赤ちゃん・子どもの虫除け&虫刺され対策グッズの選び方|成分と月齢別の使い分け
対象の目安: 0〜6歳ごろ

「赤ちゃんに虫除けスプレーを使っていいの?」「どれを選べば安心なの?」。夏のおでかけが増える季節になると、虫除け選びに迷う方はとても多いです。市販の虫除けには大きく分けてディートとイカリジンという2つの成分があり、月齢によって使える・使えないが変わります。この記事では、厚生労働省や消費者庁、日本皮膚科学会の情報をもとに、成分の違いと月齢別の選び方、塗り方の注意、刺された後のケアまで整理しました。月齢や体質によって状況は異なるため、迷ったときは小児科やかかりつけ医に相談することを最優先にしてください。
まず押さえる2つの成分(ディート/イカリジン)
ドラッグストアに並ぶ虫除けの有効成分は、ほとんどがディートかイカリジンのどちらかです。まずはこの2つの違いを知ることが、子どもに合う1本を選ぶ近道になります。
| 成分 | 月齢・回数の制限 | 主な対象 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| イカリジン | 年齢・使用回数の制限なしの製品がある | 蚊・ブユ(ブヨ)・アブ・マダニ | 低月齢でも選びやすい。においや肌へのべたつきが少ないとされる |
| ディート | 月齢で使用回数に上限あり。6か月未満は不可 | 蚊・ブユ・アブ・マダニ・ノミなど幅広い | 古くから使われ、対象が広い。高濃度品は12歳未満不可 |
イカリジンは、年齢による使用制限や1日の使用回数の制限が設けられていない製品があり、生後間もない時期から使える点が特徴です。対象は蚊・ブユ・アブ・マダニとされています。低月齢の赤ちゃんで「とにかく蚊対策をしたい」というときの選びやすい選択肢です。
ディートは対象とする虫の種類が比較的広い一方、後述するとおり月齢で使用回数の上限があり、濃度によっては子どもに使えない製品があります。
ディートの小児への使用制限は、厚生労働省「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」を参考にしています。
メモ
「濃度が高い=強くてよく効く」ではなく、濃度はおもに効果が続く時間(持続時間)の目安と考えられています。長時間の外遊びかどうかで選び、こまめに塗り直す前提で考えると分かりやすいです。
月齢・年齢別の選び方(ディートの使用ルール)
ディートを含む製品には、厚生労働省の安全対策にもとづいて、月齢・年齢別の使い方が定められています。市販品のパッケージや添付文書にも記載があるので、購入前後に必ず確認しましょう。
| 月齢・年齢 | ディートの使い方の目安 |
|---|---|
| 生後6か月未満 | 使用しない |
| 6か月以上2歳未満 | 1日1回まで |
| 2歳以上12歳未満 | 1日1〜3回まで |
| 12歳未満 | 濃度30%の高濃度品は使用しない |
つまり、生後6か月未満の赤ちゃんにはディート製品は使えません。この時期はイカリジン製品を検討するか、後述する物理的な対策(服装・蚊帳・時間帯の工夫)が中心になります。
注意
生後6か月未満の赤ちゃんにはディートを使わないでください。また12歳未満には濃度30%のディート製品は使用しないこととされています。製品の濃度表示と対象年齢を必ず確認しましょう。
月齢・年齢別の使用回数(6か月未満は使用しない/6か月以上2歳未満は1日1回/2歳以上12歳未満は1日1〜3回)と、12歳未満への30%品の不使用は、厚生労働省の安全対策を参考にしています。
イカリジンには上記のような年齢・回数の制限が設けられていない製品があるため、低月齢ではイカリジンを第一に検討するという考え方が選びやすいです。ただし、いずれの成分でも各製品の表示・使用上の注意に従ってください。
イカリジン配合 虫除けスプレー(ベビー向け)
広告低月齢から検討しやすいイカリジン配合タイプ。年齢・回数の表示や対象の虫を確認して選びましょう。スプレーは直接顔に向けず、大人の手に取ってから塗り広げます。
※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
ディート配合 子ども用 虫除けスプレー(低濃度タイプ)
広告ディートは対象の虫が幅広いのが利点。子どもに使う場合は低濃度(12歳未満は30%を避ける)を選び、月齢ごとの回数の上限を守ります。
※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
塗り方・使い方の基本
成分選びと同じくらい大切なのが「使い方」です。消費者庁には、子どもが自分で顔にかけてしまって目が充血した事故や、製品をなめてしまった事故が報告されています。次のポイントを押さえましょう。
- 1
顔に直接スプレーしない
スプレーは子どもの顔に向けて噴射せず、いったん大人の手のひらに取り、目・鼻・口のまわりを避けてやさしく塗り広げます。手指など、子どもがなめやすい部分も避けます。 - 2
塗り直しは表示に従う
汗や水で落ちると効果が弱まります。塗り直しは製品の使用回数の上限の範囲で行います(ディートは月齢ごとの回数を守る)。 - 3
帰宅後は洗い流す
必要なときだけ使い、室内に戻ったら石けんなどで洗い流します。習慣的に使い続けるのは避けましょう。 - 4
手の届かない場所で保管する
虫除けスプレーや殺虫剤は子どもの手の届かない所に置き、誤噴射防止のロックを使います。殺虫剤と虫除けは別の場所に分けて保管すると取り違えを防げます。
顔への直接噴射を避ける・なめる事故・誤噴射への注意・手の届かない場所での保管は、消費者庁「虫除けスプレーや殺虫剤の事故に注意しましょう!」を参考にしています。
注意
天然由来とされるレモンユーカリ(ユーカリ)の精油を使った虫除けは、3歳未満には使用しないこととされている製品があります。「天然=どの子にも安心」ではありません。成分表示と対象年齢を確認してください。
スプレー以外の選択肢(低月齢・肌が弱い子に)
スプレーが使いにくい低月齢や、肌が敏感でできるだけ薬剤を肌に塗りたくない場合は、肌に直接つけないタイプのグッズを組み合わせる方法もあります。効果や持続には製品差があるため、過信せず物理的な対策と併用しましょう。
- 衣類やベビーカー、帽子などに貼る虫除けシール(肌に直接貼らないタイプ)
- ベビーカーやベビーベッドにかける蚊帳・虫除けネット
- 風通しのよい長袖・長ズボンで肌の露出を減らす
- 蚊が活発な夕方を避ける、水たまりの近くを避ける
ベビー用 虫除けシール(衣類・ベビーカー用)
広告肌に直接つけず、衣類やベビーカーに貼って使うタイプ。低月齢でも取り入れやすい一方、効果範囲や持続は限られるため、服装などの物理対策と組み合わせると安心です。誤飲を防ぐため貼る位置に注意します。
※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
ベビーカー・ベビーベッド用 蚊帳ネット
広告薬剤を使わずに蚊などの接触を物理的に防ぐ方法。低月齢の散歩や昼寝のときに役立ちます。サイズが合うか、すき間ができないかを確認して選びましょう。
※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
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刺されてしまったときのケア
どんなに気をつけても刺されてしまうことはあります。大切なのは、かき壊しを防いで悪化させないことです。子どもは皮膚のバリアが弱く、かゆくて掻きやすいため、刺し傷から細菌が入って「とびひ(伝染性膿痂疹)」に広がることがあります。
- 1
冷やす
刺された直後は、冷たいタオルや保冷剤(直接当てず布越しに)で冷やすと、かゆみや腫れがやわらぎやすいとされています。 - 2
かゆみ止めを使う
市販の子ども向けかゆみ止めを使う場合は、対象年齢と使い方を確認します。低月齢や使い方に迷うときは、自己判断せず薬剤師や小児科に相談しましょう。 - 3
掻かない・清潔に保つ
爪を短く切り、患部を清潔に保ちます。掻き壊してしまった部分はガーゼなどで覆い、こすらないようにします。 - 4
悪化したら受診
水ぶくれやジュクジュクが広がる、化膿する、発熱を伴う、腫れが強いといった場合は、皮膚科や小児科を受診します。
注意
かき壊した部分の水ぶくれやびらん(ただれ)から出る浸出液を触ったり掻いたりすると、中の細菌で次々にうつって広がることがあります(とびひ)。広がる・ジュクジュクする・発熱があるときは早めに受診してください。
とびひ(伝染性膿痂疹)が掻き壊しから広がること、医師の診察と病変部を覆う処置の目安は、日本皮膚科学会「Q18 とびひ」を参考にしています。登園・登校の可否は医師の診断に従ってください。
低月齢の赤ちゃんで腫れが強い、刺された範囲が広い、ぐったりしているなど「いつもと違う」様子があるときは、ためらわず小児科に相談してください。
よくある質問
生後すぐの赤ちゃんに虫除けスプレーは使えますか?
ディートとイカリジン、子どもにはどちらがよいですか?
濃度が高い虫除けのほうがよく効きますか?
顔や手にはどう塗ればいいですか?
天然成分の虫除けなら赤ちゃんにも安心ですか?
刺されたところを掻きむしってジュクジュクしてきました。
虫除けと日焼け止めはどちらを先に塗りますか?
まとめ
虫除け選びは「成分(ディート/イカリジン)」と「月齢別のルール」を押さえれば、ぐっと迷いが減ります。低月齢ほど制限の少ないイカリジンや物理的な対策が中心になり、月齢が上がればディートも選択肢に入ってきます。
虫除けグッズ選び・使い方チェック
- 成分(ディート/イカリジン)と濃度をパッケージで確認した
- 子どもの月齢で使える製品・回数の上限を確認した(6か月未満はディート不可)
- 顔に直接スプレーせず、大人の手に取って目・鼻・口を避けて塗る
- 汗で落ちたら塗り直し、帰宅後は石けんで洗い流す
- 低月齢は蚊帳・服装・時間帯など物理対策も組み合わせる
- 刺されたら冷やす・掻かない・清潔に。悪化したら受診する
- スプレー・殺虫剤は子どもの手の届かない場所に保管する
完璧に虫を避けるのは難しくても、「月齢に合う成分を選び、正しく使い、刺されたら早めにケアする」を押さえておけば、夏のおでかけはぐっと安心になります。気になる症状や使い方の迷いがあるときは、小児科やかかりつけ医に相談してください。
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