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夏のエアコン・冷房と子どもの体調管理|設定温度・湿度の目安と冷やしすぎ対策

対象の目安: 0〜6歳ごろ

カナデ発達・おでかけ担当
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夏のエアコン・冷房と子どもの体調管理|設定温度・湿度の目安と冷やしすぎ対策

「エアコンの設定温度は何度がいいの?」「冷房で体を冷やしすぎないか心配」——夏の室内での冷房の使い方は、子育て中の家庭でよく迷うテーマです。とくに乳幼児は体温調節がまだ未熟で、暑さにも冷えにも影響を受けやすいもの。この記事では、日中の室内環境づくりという視点から、エアコンの設定温度・湿度の目安、扇風機やサーキュレーターの上手な併用、冷やしすぎへの注意、そして「エアコンをつけていても室内で熱中症は起こりうる」点までを、こども家庭庁・環境省の情報をもとに整理しました。数値はあくまで目安で、月齢や体質によって快適さは異なります。子どもの様子を見ながら調整してください。

エアコンの「設定温度」と「室温」は別もの

まず押さえておきたいのは、エアコンの設定温度と、実際に子どもがいる場所の室温は同じではないということです。設定温度を28℃にしても、日当たり・部屋の広さ・人数・家電の熱などで、実際の室温はもっと高い(あるいは低い)ことがあります。

環境省は、クールビズでいう「室温28℃」はエアコンの設定温度ではなく、温湿度計で室温をこまめにチェックしながら28℃を目安に適切な温度を保つことだと説明しています。エアコン任せにせず、子どもが過ごす高さに温湿度計を置いて「今この部屋は何℃・何%か」を見て調整するのがポイントです。

「室温28℃」はエアコンの設定温度ではなく室温の目安であること、室温28℃以下・湿度70%以下を保つ考え方は、環境省「熱中症環境保健マニュアル2022」を参考にしています。

床に近いほど気温が高くなりやすく、ハイハイ期の赤ちゃんや低い姿勢で遊ぶ子どもは、大人が感じるより暑い空気の中にいることがあります。子どもの目線・高さで室温を確かめると安心です。

室温・湿度の目安(早見表)

室温と湿度は、次のような値を一つの目安にすると整理しやすくなります。いずれも幅のある目安で、子どもの様子が最優先です。

項目目安ひとこと
室温28℃を目安(おおむね25〜28℃)冷やしすぎない。24℃を下回るほど下げない
湿度40〜60%程度(70%以下)湿度が高いと同じ室温でも暑く感じ、熱がこもりやすい
室内外の温度差5〜7℃程度まで差が大きいほど体への負担が増えやすい
直接当てない扇風機・サーキュレーターは壁や天井に当てて循環させる

室温25〜28℃を目安に24℃未満まで下げすぎない、室内外の温度差は5〜7℃程度に抑えるという考え方は、日本医事新報社の識者記事(小児科医・坂本昌彦氏)が日本生気象学会の推奨等をふまえて示したものを参考にしています。猛暑時は温度差を保てないこともあり、その場合は室温を下げることを優先します。

猛暑で外気温が高い日は、温度差にこだわって室温を下げないと、かえって熱中症の危険が増します。「温度差を小さく」より「暑すぎない室内を保つ」を優先し、迷ったら涼しさを取ってください。

扇風機・サーキュレーターを上手に併用する

エアコンと扇風機・サーキュレーターを組み合わせると、少ない冷房でも部屋全体を涼しく保ちやすくなります。冷たい空気は下にたまりやすいので、風で循環させると足元だけ冷えすぎるといったムラを減らせます。

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    冷気を循環させる

    サーキュレーターや扇風機をエアコンの対角や天井に向け、部屋の空気をかき混ぜます。冷えムラが減り、設定を下げすぎなくても涼しく感じられます。
  2. 2

    風は子どもに直接当てない

    風が体に当たり続けると体が冷えすぎることがあります。首振りにする、壁や天井に当てて跳ね返すなど、直接当たらない向きにします。
  3. 3

    こもった空気を入れ替える

    気温が上がりきる前の時間帯に窓を開けて換気し、暑い時間はエアコンに切り替えます。空気がこもると湿度も上がりやすくなります。
  4. 4

    温湿度計で確認する

    「涼しくなったつもり」で下げすぎないよう、温湿度計の数値と子どもの様子(汗・手足の冷え)で調整します。

ヒント

サーキュレーターは風を遠くまで届けて空気を循環させるのが得意、扇風機は人に涼しい風を送るのが得意です。冷房効率を上げたいときはサーキュレーターを循環用に、直接の涼をとりたいときは扇風機を体から離して弱風で、と使い分けると無理なく涼しくできます。

冷やしすぎ・夏の冷えに注意する

冷房は熱中症予防に欠かせませんが、効かせすぎると別の不調につながることがあります。手足が冷たい、おなかを壊しやすい、なんとなく元気がないといった「夏の冷え」は、冷房のきかせすぎや室内外の温度差が一因になることがあります。

メモ

乳幼児は自分で「寒い」「暑い」と言葉で伝えにくく、上着を脱ぎ着して調整することもできません。手足やおなか、背中を触って冷えすぎていないかを確かめ、肌着・薄手の羽織り・タオルケットなどで小まめに調整してあげましょう。

こども家庭庁は、いつもクーラーの効いた部屋にいて汗をかかずにいると暑さに弱くなるため、適度に体を動かして暑さに強い身体をつくることも大切だと説明しています。一日中冷房漬けにするのではなく、涼しい時間帯の外気に触れる、体を動かす時間をつくるなど、メリハリのある過ごし方も意識したいところです。

こどもは体温調節機能・汗をかく機能が未発達なこと、いつも冷房の部屋で汗をかかずにいると暑さに弱くなることは、こども家庭庁「みんなで見守り『こどもの熱中症』を防ぎましょう!」を参考にしています。

「暑いのはかわいそうと思って冷房を強めにしていたら、朝方に手足が冷たくてびっくり。設定はそのままで薄い肌着を一枚足すようにしたら落ち着きました」という声もよく聞かれます。
1歳児の保護者

乳幼児は体温調節が未熟だからこそ

同じ部屋にいても、乳幼児は大人と快適な温度が違うことがあります。こども家庭庁は、こども(乳幼児・幼児)は体温調節機能が未発達で、とくに汗をかく機能が未熟なため、体に熱がこもりやすく体温が上昇しやすいと説明しています。暑さで熱がこもりやすい一方、冷やしすぎには弱いという、両面への配慮が必要です。

大人が快適でも子どもには暑い(あるいは寒い)ことがあるため、エアコンのリモコンの数字だけで決めず、次のような様子を手がかりにしましょう。

  • 首の後ろや背中を触る:汗ばんでいれば暑い、ひんやり冷たければ冷えすぎのサイン
  • 顔色・機嫌:赤い顔でぐずる、逆に元気がない・手足が冷たいなど「いつもと違う」に注目
  • 寝つき・寝相:暑くて寝苦しそう、寒くて丸まっているなども調整の目安

注意

エアコンをつけていても、風が届かない部屋・直射日光の入る窓際・締め切った別室などでは室温が上がり、室内でも熱中症は起こります。こども家庭庁も「日差しがない屋内では大丈夫だろうと油断しがち」で、屋外と同じ対策を意識するよう呼びかけています。子どもを寝かせる場所・遊ばせる場所の室温そのものを必ず確認してください。

屋内でも熱中症になること、エアコンや扇風機を適切に使うことは、こども家庭庁の情報を参考にしています。

暑さによる脱水や熱中症そのものの予防・応急処置、就寝中の暑さ対策は、それぞれ別記事で詳しくまとめています。

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よくある質問

夏のエアコンは何度に設定すればいいですか?
設定温度そのものより、実際の室温を28℃前後(おおむね25〜28℃)に保つことを目安にします。日当たりや部屋の広さで設定温度と室温はずれるため、子どもがいる高さに温湿度計を置き、暑がっていないか・冷えすぎていないかを見て調整してください。一律の正解はなく、子どもの様子が最優先です。
冷房で体を冷やしすぎないか心配です
室内外の温度差は5〜7℃程度までを一つの目安にし、24℃を下回るほど下げないようにするとよいとされています。風を直接当てない、肌着や薄い羽織りで小まめに調整する、手足やおなかの冷えを触って確かめる、といった工夫で冷やしすぎを防げます。ただし猛暑で外が非常に暑い日は、温度差より『暑すぎない室内』を優先してください。
扇風機だけで冷房は使わなくても大丈夫ですか?
気温や湿度が高い日は、扇風機だけでは体を冷やしきれず熱中症の危険があります。扇風機やサーキュレーターは空気を循環させて冷房効率を上げる補助として使い、暑い日はエアコンと併用するのが安心です。風は子どもに直接当て続けないようにしましょう。
エアコンをつけていれば室内で熱中症にはなりませんか?
つけていても油断はできません。風が届かない部屋や日の当たる窓際、締め切った別室などは室温が上がり、室内でも熱中症は起こります。こども家庭庁も屋内で熱中症になることがあると注意を呼びかけています。子どもが過ごす場所の室温・湿度そのものを確認しましょう。
寝るときの冷房の使い方は日中と同じでいいですか?
基本の考え方(室温を測る・冷やしすぎない・風を直接当てない)は同じですが、就寝中は寝具や服装、タイマーの扱いなど固有の注意点があります。夜間の暑さ対策や寝るときの環境づくりは、就寝時に特化した別記事にまとめているのでそちらを参考にしてください。

まとめ

夏の冷房で大切なのは、「設定温度」ではなく「実際の室温・湿度」を見ること、そして暑さと冷えの両方に配慮することです。乳幼児は体温調節が未熟なぶん、大人の感覚だけで決めず、温湿度計と子どもの様子の両方を手がかりに調整しましょう。

夏の冷房・室内環境チェックリスト

  • 子どもがいる高さに温湿度計を置き、室温28℃前後・湿度40〜60%を目安に確認している
  • エアコンの設定温度だけで判断せず、実際の室温を測っている
  • 扇風機・サーキュレーターで空気を循環させ、風は子どもに直接当てていない
  • 室内外の温度差を大きくしすぎない(ただし猛暑日は涼しさを優先)
  • 首の後ろ・背中・手足を触って、暑すぎ・冷えすぎがないか観察している
  • 風の届かない部屋や窓際など、室温が上がりやすい場所の温度も確認している

冷房は「悪者」でも「つけっぱなしが正解」でもなく、子どもの様子に合わせて上手に使う道具です。数値はあくまで目安として、我が家の子どもにとって心地よい環境を一緒に見つけていきましょう。気になる不調が続くときは、早めにかかりつけの小児科に相談してください。

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