離乳食初期の進め方|10倍がゆから始める最初の2週間
対象の目安: 生後5〜6か月ごろ


「いよいよ離乳食を始める時期かな」と思っても、何をどう準備すれば良いか分からず不安になる方はとても多いです。最初の2週間は食べる量よりも「口に入れて飲み込む練習」が目的。ここでは、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」をもとに、初めての一口から2週間の進め方を具体的にまとめました。
始めるサインの確認#
離乳食は月齢だけで始めるのではなく、子どもの発達のサインをあわせて確認します。
- 首がしっかりすわっている
- 支えがあると5秒以上座っていられる
- 大人の食事に興味を示す(よだれが出る・じっと見るなど)
- スプーンを口に近づけても舌で押し出すことが少なくなってきた
これらのサインがそろう生後5〜6か月ごろが一般的な目安です。ただし発育には個人差があるため、月齢はあくまで参考にとどめ、子どもの様子を第一に判断してください。なお、離乳食開始前に果汁やイオン飲料を与える栄養学的な意義は認められていません。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」より。開始時期・発達のサインについて
1〜14日目の進め方の目安(早見表)#
初期2週間はおおむね次のように進めます。子どもの食欲・体調によって前後して構いません。
| 日程 | 食材 | 量の目安 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1〜3日目 | 10倍がゆのみ | 小さじ1(約5g)から | なめらかにすりつぶした状態で1さじ。飲み込めるか観察 |
| 4〜7日目 | 10倍がゆのみ | 少しずつ増やす | 1さじ→2さじ程度へ。嫌がれば無理せず翌日に |
| 8〜10日目 | がゆ+野菜1種 | 野菜はすりつぶして1さじ | にんじん・かぼちゃなど甘みのある野菜から試す |
| 11〜14日目 | がゆ+野菜2〜3種 | 野菜1種ずつ追加 | 1日1種ずつ、子どもの様子をみながら広げる |
量の目安は個人差が大きいため、上の数値は参考値として幅を持たせて考えてください。
10倍がゆの作り方#
- 1
米と水を計る
米1に対して水10の割合で準備します。たとえば米大さじ1(約10g)に対して水100mlが目安です。 - 2
炊飯器または鍋で加熱する
炊飯器の「おかゆモード」を使うか、鍋で弱火にかけて炊きます。鍋の場合は沸騰後、ふたをして弱火で30〜40分が目安です。 - 3
なめらかにすりつぶす
炊き上がったら、すり鉢やブレンダーでなめらかになるまですりつぶします。ざらつきが残る場合は少量の水やだし汁を加えて調整します。 - 4
冷まして与える
人肌程度(約37〜38度)まで冷ましてから与えます。熱すぎると口をやけどするため、必ず温度を確認してください。
電子レンジを使う場合は加熱ムラが生じやすいため、加熱後によくかき混ぜ、温度を確かめてから与えます。
ヒント
まとめて作った10倍がゆは、製氷皿に小分けして冷凍保存すると便利です。冷凍したものは1週間を目安に使い切り、電子レンジで解凍後に必ず再加熱してから与えます。
野菜・たんぱく質食材の広げ方#
初期に試しやすい食材を少しずつ広げていきます。
野菜(生後5〜6か月ごろから)#
初めて試す野菜はにんじん・かぼちゃ・じゃがいもなど、甘みがあり加熱してもやわらかくなりやすいものが取り組みやすいです。茹でてよくすりつぶし、お湯や野菜だしで伸ばしてなめらかなペースト状にします。
ほうれん草・小松菜などの葉物野菜は、えぐみを取るために十分な加熱と水さらし(2〜3分)が必要です。初めて試すときは少量から。
たんぱく質食材(初期後半から慣れてきたら)#
豆腐、白身魚(タラ・ヒラメなど)、固ゆでした卵黄の順で試す方が多いです。それぞれ少量ずつ、1日1種類ずつ進めます。アレルギーの心配がある場合は、次のセクションを参照してください。
食物アレルギーへの注意#
初めての食材は、平日の午前中(かかりつけ医が受診できる時間帯)に与えることをおすすめします。万一アレルギー症状が出たとき、すぐに受診できるようにするためです。
注意
初めての食材は1日1種類、少量(離乳食用スプーン1さじ程度)から始めます。複数の新食材を同じ日に試すと、症状が出たときに原因食材が特定できなくなります。
食物アレルギーの初回提供に関する注意は消費者庁「食物アレルギーに関する情報」より
アレルギーが疑われる症状(発疹・じんましん・口の周りの赤みなど)があった場合は、自己判断をせず必ずかかりつけ医に相談してください。
つまずき・困ったとき#
離乳食初期によくある困りごとと、その対処の考え方を整理します。
口から出してしまう・舌で押し出す スプーンを口に入れると舌で押し出すのは、哺乳反射の名残です。徐々に減っていくため、数日待って再挑戦しましょう。
泣く・嫌がる 空腹すぎても満腹すぎても食べにくいことがあります。授乳の直前より少し後(授乳から30〜60分程度)に試す家庭も多いです。機嫌の良い時間帯を探してみてください。
全然食べない 初期の目的は「栄養を補う」ことではなく「飲み込む練習と食材に慣れること」です。少量しか食べなくても、まず母乳・ミルクで栄養は確保できているため過度に心配しないでください。成長曲線が順調に伸びていれば大丈夫です。気になることがあれば、自治体の栄養相談や小児科に相談しましょう。
よくある質問#
離乳食用のスプーンは必要ですか?
最初は何時に与えるのがいいですか?
10倍がゆが固すぎる・やわらかすぎるときは?
野菜の裏ごしが大変です
ベビーフード(市販品)を使ってもいいですか?
食べた食材の記録は必要ですか?
まとめ#
初期の2週間は量よりも「練習と慣れ」を大切に。焦らずゆっくり進めることが、長く続く離乳食生活の土台になります。
離乳食初期スタートの準備チェック
- 離乳食用スプーン(小さめ・浅め)
- すりつぶし・裏ごし道具またはブレンダー
- 小分け冷凍できる製氷皿またはトレー
- 10倍がゆを作って冷凍ストックしておく
- 最初の食材を1種類用意する(米のみでOK)
- 初めての食材は平日午前中に試す
- 食べた食材と日付を記録するメモ
進め方に迷ったときや、体重の伸びが気になるときは、自治体の栄養相談や小児科を遠慮なく活用してください。
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