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なわとびはいつから?幼児の前跳びの教え方|段階別の練習ステップとつまずき対処(3〜6歳)

対象の目安: 3〜6歳ごろ(年少〜年長)

サキ・知育・あそび担当
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なわとびはいつから?幼児の前跳びの教え方|段階別の練習ステップとつまずき対処(3〜6歳)

「園でなわとびが始まったけれど、うちの子はまだ1回も跳べない」「小学校に入るまでに跳べるようにしてあげたい」。年中・年長になると、こうした声が聞かれるようになります。なわとびは、なわを回す腕の動きと、跳ぶ足の動きをタイミングよく合わせる、幼児にとってはなかなか難しい運動です。この記事では、なわとびを始める時期の考え方、なわの長さや素材の選び方、なわなしのジャンプから連続跳びまでの段階別の練習ステップ、つまずき別の対処、長なわでの遊び方、安全の注意をまとめました。

なわとびは何歳から?決まりはなく個人差が大きい

なわとびを「何歳から始めるべき」「何歳までに跳べるべき」という公的な基準はありません。文部科学省の「幼児期運動指針」は、幼児期は発達が著しい一方で、同じ年齢でも成長の個人差が大きいので、一人一人の発達に応じた援助をすることが大切だとしています。

同指針では、年齢ごとに経験しておきたい動きが次のように整理されています。なわとびに直接かかわる部分を中心に抜き出すと、なわとびは「跳ぶ」動きと「用具を操作する」動きを組み合わせた運動だとわかります。

年齢の目安(指針の区分)指針が示す主な動きなわとびとの関係(編集部の整理)
3歳から4歳ごろ走る・はねる・跳ぶなど「体を移動する動き」、立つ・回る・渡るなど「体のバランスをとる動き」なわなしのジャンプや、床に置いたなわを跳び越す遊びが土台になる
4歳から5歳ごろなわ跳びやボール遊びなど、体全体でリズムをとったり用具を巧みに操作したりする遊びの中で「用具などを操作する動き」を経験しておきたいなわを回す・跳ぶを合わせる練習に取り組みやすくなる時期
5歳から6歳ごろ無駄な動きや力みなどの過剰な動きが少なくなり、動き方が上手になっていく連続跳びでリズムが安定してくる子も出てくる

文部科学省「幼児期運動指針」(平成24年3月、幼児期運動指針策定委員会)より。同指針は、3歳から4歳ごろの動きには「力み」や「ぎこちなさ」が見られるが、適切な運動経験を積むことで動きが滑らかになっていくとしています。表の右列は、指針の内容をもとに編集部がなわとびに当てはめて整理したもので、年齢で「できる・できない」を判断するためのものではありません。

文部科学省の「幼児期運動指針ガイドブック」でも、幼児期でも4歳以降になると用具などを操作する動きが発達してくるので、まりつきなどのボール遊びや長なわ遊びから、ドッジボールやサッカーなどにも少しずつ挑戦させてみるとよいかもしれない、という書き方をしています。3歳ごろの子なら、自分で回して跳ぶより先に、大人が床で動かすなわを跳び越すなどの遊びから親しむのが自然です。

小学校に入ると、1・2年生の体育で「用具を操作する運動遊び」の一つとして、短なわを揺らしたり回旋したりしながら前や後ろの連続両足跳びをすることや、長なわでの大波・小波が例として示されています(小学校学習指導要領解説 体育編)。入学前に完璧に跳べる必要はなく、なわに触れて「跳ぶのは楽しい」と感じておくことが、入学後の体育につながる準備になります。

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なわとびで育つ力

なわとびは、道具が1本あればできて、回数という形で上達が目に見えやすい遊びです。幼児期運動指針は、なわ跳びやボール遊びを、体全体でリズムをとったり用具を巧みに操作したりする遊びの例として挙げています。Yahoo!きっずのなわとび解説も、リズムよくジャンプすることで体力やリズム感が身につくと紹介しています。

  • リズム感:なわを回す速さに合わせて、一定のリズムで跳び続ける
  • 手と足を合わせる力:手首でなわを回しながら、足でタイミングよく跳ぶ
  • 体のバランス:同じ場所で、両足をそろえて跳び続ける
  • 「できた」という自信:1回、2回、5回と、回数で成長を実感しやすい

文部科学省「幼児期運動指針ガイドブック」は、遊びの中での成功体験によって「自分はできる」という感覚(運動有能感)の基礎がつくられ、その後の運動やスポーツ活動につながっていくといわれている、と紹介しています。なわとびで特定の能力が必ず伸びるという意味ではなく、多様な遊びの一つとして楽しむのがおすすめです。

なわとびだけを繰り返すより、走る・跳ぶ・よじ登るなど、いろいろな遊びと組み合わせるほうが体の使い方の幅が広がります。走る遊びについては、かけっこの記事もあわせてどうぞ。

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道具の選び方

なわの長さの合わせ方

なわの長さが合っていないと、どれだけ練習してもうまく跳べません。まず長さを合わせることが、いちばん手軽で効果の大きい準備です。

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    なわの真ん中を足で踏む

    子どもに、なわの真ん中を両足(または片足)で踏んで立ってもらいます。
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    持ち手を持って、なわをまっすぐ引き上げる

    両手で持ち手を持ち、なわがたるまないように体の横でまっすぐ引き上げます。
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    持ち手が胸のあたりに来る長さにする

    持ち手の上端が胸のあたりに来るのが目安です。長すぎる分は、持ち手の中で結ぶ・調節具で留めるなど、製品の説明どおりに調整します。
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    実際に回して、引っかかり方を見る

    回してみて、なわが地面でつっかかるなら少し短く、頭の上で足りない感じなら少し長く、数cmずつ調整します。

Yahoo!きっず「なわとび」では、なわを足で踏んで両手で持ったときにグリップ(持ち手)がだいたい胸のあたりに来るくらいが目安で、長すぎると地面につっかかり、短すぎると跳びにくいと説明しています。埼玉県なわとび協会が指導した「みんなの教育技術」(小学館)の記事でも、足を1歩前に出してグリップの高さが胸のあたりに来るように調節し、上達したらさらに短くする、としています。

子どもは成長が早いので、ときどき、また「急に引っかかるようになった」と感じたときに、長さを確かめ直すと安心です。

素材と持ち手の違い

幼児用のなわには、主に次のような種類があります。園や小学校で指定がある場合は、指定のものを使います。

種類特徴向いている場面
ビニールロープ細くて回しやすい。保管のしかたによってはクセやねじれがつくことがある前跳びが安定してきて、速く回せるようになってきたら
ビーズロープ適度な重さがあり、地面に当たると音が出るのでリズムをとりやすい前跳びを始めたばかりの子
布・ひものロープ引っ張っても壊れにくく、園では電車ごっこなどのロープ遊びに使われることがある。軽くて太く、速く回すのには向かない電車ごっこなど、跳ぶ練習以外のなわ遊び用

素材別の特徴は、なわとびパフォーマーの粕尾将一さんによる解説を参考にしています。同解説では、ビーズロープは重さと地面に当たる音でリズムがとりやすく、前跳びの練習がしやすいとしており、4〜5歳の初めての1本として勧めています。一方で、紐製・布製は引っ張っても壊れにくいため園で使われることが多いものの、跳ぶ練習には向かず、初めてなわとびをする子どもには勧めないとしています。どの素材が合うかは子どもによって違うので、目安として参考にしてください。

持ち手(グリップ)は、子どもの手でしっかり握れる太さと長さのものを選びます。たとえばアシックスの2020年時点のなわとびラインアップ資料では、子ども向けのグリップ長が16cm(全長270cm)、大人向けが21cm(全長310cm)と、子ども向けは持ち手が短めに作られています(現行品の仕様は製品ごとに確かめてください)。大人用を短く切って使うより、持ち手が短めに作られた子ども向けのなわから選ぶと、子どもの手に合わせやすくなります。

場所と靴

  • 場所:平らで、滑りにくく、周りに人や物がない広さのある所。公園の広場や、土・ゴムチップの地面が練習しやすい
  • 靴:かかとが止まる、履き慣れた運動靴。サンダルやぶかぶかの靴は、なわが引っかかったり足をひねったりしやすい
  • 服:すそが長すぎない動きやすい服。フードやひもの付いた服は避けると安心

園で履く運動靴のサイズの見直しには、上履きと運動靴の記事も参考になります。

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段階別の練習ステップ(前回し跳び)

なわとびは「なわを回す」「跳ぶ」「その2つを合わせる」という3つの要素の組み合わせです。いきなり全部を求めると、どこでつまずいているのか子ども自身にも大人にもわかりません。次のように小さく分けて、1つずつ「できた」を積み重ねていきます。1回の練習は短めにして、子どもが楽しめているうちに切り上げると続けやすくなります。

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    なわなしで両足ジャンプ

    まずはなわを持たずに、その場で両足をそろえて「トン、トン」と連続でジャンプします。高く跳ぶ必要はなく、つま先側で軽く、同じ場所に着地できれば十分です。大人が向かい合って一緒に跳んだり、手をつないで跳んだりするとリズムをつかみやすくなります。
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    なわを片手で持って回す

    なわを半分に折って片手で両方の持ち手を持ち、体の横で前向きにぐるぐる回します。なわが地面に当たる「パン」という音に合わせて、その場でジャンプしてみましょう。右手・左手の両方でやると、回す感覚と跳ぶタイミングの両方がつかめます。
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    床に置いたなわを跳び越す

    なわを床にまっすぐ置いて、前後や左右に両足で跳び越します。慣れたら、大人がなわの端を持って床の上でへびのようにくねくね動かし、それを跳び越す遊びにします。3歳ごろの子にも取り組みやすい段階です。
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    回して、足の前で止めてから跳ぶ

    なわを体の後ろに置いて両手で持ち、後ろから前へ大きく1回だけ回して、足の前でなわを止めます。止まったなわを両足でぴょんと跳び越します。「回す」と「跳ぶ」を分けて行うので、回す動きに集中できます。
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    回して1回跳ぶ

    4の動きを止めずに、なわが足の前に来たタイミングで跳びます。「回して、トン」と声に出すと合わせやすくなります。1回跳べたら、そこで一度止まってかまいません。まずは1回ずつ丁寧に跳ぶことを繰り返します。
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    2回、3回と連続で跳ぶ

    1回跳びが安定したら、止まらずに2回、3回と続けます。最初は途中で引っかかるのが普通です。「さっきより1回多く跳べたね」と、回数が増えたことを一緒に喜びます。

埼玉県なわとび協会が指導した「みんなの教育技術」(小学館)の低学年向け記事でも、リズムがつかめない子はロープを使わないところから練習し、子どもの後ろから手を添えて、ジャンプと同じリズムで「シュンシュン」と言いながらグリップを動かして回し方を練習する方法が紹介されています。

ヒント

回し方がつかめない子には、大人が子どもの後ろに立って手首に手を添え、一緒になわを回してみてください。子どもは跳ぶことだけに集中できます。うまく回る感覚がつかめたら、少しずつ手を離していきます。

跳ぶときの基本の姿勢

ある程度跳べるようになったら、次のポイントを1つずつ伝えます。一度に全部言うと、かえって体が固くなります。

  • 背すじを伸ばし、ひざは軽く曲げておく
  • かかとをつけずに、つま先や足の前半分で軽く跳ぶ
  • 腕を大きく回さず、ひじを軽く曲げて、手首でなわを回す
  • 高く跳ぶより、低くてもリズムよく跳ぶ

姿勢と跳び方のポイントは、Yahoo!きっず「なわとび」の解説を参考にしています。

つまずき別の対処早見表

「跳べない」と一口に言っても、つまずいている場所は子どもによって違います。どこで止まっているかを観察して、その部分だけを練習に戻るのが近道です。

つまずき考えられる原因対処
なわがうまく回らない・頭の上で止まる腕全体で大きく回している、なわの長さが合っていない長さを確かめ直す。片手でなわを回す練習(ステップ2)に戻り、手首で回す感覚をつかむ。重さのあるビーズロープに替えてみる
跳ぶタイミングが合わない(早い・遅い)なわがどこにあるか見えていない、合図がない「回して、トン」と声をかける。回して足の前で止めてから跳ぶ練習(ステップ4)に戻る
跳ぶたびに前に進んでしまう前に向かって跳んでいる、前かがみになっている足元に輪やテープで目印を置き、同じ場所に着地することを目標にする。背すじを伸ばすよう声をかける
両足がそろわない・片足ずつまたぐ両足ジャンプにまだ慣れていないなわなしの両足ジャンプ(ステップ1)や、床に置いたなわを両足で跳び越す遊び(ステップ3)を増やす
なわが足に引っかかる跳ぶのが遅い、かかとから着地している、なわが長いつま先で軽く跳ぶ。なわが地面でつっかかるなら少し短くする
腕が横に開いてしまう脇が開き、腕全体で回そうとしている「脇をしめよう」と声をかけ、ひじを体の近くに置く
高く跳びすぎてすぐ疲れる引っかかるのが怖くて、必要以上に大きく跳んでいる低いジャンプで十分だと伝え、大人が「トン、トン」と小さく跳んで見せる
なわを怖がる・当たって痛がる過去に当たって痛かった、なわの速さに驚いたなわを回すのはいったんお休みにして、大人が床で動かすなわを跳び越す遊び(ステップ3)や長なわの「へび」から再スタートする

「なるべく同じ位置に着地するように声をかける」「脇を締めよう、と声をかけると姿勢がきれいになる」といった指導のポイントは、埼玉県なわとび協会が指導した「みんなの教育技術」(小学館)の記事を参考にしています。

「なわを回すのはできるのに、跳ぶ瞬間になると止まってしまう」という声もあります。回すことと跳ぶことを同時にするのは、大人が思う以上に難しい動きです。いったん「回して、止めて、跳ぶ」に戻ると、もう一度リズムがつかめることがあります。
年中の子の保護者

小学校の体育でも、なわを跳んだりくぐったりすることが苦手な子には、跳び越す位置や動き方を示したり、かけ声でタイミングを合わせられるようにしたりする配慮の例が示されています(小学校学習指導要領解説 体育編)。家庭でも「ここで跳ぶよ」「せーの、トン」と、見てわかる目印と声の合図を用意すると取り組みやすくなります。

長なわで楽しむ(大波小波)

短なわを自分で回すのが難しい時期でも、長なわなら大人が回すので「跳ぶ」ことだけに集中できます。きょうだいや友だちと一緒に遊べるのも長なわの良さです。

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    へび:床の上でなわを揺らす

    大人2人(または大人1人と、柱などになわの片方を結んで)でなわの両端を持ち、床の上で左右にくねくね揺らします。子どもはなわに触れないように跳び越します。
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    大波小波:なわを左右に揺らす

    なわを床から少し浮かせて、振り子のように左右に揺らします。子どもはなわの真ん中に立ち、なわが足元に来るたびに跳びます。わらべうたの「大波小波」を歌いながら揺らすと、リズムがつかみやすくなります。
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    くぐり抜け:回っているなわの下を通る

    大きく回しているなわの下を、なわが上に上がったタイミングで走り抜けます。跳ぶのとは別の「タイミングを見る」練習になります。
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    回っているなわを跳ぶ

    なわの真ん中で待ち、大人がゆっくり回すなわを1回跳びます。慣れたら連続で跳んだり、途中から入ったりに挑戦します。

小学校学習指導要領解説 体育編(文部科学省、平成29年)では、第1学年及び第2学年の「用具を操作する運動遊び」の例示として、長なわでの大波・小波をしたり、回っているなわをくぐり抜けたりすることが挙げられています。

長なわは、順番を待つ・声をそろえる・交代するといった、ルールのある遊びの要素も含んでいます。友だちと遊ぶときのルールの伝え方は、ルール遊びの記事も参考にしてください。

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安全に遊ぶための注意

なわとびは手軽な遊びですが、なわは長いひもでもあります。練習を始める前に、次の約束を家庭で決めておきましょう。

なわの扱いの約束

  • 回す前に、両手を広げたなわが届く範囲に人や物がないかを確かめる。ほかの子と並ぶときは、十分に間をあける
  • なわを人に向けて振り回さない。むちのように振るのは遊びでもしない
  • なわを首にかけたり、体に巻きつけたりしない
  • 遊具で遊ぶときは、なわをベンチや荷物の所に置いていく
  • 使い終わったら持ち手をまとめて片づけ、小さなきょうだいの手の届かない所にしまう

注意

なわを首にかけたまま、また手に持ったまま、すべり台などの遊具で遊ぶのはやめましょう。消費者庁は、ひもやフード付きの服、水筒やかばんのひもやベルトが遊具に引っかかって首が絞まるなどの事故につながるおそれがあり、過去には窒息による死亡事故も発生していると注意を呼びかけています。なわとびのなわも同じひも状のものなので、遊具のそばでは手から離しておくのが安心です。

消費者庁「子ども安全メール」Vol.623より。同メールは、宙づりになった場合は無理に引っ張らず、速やかに体を支えて119番通報するよう案内しています。

場所と足元

  • 地面に石・段差・水たまりがない、平らな場所を選ぶ
  • 室内のフローリングに靴下で跳ぶと滑りやすい。室内で練習するなら滑りにくいマットの上で、はだしか室内用の運動靴で
  • 暗くなってからの練習は、なわや足元が見えにくいので避ける

雨の日に室内で練習するとき

室内では、なわが思わぬ所に当たりやすくなります。天井や照明、テレビ、棚の上の物、窓ガラスまで距離があるかを確かめてから始めます。なわを回すと天井に当たるような部屋では、なわを使わずに「なわなしジャンプ」や「片手でなわを回してジャンプ」(ステップ1・2)にとどめるのも一つの方法です。集合住宅では、跳ぶ音や振動が階下に響くことがあるので、時間帯やマットの使用にも気を配りましょう。

室内で体を動かす遊具を考えている場合は、室内遊具の選び方と安全の記事も参考になります。

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やる気を保つ声かけ

なわとびは、できるようになるまでに時間がかかる子もいます。途中で「もうやりたくない」とならないよう、関わり方を工夫しましょう。

回数を記録して、昨日の自分と比べる

カレンダーや紙に、その日跳べた回数を書いたり、シールを貼ったりすると、子ども自身が成長を目で確かめられます。比べる相手は友だちやきょうだいではなく、「昨日の自分」にします。

文部科学省「幼児期運動指針ガイドブック」では、園の工夫の例として、なわ跳び置き場の近くにいろいろな跳び方を示したイラストを掲示して刺激にすることや、登り棒などに色の違うビニールテープを付けて「○色までがんばろう」という気持ちを引き出すことが紹介されています。目に見える目標は、家庭の練習でも取り入れやすい工夫です。

小さな「できた」を見つけてほめる

1回も跳べていない時期でも、「回すのが上手になったね」「さっきより引っかかるまでが長くなったね」と、できるようになった部分は必ずあります。埼玉県なわとび協会の戸田克さんは、子どもが跳べなくても否定せず、「ここまでできたよね」とスモールステップで認め、ほめながら指導することの大切さを語っています。また、苦手意識のある子は技の一覧をいっぺんに見るとやる気をなくすことがあるので、技は少しずつ小出しにするのが効果的だとしています。

「みんなの教育技術」(小学館)「スモールステップ+ほめる指導ですべての子がなわとびできる」での戸田克さん(埼玉県なわとび協会事務局長)のインタビューより。

場面避けたい声かけおすすめの声かけ
なかなか跳べない「なんでできないの」「もっとちゃんと見て」「回すのはばっちりだね」「次は止めて跳ぶのをやってみよう」
きょうだいや友だちと比べそう「○○ちゃんはもう10回跳べるよ」「昨日は1回だったのに、今日は2回跳べたね」
引っかかって泣いている「泣かないの」「悔しかったね。ちょっと休んでからまたやる?」
練習を嫌がる「毎日やらないと跳べないよ」「今日はお休みにしよう」「一緒に大波小波で遊ぼうか」

幼児期運動指針ガイドブックは、子どもが園で夢中になっているなわ跳びなどに大人もチャレンジしてみてはどうか、とも書いています。保護者が跳んで見せたり、一緒に跳んで引っかかって笑い合ったりする時間そのものが、「なわとびって楽しい」という気持ちを育てます。

「友だちが跳べるようになって、本人が焦っている」という声もあります。入学が近いと大人も焦りがちですが、練習を義務にするより、「今日はここまでできたね」と区切りをつけて楽しい気分で終えるほうが、翌日もやる気が続きやすいようです。
年長の子の保護者

うまくいかないと挑戦をためらう子、負けると泣いてしまう子への関わり方は、次の記事で詳しくまとめています。

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よくある質問

なわとびは何歳から始められますか?
何歳から始めるという決まりはなく、個人差が大きいものです。文部科学省の幼児期運動指針では、4〜5歳ごろになわ跳びなどの用具を操作する動きを経験しておきたいとしています。3歳ごろなら、自分で回して跳ぶより、なわなしのジャンプや、床に置いたなわを跳び越す遊びから始めるのが自然です。
小学校に入るまでに跳べないと困りますか?
小学校では1・2年生の体育で、短なわの連続両足跳びや長なわの大波・小波などが運動遊びの例として示されており、入学後にも取り組む機会があります。入学前に完璧に跳べることより、なわに触れて『跳ぶのは楽しい』と感じておくことを大切にしてください。
なわの長さはどう合わせればいいですか?
なわの真ん中を足で踏んで両手で持ち手を持ち、まっすぐ引き上げたときに、持ち手が胸のあたりに来るのが目安です。実際に回してみて、地面でつっかかるなら少し短く、足りない感じなら少し長くと、数cmずつ調整してください。成長に合わせて定期的に確かめ直しましょう。
初めてのなわはどんなものを選べばいいですか?
園や小学校で指定がある場合はそれに従います。指定がなければ、子どもの手で握りやすい持ち手の、子ども用として売られているなわを選びましょう。前跳びを始めたばかりの子には、重さと音でリズムがとりやすいビーズロープを勧める指導者もいます。なわを怖がる子は、自分で回す前に、大人が床で動かすなわを跳び越す遊びから始めると取り組みやすくなります。
1回は跳べるのに、連続になりません。
1回跳んだあと、なわを止めずに回し続けるところでつまずいていることがあります。まずは『回して、トン』を1回ずつ丁寧に繰り返し、慣れたら2回を目標にします。高く跳びすぎていないか、腕が横に開いていないかも見てあげてください。
雨の日に家の中で練習しても大丈夫ですか?
天井や照明、家具、窓までの距離を確かめ、滑りにくい床やマットの上で行ってください。なわが当たりそうな部屋では、なわなしのジャンプや、片手でなわを回してジャンプする練習にとどめるのがおすすめです。集合住宅では、音や振動が階下に響かないよう時間帯にも配慮しましょう。
毎日練習したほうがいいですか?
毎日でなくても大丈夫です。1回の練習は短めにして、子どもが楽しめているうちに切り上げるほうが続きやすくなります。嫌がる日は無理にさせず、長なわの大波小波など遊びの形に切り替えてみてください。

まとめ

なわとびは、なわを回す・跳ぶ・その2つを合わせるという、幼児にとっては複雑な動きの組み合わせです。何歳で跳べるかには大きな個人差があるので、年齢で焦らず、なわの長さを合わせたうえで、なわなしジャンプから連続跳びまで小さなステップで進めていきましょう。安全の約束を決め、昨日の自分と比べて「できた」を一緒に喜ぶことが、なわとびを好きになる一番の近道です。

なわとびを始める前のチェック

  • なわの真ん中を踏んで、持ち手が胸のあたりに来る長さにした
  • 子どもの手で握りやすい持ち手のなわを用意した(園・学校の指定があればそれに従う)
  • 平らで滑りにくく、周りに人や物がない場所を選んだ
  • かかとが止まる運動靴を履いている
  • なわを人に向けない・首にかけない・遊具には持っていかない、を約束した
  • 今日の目標を1つだけ決めた(例:止めて跳ぶを5回)
  • 跳べた回数を記録する紙やカレンダーを用意した

外で体を動かす遊びをもっと広げたいときは、自然体験の記事もどうぞ。

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出典・参考

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