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手づかみ食べを上手に進める|食材の形状と食事環境の整え方

対象の目安: 生後9か月〜1歳半ごろ

レナ食事・離乳食担当
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手づかみ食べを上手に進める|食材の形状と食事環境の整え方

食事中に手が食材へ伸びてきたら、手づかみ食べの始まりのサインです。汚れや片づけの大変さから「やめさせたい」と感じる方もいますが、この行動は発達において大切な役割を持っています。安全に進めるための食材の選び方と、片づけを少し楽にする環境づくりのコツをまとめました。

手づかみ食べが始まるころ#

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、離乳後期(生後9〜11か月ごろ)に「前歯でかみ取り、一口量を学ぶ」発達の段階として手づかみ食べが位置づけられています。

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」より。手づかみ食べは離乳後期の発達の目安として示されています。

手でつかむことで食材の感触・大きさ・固さを確かめながら口に運ぶ練習をします。こうした体験の積み重ねが、自分で食べる意欲と手指の巧緻性(精密な動き)の発達につながるとされています。

手づかみ食べに向く食材・形状(早見表)#

カテゴリ食材の例適した形状・大きさ
穀類軟飯おにぎり、食パン4cm角程度・子どもが一口でかじれる大きさ
野菜にんじん・かぼちゃ・さつまいもスティック状(長さ4〜5cm)・十分やわらかく加熱
たんぱく質豆腐、白身魚のほぐし、ゆで鶏のほぐし1〜2cm角程度・やわらかく加熱
果物バナナ、柔らかく加熱したりんご2cm角程度にカット

食材の固さは「歯ぐきでつぶせる程度」が目安です。指先で潰してみて、軽い力でつぶれるくらいのやわらかさが後期の基準となります。

固さの目安は厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」の離乳後期・完了期の記述を参照

誤嚥・窒息リスクに注意が必要な食材#

注意

次の食材は子どもの手づかみ食べで特に注意が必要です。

  • ぶどう・ミニトマト・うずら卵などの球形食材 → 4等分以上に切る
  • こんにゃく・餅・もちもちした食感のもの → 弾力があり詰まりやすいため後期には向かない
  • 硬い豆・ナッツ類 → 5歳以下には与えない
  • 食パンの耳・ハード系パン → 初期の手づかみ食べには硬すぎる場合がある

消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意(硬い豆やナッツ類等は5歳以下の子どもに食べさせないで)」より

食事中は必ず大人がそばで見守り、子どもがうつむいた姿勢で食べないよう椅子の高さも確認してください。

手づかみ食べしやすいメニューの作り方#

  1. 1

    やわらかく茹でる・蒸す

    にんじんやさつまいもは柔らかくなるまで十分加熱します。電子レンジを使う場合は加熱ムラに注意し、中まで火が通っているか指で確認します。
  2. 2

    適切な形にカットする

    スティック状(4〜5cm長・1〜1.5cm角)か、一口大(2cm角程度)にカットします。薄切りや細かいものは指でつかみにくいため、やや大きめの形状の方が持ちやすいです。
  3. 3

    食卓に並べる量を少量にする

    一度に多く並べると全部口に入れようとして詰め込みやすくなります。2〜3個を皿に置き、食べたら次を出す方法が安全です。

軟飯おにぎりの作り方のポイント#

軟飯(全がゆより少し固め・大人の軟らかめご飯程度)を一口大に丸めます。くっつきすぎると詰まりやすいため、ラップで形を整えた後、少し崩れるくらいの固さにとどめておくと安全です。のりを巻く場合は、のりが詰まりやすいため後期の初めは薄くするか省略しても問題ありません。

食べこぼし対策・環境の整え方#

床まで汚れてしまって毎食掃除が大変で、つい手を出して食べさせてしまう…という声はとても多いです。
離乳食後期の保護者

片づけの手間を減らすための工夫をいくつか紹介します。

  • 防水シートや新聞紙を床に敷く: 食べこぼしが多い時期は、椅子の下にビニールシートや使い古した新聞紙を広げておくと掃除が楽になります。
  • 袖付き・フルカバーエプロンを使う: 袖まで覆うタイプのエプロンは服の汚れを最小限にできます。
  • ポケット付きシリコンエプロンを活用する: こぼれた食材がポケットに溜まり、床への落下を減らせます。
  • 食後のそうじは「一度で済む動線」を作る: シートをまとめて取り替えるだけで済むような配置にすると負担が軽くなります。

よくある質問#

手づかみ食べはいつまで続きますか?
1歳半〜2歳ごろにかけてスプーン・フォークを使い始める子が多く、自然に手づかみ食べの割合は減ってきます。個人差があるため、焦らず見守って問題ありません。
手づかみ食べをさせないと発達に影響しますか?
手づかみ食べは発達の一段階ですが、させなければ必ず問題が起きるわけではありません。子どものペースや家庭の環境に合わせて進めれば大丈夫です。
食材を全部床に投げてしまいます
食べ物の感触を試したり遊んだりする時期によく見られます。少量を皿に出すようにすると全部投げられる量が減ります。食べるより遊んでいる様子が続く場合は空腹のタイミングを見直してみてください。
汚れるのが嫌で手づかみ食べをさせていません
環境を整えれば片づけの手間はある程度抑えられます。シートとエプロンの活用から始めてみて、親子ともに無理のない範囲で取り組めれば十分です。
手づかみ食べの時期にスプーンも練習した方がいいですか?
手づかみ食べが安定してきたら、スプーンを一緒に置いておくと興味を持ち始める子もいます。ただし無理に切り替える必要はなく、1歳半〜2歳ごろから自然に移行するケースが多いです。

まとめ#

手づかみ食べは片づけが大変な時期ですが、食べる意欲と手指の発達を育てる大切なステップです。安全な形状・固さの食材を選び、環境を整えながら見守ることが基本です。

手づかみ食べ環境の準備チェック

  • 食材の固さを確認(指先で軽くつぶせる程度)
  • 球形食材は4等分以上にカット済みか
  • 一度に出す量を2〜3個の少量にしている
  • 床にシートを敷いている(またはフローリングの拭き取り準備)
  • エプロンは袖付きかポケット付きを用意
  • 食事中は大人がそばで見守っている

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出典・参考

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