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歩いている子どもの交通安全|秋の交通安全運動から考える薄暮・反射材・手のつなぎ方

対象の目安: 1〜6歳ごろ

ミナト編集長 / 生活リズム・時短担当
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歩いている子どもの交通安全|秋の交通安全運動から考える薄暮・反射材・手のつなぎ方

日が暮れるのが早くなってくると、夕方のお散歩や園からの帰り道が急に薄暗くなります。歩道を歩いていたはずの子が、ふっと手を離して先に行ってしまう。向かいの道から知っている人に呼ばれて、確認もせずに走り出す。ヒヤリとした経験の多くは、こうした「歩いているとき」の場面ではないでしょうか。この記事は、自転車やチャイルドシートではなく、歩いている1〜6歳ごろの子どもの安全に絞ってまとめました。2026年秋の全国交通安全運動と、9月から変わるルールを手がかりに、いま家庭でできることを整理します。

迷子対策は別の記事にまとめています。この記事は「はぐれない工夫」ではなく「道路を歩くときの安全」を担当します。

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2026年秋、何が動くのか

内閣府の中央交通安全対策会議交通対策本部が2026年7月1日に決定した推進要綱によると、令和8年秋の全国交通安全運動は9月21日(月)から30日(水)までの10日間、9月30日が「交通事故死ゼロを目指す日」です。全国重点は次の3つです。

全国重点家庭に関係するポイント
歩行者の安全確保と反射材用品の着用促進横断のルール、反射材・LEDライト・明るい色の服
夕暮れ時の早めのライト点灯と飲酒運転や「ながらスマホ」の根絶送迎で運転する側としての心構え
自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守の徹底子ども乗せ自転車やヘルメット

要綱は、こどもの安全確保を急務としたうえで、推進項目に「歩行中幼児・児童の交通事故の特徴(飛び出しによる死者・重傷者が多いなど)等を踏まえた交通安全教育等の推進」「全ての年齢層を対象とした反射材用品、LEDライト、明るい目立つ色の衣服等の視覚効果等の周知」「通学路、幼児を中心にこどもが日常的に集団で移動する経路等における見守り活動の推進」を挙げています。なお要綱では「幼児」は未就園児と就園児、「児童」は小学生を指します。

運動期間(令和8年9月21日から30日までの10日間)、交通事故死ゼロを目指す日(9月30日)、全国重点3点、推進項目の文言、幼児・児童の定義は、内閣府「令和8年秋の全国交通安全運動推進要綱」(令和8年7月1日中央交通安全対策会議交通対策本部決定)によります。上の表の「家庭に関係するポイント」欄は、重点の内容をもとに編集部で言い換えたものです。

メモ

同じ要綱の趣旨には、道路交通法施行令の改正により2026年(令和8年)9月1日から生活道路の法定速度が30キロメートル毎時に引き下げられることが明記されています。警察庁の案内では、主に地域住民の日常生活に利用されるような中央線等がない道路が対象で、60キロメートル毎時から30キロメートル毎時に引き下げられます。中央線や車両通行帯がある一般道路などは60キロメートル毎時のままです。園までの細い道や住宅街の道が対象になるご家庭は多いはずですが、「制限が下がったから安全になった」ではなく、「子どもが歩く道はもともとそれだけ危ない場所だと国が判断した」と読むほうが実態に合っています。

2026年(令和8年)9月1日からの生活道路の法定速度引下げ(60キロメートル毎時から30キロメートル毎時)、対象が中央線等がない道路であること、中央線や車両通行帯がある一般道路等は60キロメートル毎時のままであることは、警察庁「生活道路における自動車の法定速度が引き下げられます!!」によります。

数字で見る、歩いている幼児の事故

警察庁が令和8年春の全国交通安全運動にあわせて公表した分析資料(令和3年から7年の合計)を見ると、未就学の子ども特有の傾向がはっきり出ています。

項目数値(令和3〜7年合計)
幼児の死者・重傷者710人の状態別歩行中411人(57.9%)、自動車乗車中226人(31.8%)、自転車乗用中71人(10.0%)
歩行中幼児411人の通行目的遊戯98人(23.8%)、買物71人(17.3%)、散歩35人(8.5%)、訪問30人(7.3%)
歩行中幼児389人の法令違反等別飛出し150人(38.6%)、違反なし101人(26.0%)、横断違反30人(7.7%)、路上遊戯22人(5.7%)
参考:全年齢38,409人の飛出し1,315人(3.4%)

飛出しの割合が、全年齢の3.4%に対して幼児は38.6%。1桁違います。同じ資料は、月別では幼児に大きな差は見られないこと、通行目的別では幼児は「遊戯」が最多であることも示しています。つまり幼児の事故は、通学のような決まった移動よりも、遊びや買い物といった日常の外出のなかで起きているということです。

幼児の状態別死者・重傷者数、歩行中幼児の通行目的別・法令違反等別の内訳、全年齢の飛出しの人数と割合、「月別では幼児では大きな差は見られない」「通行目的別では幼児は『遊戯』が最多」「法令違反等別では幼児・児童とも『飛出し』が多い」は、警察庁交通局「令和8年春の全国交通安全運動の実施について」(令和8年3月26日)の交通事故分析資料によります。同資料の「幼児」は未就園児と就園児を指します。

秋という季節については、警察庁の別の分析資料が、交通事故死者数は秋から年末にかけて増加する傾向にあること、状態別死者の構成率は10月以降「歩行中」が最も高くなること、10月以降は夜間の歩行中死者数が増えること、歩行中の死者・重傷者数は児童では10月が最も多いことを示しています。小学校に上がる前の今のうちに歩き方を体に入れておくことが、そのまま入学後の備えになります。

交通事故死者数が秋から年末にかけて増加する傾向、状態別死者の構成率が10月以降「歩行中」で最多になること、10月以降に夜間の歩行中死者数が増加すること、歩行中の死者・重傷者数が児童では10月に最も多いことは、警察庁交通局「令和7年秋の全国交通安全運動の実施について」(令和7年9月11日)の交通事故分析資料によります。

薄暮の危険と、反射材の付け方

警察庁は、薄暮時間帯を「日の入り時刻の前後1時間」と定義しています。令和3年から7年の5年間の交通死亡事故を分析した結果として、日の入り時刻と重なる17時台から19時台に多く発生していること、薄暮時間帯には自動車と歩行者が衝突する事故が最も多く、事故類型別では横断中が約8割を占めること、横断場所は横断歩道以外での発生が約7割であることが示されています。園のお迎えから夕食までの時間帯が、まさにここに重なります。

横断する場所の選び方も効きます。警察庁によると、令和3年から7年までの5年間で自動車と歩行者が衝突した交通死亡事故は4,158件発生し、約7割の2,843件は歩行者が横断中の事故でした。さらに横断中の事故のうち約6割の1,784件は横断歩道以外の場所を横断しているときに起きています。横断中の死亡事故の約6割が横断歩道以外での横断で起きている、という数字は覚えておいて損がありません。少し遠くても横断歩道まで歩く、を家族の習慣にしておきたいところです。

令和3年から令和7年までの5年間で自動車と歩行者が衝突した交通死亡事故が4,158件、うち約7割の2,843件が横断中、横断中の事故のうち約6割の1,784件が横断歩道以外の場所での横断であることは、警察庁「横断歩道は歩行者優先です」によります。同ページには、運転者に横断歩道手前での減速義務や停止義務があることも示されています。

反射材については、警察庁が「自動車運転者から見て、『反射材を着用している歩行者』は『着用していない歩行者』よりも2倍以上手前で発見できるといわれています」と説明しています。夜間に歩くときは、明るい目立つ色の衣服を着るか、靴・衣服・カバンなどに反射材用品を付けることがすすめられています。

子ども用の反射材、どこに付けるか

  • 靴のかかとなど足元(動くので運転者の目に留まりやすい)
  • リュックやかばんの背面と側面(後ろから来る車に向けて)
  • 上着の袖口や胸元、帽子のつば
  • ベビーカーの後ろ側やレインカバー
  • 夕方も使う日は、キーホルダー型ではなく貼り付け型やバンド型を1つ足す

「反射材を着用している歩行者」は「着用していない歩行者」よりも2倍以上手前で発見できるといわれていること、明るい目立つ色の衣服の着用と、靴・衣服・カバン・つえなどへの反射材用品等の取り付けがすすめられていること、反射材用品の例として靴のかかと等に貼る反射シート・反射リストバンド・カバンに貼る反射シートが挙げられていることは、警察庁「反射材・ライト〜薄暮・夜間はつけた光が命を守る〜」によります。薄暮時間帯の定義と、17時台から19時台に多いこと、横断中が約8割・横断歩道以外が約7割であることは、警察庁「薄暮時間帯における交通事故防止」(令和3年から令和7年の5年間の分析)によります。上のチェックリストの具体的な取り付け場所は、これらの例示をもとに編集部で整理したものです。

秋の衣替えのタイミングは、反射材を仕込み直す好機でもあります。

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手のつなぎ方と、歩く位置

こども家庭庁の「こどもの事故防止ハンドブック」は、道路上などでの事故(1歳以上)の注意ポイントとして次のように書いています。

  1. 1

    手をつなぎ、白線の内側を歩く

    こどもと歩く時は手をつなぎ、白線の内側を歩く、とされています。歩道がない道では、白線の内側が子どもの通る場所になります。
  2. 2

    歩道では大人が車道側を歩く

    同ハンドブックは「歩道を歩くときは、大人が車道側を歩くようにしましょう」としています。左右が入れ替わる曲がり角のたびに、大人が車道側に入り直すのがコツです。
  3. 3

    道路越しに子どもを呼ばない

    「道路越しにこどもに声を掛けると、飛び出しの危険があるので、声を掛けないようにしましょう」と明記されています。反対側にいる家族や友だちを見つけたときが、いちばん危ない瞬間です。
  4. 4

    駐車場でも手をつなぐ

    「駐車場はとても危険な場所です。車の乗り降りの際は特に注意をしましょう。死角も多く、飛び出す危険性もありますので、手をつなぎましょう」とされています。

警察庁の「こどもの交通事故防止対策の要点」も、保護者の配意事項として「一人歩きをさせない」「家の外では、幼児と手をつなぎ、常に目を離さない」「駐車場など車道以外の場所も注意」を挙げています。あわせて、大人の側の配意事項として「こどもの前で、信号無視や乱横断をしない」「こどもは大人のまねをする」とも書かれています。急いでいる日ほど、見られている、と思っておくくらいがちょうどよさそうです。

手をつなぎ白線の内側を歩くこと、歩道では大人が車道側を歩くこと、道路越しに声を掛けないこと、駐車場では手をつなぐことは、こども家庭庁「こどもの事故防止ハンドブック」の「自動車・自転車関連の事故」内「道路上などでの事故(1歳以上)」によります。機械式立体駐車場について、駐車装置を操作中は装置から離れずこどもが近づかないよう注意すること、こどもには「駐車場では遊ばない」「装置に触らない」「機械の中に入らない」などの注意を徹底することも、同じページの「機械式立体駐車場での挟まれ事故」によります。「一人歩きをさせない」「家の外では、幼児と手をつなぎ、常に目を離さない」「駐車場など車道以外の場所も注意」「こどもの前で、信号無視や乱横断をしない」「こどもは大人のまねをする」は、警察庁交通局「こどもの交通事故防止対策の要点」によります。

注意

駐車場では、機械式立体駐車場での挟まれ事故も起きています。こども家庭庁は、駐車装置を操作中は装置から離れずこどもが近づかないよう注意すること、こどもには「駐車場では遊ばない」「装置に触らない」「機械の中に入らない」を徹底することを挙げています。マンションや商業施設の機械式駐車場を日常的に使うご家庭は、この3つをそのまま合言葉にしてください。

なぜ飛び出すのか、どう伝えるのか

警視庁は、子どもは興味があるとそのことに夢中になって周囲の状況が目に入らなくなり、危険なことの判断ができなくなる、と説明しています。また幼児の事故として、保護者と一緒に道路を渡ろうとして保護者の後を追いかけて車にひかれた例を挙げ、買い物の途中、幼稚園の送迎時、帰宅時に幼児を降車させた直後などは幼児から目を離さないよう呼びかけています。編集部として言い換えるなら、道路越しの「先に渡って、こっちにおいで」は、いちばん避けたい声かけです。

伝え方についても、「危ない」「注意しなさい」といった抽象的な言葉では小さい子どもは理解できないため、実際に利用する道路で歩道の歩き方や横断の仕方を教えながら、具体的に「なぜ危ないのか」「どう注意したらよいか」を教えるとされています。警察庁の資料も、教育上の注意点として「繰り返し何度も教える」「こどもの目線で危険な交差点等を一緒に確認する」「車からこどもは見えにくいことを教える」を挙げています。

横断のしかたとして警察庁が示しているのは、次の流れです。近くに横断歩道・歩道橋・信号機があるときはそこまで行って渡る。渡る前に「立ち止まる」「右左をよく見る」「手を上げるなど横断する意思を車に明確に伝える」「車が止まっていることを確認する」。信号が青でも必ず確認する。そして横断中も右左をよく見る。

ヒント

子どもの視界の狭さは、言葉より体験のほうが伝わります。東京都福祉局は、大人が幼児の視界を体験するための「東京都版チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)」を配布しており、印刷して厚紙に貼り、組み立てて子どもの目の高さでのぞいて使います。ただし、これは大人が使うためのものです。子どもが使うと視界がさらに狭くなり危険なので、おもちゃとして使わせないよう注意書きがあります。

子どもは興味があると夢中になって周囲の状況が目に入らなくなること、幼児が保護者の後を追いかけて事故に遭った例、買い物の途中・幼稚園の送迎時・帰宅時に幼児を降車させた直後などは目を離さないこと、抽象的な言葉ではなく具体的に教えることは、警視庁「なくそう子どもの交通事故」によります。横断の手順(横断歩道・歩道橋・信号機の利用、「立ち止まる」「右左をよく見る」「手を上げるなど横断する意思を車に明確に伝える」「車が止まっていることを確認する」、信号が青でも必ず確認、横断中も右左をよく見る)と教育上の注意点は、警察庁交通局「こどもの交通事故防止対策の要点」によります。チャイルドビジョンの作り方・使い方と、子どもに使わせない注意は、東京都福祉局「東京都版チャイルドビジョン(幼児視界体験メガネ)」によります。

年齢別の声かけの目安

下の表は、上記の公的資料の考え方を、家庭で使いやすいように編集部でまとめ直したものです。発達には個人差があるので、年齢はあくまで目安として読んでください。

年齢の目安伝えかた家庭での練習
1〜2歳ごろ言葉より環境。必ず手をつなぐ、抱っこに切り替える「とまって」で立ち止まる遊びを室内から
3〜4歳ごろ短い言葉を1つだけ。「とまる」「みる」横断歩道の手前で毎回一緒に止まり、声に出す
5〜6歳ごろ理由を添える。「車からは君が見えないことがある」大人が半歩下がって、子どもに確認役をやってもらう

「うちの子だけできない」わけではない

「手をつなぐのを嫌がって振りほどく」という相談はとても多いです。イヤイヤ期と重なると、道路の真ん中で座り込まれることもあります。無理につなぎ続けるより、危ない区間だけは抱っこかベビーカーに切り替える、と決めておくほうが現実的です。
3歳児を育てる保護者
「園では上手に手を上げて渡れるのに、親といるとやらない」という声もよく聞きます。大人がいると安心して確認を任せてしまうためで、珍しいことではありません。半歩下がって「どっちから車が来る?」と聞き役に回ると、子ども側のスイッチが入りやすくなります。
5歳児を育てる保護者

道路のルールは、一度教えて終わりにはなりません。警察庁の資料が「繰り返し何度も教える」を挙げているのは、そういうものだからです。今日できなくても、明日また同じ角で同じことを言えば大丈夫です。

よくある質問

2026年の秋の全国交通安全運動はいつですか?
内閣府の推進要綱によると、令和8年(2026年)秋の全国交通安全運動は9月21日(月)から30日(水)までの10日間で、9月30日が「交通事故死ゼロを目指す日」です。全国重点は、歩行者の安全確保と反射材用品の着用促進、夕暮れ時の早めのライト点灯と飲酒運転や「ながらスマホ」の根絶、自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守の徹底の3つです。自治体や警察による重点の追加や行事の日程は地域ごとに異なるので、お住まいの市区町村や都道府県警察の案内もご確認ください。
生活道路の30キロメートル毎時は、いつから何が変わりますか?
警察庁の案内によると、2026年(令和8年)9月1日から、主に地域住民の日常生活に利用されるような中央線等がない道路(生活道路)の法定速度が、60キロメートル毎時から30キロメートル毎時に引き下げられます。中央線や車両通行帯が設けられている一般道路、中央分離帯等で往復方向が分離されている一般道路などは60キロメートル毎時のままです。すでに標識で速度規制がかかっている道路は、その規制速度が優先されます。
反射材はどのくらい効果がありますか?
警察庁は「自動車運転者から見て、『反射材を着用している歩行者』は『着用していない歩行者』よりも2倍以上手前で発見できるといわれています」と説明しています。あわせて、明るい目立つ色の衣服を着ること、靴・衣服・カバンなどに反射材用品を付けることをすすめています。ただし反射材は「発見してもらいやすくなる」ための備えであって、渡り方の確認や手をつなぐことの代わりにはなりません。
何歳から手をつながずに歩かせていいですか?
公的資料に「何歳から」という線引きはありません。警察庁の「こどもの交通事故防止対策の要点」は保護者の配意事項として「一人歩きをさせない」「家の外では、幼児と手をつなぎ、常に目を離さない」と示しており、未就学のうちは手をつなぐことが前提と読めます。歩道の幅、車の交通量、その日の子どもの機嫌によっても変わるので、道ごとに「ここは必ずつなぐ」と決めておくと迷いません。
歩道では子どもをどちら側に置き、道路の向こうから呼んでもいいですか?
こども家庭庁の事故防止ハンドブックは「歩道を歩くときは、大人が車道側を歩くようにしましょう」としています。つまり子どもは建物側・内側です。あわせて「手をつなぎ、白線の内側を歩きましょう」とも書かれています。道を渡って歩く向きが変わったら、大人が車道側に入り直してください。道路越しに呼ぶのは避けてください。同ハンドブックは「道路越しにこどもに声を掛けると、飛び出しの危険があるので、声を掛けないようにしましょう」と明記しており、警視庁も幼児が保護者の後を追いかけて道路に出てしまう事故を挙げています。呼ぶのではなく、大人のほうが子ども側へ渡るのが安全です。
駐車場で気をつけることは何ですか?
こども家庭庁のハンドブックは、駐車場はとても危険な場所で死角も多く飛び出す危険性もあるため、車の乗り降りの際は特に注意し、手をつなぐようにと呼びかけています。機械式立体駐車場については、駐車装置を操作中は装置から離れずこどもが近づかないよう注意すること、こどもには「駐車場では遊ばない」「装置に触らない」「機械の中に入らない」を徹底することが挙げられています。
小さい子に交通ルールをどう教えればいいですか?
警視庁は、「危ない」「注意しなさい」といった抽象的な言葉では小さい子どもは理解できないため、実際に利用する道路で歩道の歩き方や横断の仕方を教えながら、具体的に「なぜ危ないのか」「どう注意したらよいか」を教えるとしています。警察庁も、繰り返し何度も教えること、こどもの目線で危険な交差点等を一緒に確認すること、車からこどもは見えにくいことを教えることを挙げています。渡るときは「立ち止まる」「右左をよく見る」「手を上げるなど横断する意思を車に明確に伝える」「車が止まっていることを確認する」で、信号が青でも必ず確認します。
秋は本当に事故が増えるのですか?
警察庁交通局の分析資料は、交通事故死者数が秋から年末にかけて増加する傾向にあること、状態別死者の構成率は10月以降「歩行中」が最も高くなること、10月以降は夜間の歩行中死者数が増えること、歩行中の死者・重傷者数が児童では10月に最も多いことを示しています。幼児については同じ資料群のなかで、月別に大きな差は見られないとされています。季節にかかわらず日常の外出で起きるのが幼児の事故だと考えて、通年で備えるのが現実的です。

まとめ

歩いている子どもの安全は、特別な道具より、毎回同じ手順を繰り返すことで積み上がります。この秋にできることを、最後に整理しておきます。

この秋に見直したいこと

  • 園や家のまわりで、中央線のない生活道路を子どもと一緒に歩いて確認する
  • 夕方に外出する日は、靴・かばん・上着のどこかに反射材を1つ足す
  • 歩道では大人が車道側に立つ、を家族全員のルールにする
  • 道路越しに呼ばない。渡るときは大人が子ども側へ行くと決めておく
  • 駐車場では車を降りる前に手をつなぐ順番を決めておく
  • 「とまる」「みる」「手を上げる」「車が止まったのを見る」を、実際の横断歩道で毎回声に出す

子どもの飛び出しは、しつけが足りないから起きるのではなく、幼児の見え方と興味の向き方から起きています。だからこそ、環境の側でできること(手をつなぐ、車道側に立つ、光るものを付ける)が効きます。自転車に乗り始める年齢になったら、装備の考え方も変わります。

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出典・参考

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