育児の時間
おでかけ

幼児用自転車ヘルメットの選び方|同乗・乗り始めのサイズと安全マーク

対象の目安: 1〜6歳(自転車同乗・乗り始め)

カナデ発達・おでかけ担当
・ 約14分で読めます
幼児用自転車ヘルメットの選び方|同乗・乗り始めのサイズと安全マーク

「子ども乗せ自転車に乗せる幼児にもヘルメットが必要?」「自分で三輪車や自転車に乗り始めたけれど、どのヘルメットを選べばいい?」。2023年4月から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務になり、迷う方が増えています。この記事では、着用の考え方(努力義務)と、選ぶときの軸(安全マーク・頭囲サイズ・軽さ・あごひも・通気・調整のしやすさ)を早見表で整理し、1歳未満の同乗や強風時の注意まで公的情報をもとにまとめました。合う一つはお子さんの頭の形やサイズで変わるので、最後は実物のサイズ表示を確かめて選んでください。

全体像|「同乗」か「自分で乗る」かで見るポイントが変わる

同じ幼児用ヘルメットでも、子ども乗せ自転車に「同乗させる」場合と、三輪車や補助輪付き自転車に「自分で乗り始める」場合とで、重視する点が少し変わります。まずは使う場面を整理してから、共通して大切な「安全マーク」と「サイズ」を確認していきましょう。

使う場面主な対象とくに見ておきたいこと
子ども乗せ自転車に同乗概ね1歳〜就学前頭囲に合うサイズ、軽さ、あごひもの締めやすさ、座席との干渉
三輪車・ストライダー等2〜4歳ごろ軽さ、後頭部までの深いカバー、通気
補助輪付き自転車に乗り始め3〜6歳ごろ頭囲に合うサイズ、視界を妨げないつば、成長対応の調整

どの場面でも、安全性を示すマークが付いていること、そして頭囲に合っていることが土台です。デザインや色は最後に選んでも遅くありません。

あわせて読みたい

チャイルドシート・ジュニアシートの選び方|安全基準と使用時期で選ぶ

着用のルール|2023年4月からの「努力義務」を正しく知る

2023年4月1日の改正道路交通法(第63条の11)で、年齢を問わず自転車利用者のヘルメット着用が努力義務になりました。運転者本人がかぶるだけでなく、同乗させる人にもかぶらせるよう努め、保護者は児童や幼児が自転車を運転するときにもかぶらせるよう努める、とされています。「努力義務」なので罰則はありませんが、頭を守る効果は公的なデータでも示されています。

メモ

警視庁は、自転車死亡事故で亡くなった人のうち約63.5パーセント(令和3〜7年の都内)が頭部に致命傷を負っていること、ヘルメットを着用していない場合の致死率は着用時の約2.3倍高いことを示しています。子どもだけでなく大人も着用に努めることが呼びかけられています。

2023年4月からの努力義務(運転者・同乗者・児童幼児)、自転車死亡事故の約63.5パーセントが頭部に致命傷であること、非着用時の致死率が約2.3倍であること、SGマークなど安全性を示すマークのついたものを使いあごひもを確実に締めることは、警視庁「自転車用ヘルメットの着用」を参考にしています。

安全マークで選ぶ|まず「規格適合」を確認する

日本では自転車用ヘルメットが満たすべき公的な規格基準は現在のところ定められておらず、民間の任意規格が使われています。国民生活センターは、安全性に係る規格等への適合が確認された旨のマークが表示されているものを選ぶよう案内しています。まずはこのマークの有無を確認しましょう。

マーク定めている団体・地域補足
SGマーク製品安全協会(日本)衝撃吸収性・あごひも強度・脱げにくさ等の基準。対人賠償の付帯あり
JCFマーク日本自転車競技連盟(日本)競技系で使われる公認・推奨マーク
CEマーク(EN1078)欧州標準化委員会(EU等)欧州の自転車ヘルメット規格
CPSCマーク米国消費者製品安全委員会(米国)米国の規格

注意

国民生活センターが、規格適合マークの表示がない市販ヘルメット9銘柄を調べたところ、衝撃吸収性は9銘柄すべてがSG基準を満たさず、あごひも(保持装置)の強さは9銘柄中8銘柄、脱げにくさは9銘柄中6銘柄が基準を満たしませんでした。マークのない製品は頭を守る性能が確認できないため、安全性を示すマークのあるものを選びましょう。

国内に公的な規格基準がなくSG・JCF・CEなどの任意規格が使われていること、マーク表示のない9銘柄が衝撃吸収性(9銘柄)・あごひもの強さ(8銘柄)・脱げにくさ(6銘柄)でSG基準を満たさなかったこと、規格適合マークが表示されたものを選ぶこと、1歳未満を安全に同乗させることは現状困難で別の移動方法を検討することは、国民生活センターの発表(2023年7月)を参考にしています。

SGマーク付き幼児・子ども用自転車ヘルメット

広告
SGマーク付き幼児・子ども用自転車ヘルメット

まず確認したいのが安全性を示すマークです。SGマークなど規格適合の表示があるものを選ぶと、衝撃吸収やあごひもの強さの目安になります。頭囲(cm)の対応範囲を必ず確認しましょう。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

サイズ・調整で選ぶ|年齢ではなく「頭囲」で合わせる

ヘルメットは「◯歳用」より「頭囲◯〜◯cm」で選ぶのが基本です。同じ年齢でも頭の大きさは個人差が大きいため、実際に頭囲をはかって対応範囲に収まるものを選びます。ゆるいと衝撃時にずれ、きついと嫌がって続かない原因になります。

  1. 1

    頭囲をはかる

    メジャーで眉の少し上・後頭部のいちばん出ているあたりをぐるりとはかります。数値をメモしておくと店頭でも通販でも選びやすくなります。
  2. 2

    対応頭囲の範囲を確認

    製品ごとに「頭囲◯〜◯cm」の表示があります。今の頭囲が範囲の真ん中〜やや下に入るものだと、成長の余地を残せます。
  3. 3

    ダイヤル(アジャスター)調整を見る

    後頭部のダイヤルで無段階に締め具合を変えられるタイプは、髪型や成長に合わせて微調整でき、フィットを保ちやすいです。
  4. 4

    実際にかぶって位置を確認

    前後に傾かず、眉の少し上で水平に収まるのが目安。前後左右に大きくずれないか、指1本入る程度のあごひものゆとりかを確認します。

ヒント

子どもは成長が早く、ヘルメットにも寿命があります。強い衝撃を受けた後は外観に問題がなくても交換が推奨されます。日常でも汗や紫外線で内側やあごひもが傷むため、定期的に状態を確認し、サイズが合わなくなったら早めに買い替えましょう。

ダイヤル調整付き子ども用自転車ヘルメット(OGK Kabutoなど)

広告
ダイヤル調整付き子ども用自転車ヘルメット(OGK Kabutoなど)

後頭部のダイヤルで締め具合を細かく調整できるタイプ。成長や髪型に合わせてフィットを保ちやすく、同乗にも乗り始めにも使いやすい定番です。対応頭囲とSGマークを確認しましょう。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

かぶり心地で選ぶ|軽さ・あごひも・通気

安全マークとサイズが合ったら、毎日続けやすい「かぶり心地」を見ます。子どもは重い・暑い・とめにくいと嫌がりやすいので、続けられる工夫があるものを選ぶと習慣にしやすくなります。

  1. 1

    軽さを確認

    軽いほど首への負担が少なく、子どもが嫌がりにくくなります。同乗させる低年齢ほど軽さは大切です。
  2. 2

    あごひものとめやすさを見る

    バックルがワンタッチでとめやすいか、あごに当たる部分にクッションがあるかを確認。とめやすいと着脱のたびのぐずりが減ります。
  3. 3

    通気(ベンチレーション)をチェック

    通気口があると夏場の蒸れがやわらぎます。暑い季節に使うことが多いなら見ておきたいポイントです。
  4. 4

    後頭部までの深さを見る

    転倒時に守りたい後頭部までしっかり覆う深めの形だと安心。自分で乗り始める子には視界を妨げないつばの形も確認します。

軽量・通気タイプ幼児用ヘルメット(bern ninoなど)

広告
軽量・通気タイプ幼児用ヘルメット(bern ninoなど)

軽さや通気、後頭部までのカバーを重視したタイプ。子どもが嫌がりにくく続けやすいのが利点です。デザインで選ぶ前に、対応頭囲と安全マークの有無を確認しておくと失敗しにくいです。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

安全・注意|1歳未満の同乗と、かぶせ方・強風時の注意

ヘルメットは正しく使ってこそ効果があります。とくに低年齢の同乗と、あごひもの締め方には注意してください。

注意

国民生活センターは、1歳未満の子どもを安全に自転車へ同乗させることは現状では困難であるとして、別の移動方法を検討するよう案内しています。ヘルメットをかぶれるようになるのは概ね1歳以降が目安で、首がすわって間もない時期は頭部を支える負担も大きくなります。低年齢のうちは無理に自転車で移動しようとせず、公的情報や販売元の対象年齢・注意表示を確認してください。

あごひもは、指が1本入る程度の余裕を残しつつ確実に締めます。ゆるいと転倒時に脱げ、頭を守れません。子ども乗せ自転車では、乗せ降ろしのときに子どもから手を離さない、スタンドを立てて安定させる、といった基本も大切です。強い風の日や見通しの悪い場所では無理をせず、天候や交通状況に合わせて利用を見合わせる判断もしましょう。

自転車等用ヘルメットについてSG基準(衝撃吸収性・保持装置の強さや脱げにくさ等)が定められていることは、製品安全協会CPSAの情報を参考にしています。

つまずき・困ったとき

「ヘルメットをかぶるのを嫌がって、毎回泣いてしまう」という声はよく聞かれます。
1歳児を育てる保護者

嫌がる背景には、重さ・暑さ・あごひもの不快感が隠れていることがあります。軽くて通気のよいもの、あごに当たる部分がやわらかいものに変えると受け入れやすくなることがあります。家の中で短時間かぶって褒める、好きな色柄を一緒に選ぶ、といった慣らしも有効です。

「買ったヘルメットが座席の背もたれに当たって、うまくかぶれない」という相談もあります。
子ども乗せ自転車を使う保護者

後部座席は背もたれとヘルメットが干渉することがあります。深めの形は後頭部を守れる一方で座席と当たりやすい場合があるため、可能なら実際の座席に合わせて確認するか、対応の記載や口コミを見て選ぶと失敗しにくくなります。

ヒント

「サイズが合っているか自信がない」ときは、眉の少し上で水平に収まり、前後左右に大きくずれず、あごひもに指1本のゆとりがあるかを目安にしてください。成長で合わなくなってきたら、調整で対応できる範囲か、買い替え時かを見直しましょう。

よくある質問

同乗させる幼児にもヘルメットは必要ですか?
2023年4月の改正道路交通法で、運転者が同乗させる人にもヘルメットをかぶらせるよう努める努力義務になっています。罰則はありませんが、頭を守る効果は公的なデータでも示されているため、同乗する幼児にもかぶらせることが推奨されます。
何歳から使えますか?
ヘルメットをかぶれるようになるのは概ね1歳以降が目安です。国民生活センターは1歳未満を安全に自転車へ同乗させることは現状では困難として別の移動方法を検討するよう案内しています。製品ごとの対象年齢・注意表示も確認してください。
サイズはどう選べばいいですか?
年齢ではなく頭囲(cm)で選びます。眉の少し上と後頭部の出ているあたりをメジャーではかり、製品の対応頭囲の範囲に収まるものを選びましょう。ダイヤル調整付きなら成長に合わせて微調整できます。
SGマークがないと危険ですか?
日本には自転車用ヘルメットの公的規格がなく、SG・JCF・CEなどの任意規格が使われています。国民生活センターの調査では、マーク表示のない製品の多くが衝撃吸収性やあごひもの基準を満たしませんでした。頭を守る性能が確認できる、安全性を示すマークのあるものを選ぶと安心です。
ヘルメットに寿命はありますか?
強い衝撃を受けた後は外観に問題がなくても交換が推奨されます。日常でも汗や紫外線で内側やあごひもが傷むため、定期的に状態を確認し、サイズが合わなくなったら早めに買い替えましょう。
あごひもはどれくらい締めればいいですか?
指が1本入る程度の余裕を残しつつ、確実に締めます。ゆるいと転倒時に脱げて頭を守れません。かぶる位置は眉の少し上で水平になるのが目安です。

まとめ|「安全マーク・頭囲サイズ・続けやすさ」で選ぶ

幼児用の自転車ヘルメットは、「(1)安全性を示すマーク(SG等)(2)頭囲に合うサイズと調整(3)軽さ・あごひも・通気などの続けやすさ」を軸に選ぶと迷いにくくなります。そのうえで、あごひもを確実に締める、低年齢の同乗は無理をしない、といった使い方の基本が安全を左右します。

幼児用自転車ヘルメット 選び方チェックリスト

  • SGマークなど安全性を示すマークの表示を確認した
  • 子どもの頭囲をはかり、製品の対応範囲に収まるか確認した
  • ダイヤルなどで成長に合わせて調整できるか見た
  • 軽さ・あごひものとめやすさ・通気を確認した
  • 同乗させる場合、座席との干渉がないか確認した
  • 1歳未満の同乗は無理をせず、公的情報や対象年齢を確認した
  • あごひもを確実に締める・かぶる位置を水平にすることを確認した

製品選びと同じくらい、正しくかぶることが安全を守ります。マークとサイズを確かめ、あごひもを確実に締めて、毎日の送り迎えやお出かけを安心して楽しみましょう。乗り物での移動や子どもの体調に気になることがあれば、ひとりで抱え込まず、自治体の窓口やかかりつけに相談してください。

あわせて読みたい

乳幼児の熱中症対策|赤ちゃん・幼児に特有のリスクと予防・応急処置

出典・参考

この記事をシェア

関連する記事

おでかけ

子ども用サンシェード・ポップアップテントの選び方|公園・海・プールサイドの日除け

公園・海・プールサイド・運動会の日除けに使う、子連れ向けサンシェード/ポップアップテント/ワンタッチテントの選び方を整理。UVカット率・遮光・組立と収納・対応人数とサイズ・通気やメッシュ・着替え目隠し・固定(ペグや砂袋)・重さの軸で早見表にし、強風時の飛散や内部の熱こもりへの注意もまとめました。