洗濯を繰り返すので、名前タグやスタンプで、外から見えにくく先生が確認できる位置に入れます。園に置く着替えの分も含めて枚数を数えます。
  • 園のルールを先に確認する。首もとが詰まるタートルを避ける園、キャミソールタイプを不可とする園など、決まりがある場合があります。
「自分で着替えられるようになってきたのに、肌着だけ前後を間違えて涙目になっていました。前に小さな柄が入っているものに替えたら、自分で直せるようになりました」という声はよく聞かれます。
4歳児の保護者

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安全チェック:ひも・フード・首まわり

子ども服のひもについては、日本産業規格JIS L 4129(子ども用衣料の安全性-子ども用衣料に附属するひもの要求事項)が2015年12月に制定されています。消費者庁は、この規格により、頭や首回りから垂れ下がっているひも、背中から出るひも、上着やズボンなど股より下にすそがある場合の垂れ下がったひもをつけることができないと定められていると案内しています。

ここで肌着に関して知っておきたいのは、この規格の適用範囲です。平成28年度の経済産業省委託事業として設けられたJIS開発ワーキンググループが作成した解釈Q&Aでは、乳幼児の下着はJIS L 4129の適用外とされています。一方で、サイズが70〜80cmのロンパースは、明らかにハイハイできる(歩くケースもある)と予測され自主的に動き回ることができるため適用範囲である、と回答されています。

注意

肌着そのものは規格の適用外ですが、だからといって安全でないという意味ではありません。規格の対象外だからこそ、ひもやリボン、長い装飾がないかは自分の目で確認する必要があります。同じQ&Aは、JIS L 4129に適合していれば100%安全とは言い切れず、規格に記載のない部分については別途リスクアセスメントを実施し安全性に配慮した商品を提供することが望ましいとも述べています。またJISは任意規格で法律のような強制力はないため、適合していない製品の製造・販売が法律で禁止されているわけではありません。おさがりやフリマアプリ、海外通販で手に入れたものは、とくに手に取って確かめてください。

「乳幼児の下着はJIS L4129の適用外です」、サイズ70〜80cmのロンパースは「明らかにハイハイできる(歩くケースもある)と予測され」「自主的に動き回ることができるため」JIS L 4129の適用範囲であること、「JIS L 4129に適合していれば100%安全とは言い切れません」「適用外の部分については、別途リスクアセスメントを実施し、安全性に配慮した商品を提供することが望ましい」「JISは任意規格です。法律のように強制力はありません」は、平成28年度経済産業省委託事業「子ども用衣料に附属するひもの安全設計指針に関するJIS開発ワーキンググループ」作成の解釈Q&A第3版(カケンテストセンター掲載のPDF)より。

上に重ねる服については、消費者庁が、引っ掛かりやすいひも等がなく体格に合った服を選び、激しく動き回ることが予想される場所ではひもやフードがない服を着せるよう呼びかけています。肌着の上に着るトレーナーやパーカ、ベストも含めて、この視点で見直してみてください。

「引っ掛かりやすいひも等がなく、体格に合った服を選びましょう」「激しく動き回ることが予想される場所ではひもやフードがない服を着せましょう」は消費者庁「みんなの消費安全ナビfrom消費者庁 Vol.600 子ども服、安全性を意識して選んでいますか?」(2022年8月配信)より。JIS L 4129による頭や首回り・背中・股より下のひもの規定は同Vol.533(2020年12月配信)より。いずれも配信当時の名称は「子ども安全メールfrom消費者庁」です。

首まわりについては、寝るときの服装も見直しておきたいところです。タートルやハイネック、フード付きのものは、寝返りのある時期や寝相が激しい子には避け、日中の外出用に限る運用が安心です。

肌着の安全チェック

  • 首まわりや背中から垂れるひも・リボンが付いていないか
  • かぶるときに首がきつすぎないか、袖口のゴムで跡が強く残らないか
  • スナップやボタンがゆるんで外れかけていないか(おさがりは特に確認)
  • 寝るときの肌着に、フードやひも、大きな飾りがないか
  • 上に重ねる服のひも・フードも同じ基準で見直したか

洗濯とお手入れ

肌着は着る回数が多く、汗を吸う役目なので、いちばん早く傷む衣類です。

  • 洗濯表示を確認する。綿100%は基本的に家庭で洗えますが、ウールや装飾のあるものは表示に従います。乾燥機の高温は縮みの原因になるので可否も見ておきます。
  • 汗をかいた日はためこまない。汗や皮脂が残ると黄ばみやにおいの原因になります。
  • 柔軟剤の使いすぎに注意する。吸水性が落ちることがあるため、汗を吸わせたい肌着は控えめにするのが無難です。
  • 傷んだら替える。首まわりが伸びきった、生地が薄く透けてきた、毛玉が目立つ肌着は、汗を吸う力も肌ざわりも落ちています。衣替えのときに1枚ずつ見直しましょう。

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つまずきやすいところ

「寒そうに見えるのでつい厚着させてしまい、園から帰ってくると背中が汗でびっしょり。かえって風邪をひきやすい気がして、着せる枚数を減らすのが怖かったです」という相談は少なくありません。
2歳児の保護者

手足が冷たいと寒そうに見えます。ただ千葉県の資料が示すように、手足の冷えや血色は寒さのサインとして見るもので、着せすぎかどうかは背中やわきの下の湿り具合で確かめます。手足だけを見て1枚足すと、背中は汗をかいたままになりがちです。もう1つ多いのが、朝の気温に合わせて着せてそのまま1日過ごすパターンです。秋冬は朝晩と日中の気温差が大きく、園では暖房も入るため、肌着ではなく上に重ねる服を脱ぎ着しやすい構成にしておくのが現実的な解になります。

あせもや湿疹が続く、肌着が触れる部分に赤みが出る、寒がり方が気になるといったときは、自己判断で対処を重ねずに、かかりつけの小児科や皮膚科、自治体の子育て相談窓口に相談してください。

よくある質問

子どもにヒートテックのような吸湿発熱インナーを着せても大丈夫ですか?
着せてはいけないものではありません。ただしメーカーの解説によると、吸湿発熱素材は着用中に体温が上がって汗をかくとさらに発熱が続いて衣服内が必要以上にあたたまることがあり、吸収しきれなかった汗が蒸発するときに気化熱で体温が奪われることもあるとされています。動きが少なく寒い場面(長い移動や真冬の屋外)では強みが出ますが、園庭を走り回る日常着としては綿を基本にしたほうが扱いやすいです。肌が弱い子は、毛玉や静電気が刺激になることもあるので様子を見ながら使ってください。
肌着は何枚着せるのが正解ですか?
何枚と決めた公的な基準はありません。京都府の子育てQ&Aのように「6か月を過ぎたら大人より1枚少なめといわれています」と紹介する自治体の情報はありますが、伝聞の形で示された目安です。枚数を覚えるより、背中やわきの下を手で触って湿っていないかを確かめる習慣のほうが役に立ちます。千葉県の資料も、服が湿っているようなら1日に何度でも着替えさせるよう呼びかけています。顔が赤くほてって汗がふき出す、ぐずるといったしぐさは暑いしるし、手足が冷えて血色が悪いときは寒がっているしるしとされています。
肌着は大きめを買っておいたほうが得ですか?
肌着に関しては、大きめはおすすめしにくいです。体から浮いた肌着は汗を吸えず、めくれ上がって背中やおなかが出てしまいます。いまの身長に合うサイズを選び、綿100%は洗濯で少し縮むことがあるので、1枚洗ってみてから買い足すと失敗が減ります。
秋冬でもタンクトップや半袖の肌着でいいですか?
屋内が暖かい園や、上に長袖を重ねる前提なら選択肢になります。逆に外遊びが長い日や冷え込む地域では長袖のほうが調節しやすいです。どちらか一方にそろえるのではなく、半袖と長袖を混ぜて持っておくと、その日の予定に合わせられます。
寝るときはどんな肌着がよいですか?
汗を吸う綿を基本に、首もとやひも・フードのないものが安心です。寝ているあいだも子どもは汗をかくので、厚着にしすぎないほうが快適です。東京都保健医療局の指針では、乳幼児が過ごす部屋の冬は室温20〜25℃くらい、湿度50〜60%が目安とされています。室温が確保できているなら、着せる枚数で暖めようとしなくて大丈夫です。
肌着はいつ買い替えればいいですか?
サイズが合わなくなったときと、機能が落ちたときの2つです。首まわりが伸びきった、生地が薄く透けてきた、毛玉が目立つものは、汗を吸う力も肌ざわりも落ちています。衣替えのタイミングで1枚ずつ広げて確認し、傷んだものから入れ替えましょう。
肌着が触れるところに赤みが出ました。どうすればいいですか?
まずは素材と洗い方を見直します。化学繊維のインナーを直に着せている場合は綿に替える、柔軟剤を控える、すすぎをしっかりするなどです。それでも赤みやかゆみが続く、広がるといったときは、市販薬で様子を見続けずに、かかりつけの小児科や皮膚科に相談してください。

まとめ

秋冬の肌着選びは、「暖かいかどうか」ではなく「汗をどう扱うか」で考えると筋が通ります。走り回る子の日常着は綿を基本にして、寒い屋外や長い移動には吸湿発熱インナーを足す。そして着せた枚数を正解にせず、背中を触って確かめる。この3つが軸です。

子どもの秋冬の肌着・インナー選びチェック

  • 日常着の肌着は綿100%か綿の割合が多い混紡になっているか
  • 吸湿発熱インナーは、動きの少ない寒い場面用として持っているか
  • 形が月齢に合っているか(短肌着・コンビ肌着・ボディ肌着・タンクトップ・半袖・長袖)
  • 上に重ねる服との組み合わせ(かぶる/前開き)がそろっているか
  • いまの身長に合うサイズで、座っても背中が出ない着丈か
  • 背中やわきの下を触って湿っていないか確かめる習慣ができているか
  • 園用は自分で着脱しやすく、前後が分かり、記名があるか
  • ひも・リボン・フード、伸びきった首まわりがないか確認したか
  • 洗い替えの枚数が、洗濯の頻度に対して足りているか

寒がり方も汗のかき方も、子どもによってかなり違います。この記事の目安は出発点として使い、実際はわが家の子の背中と顔色を見ながら調整してください。肌の状態や体調で気になることがあるときは、かかりつけの小児科や自治体の相談窓口に相談しましょう。

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