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子どものねんどの選び方|小麦・お米・油・紙ねんどの違いと、安全に遊ぶコツ

対象の目安: 1〜6歳ごろ

サキ知育・あそび担当
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子どものねんどの選び方|小麦・お米・油・紙ねんどの違いと、安全に遊ぶコツ

「ねんどを買ってあげたいけれど、小麦・お米・油・紙と種類が多くてどれがいいのか分からない」。売り場に並ぶねんどは見た目が似ていても、手触りも保存性も、作品を残せるかどうかもまったく違います。この記事は、ねんど遊びの指導法ではなく「どのねんどを買うか」というモノ選びに絞って、素材の違い・対象年齢の見方・アレルギーや誤飲への配慮・片づけやすさを整理しました。

全体像|素材別の早見表

まずは素材ごとの性格をつかむと、売り場で迷いにくくなります。手触り・においの好みは子どもによってはっきり分かれるので、「残したい作品があるか」「何度も作り直したいか」を先に決めるのが近道です。

素材年齢の目安(パッケージ表示を優先)手触り・におい保存性作品を残せる片づけやすさ
小麦ねんど3才以上の表示が多いやわらかくもちもち。粉のにおいは弱い乾くと固まる。密閉保存乾かせば残せる(もろい)まとまりやすい
お米(米粉)ねんど3才以上の表示が多いもちもちで扱いやすい乾きにくいが、出したままだと固まる。密閉保存乾かせば残せるまとまりやすい
油ねんど対象年齢表示に従う(表示のない製品もある)ずっしり重くコシがある。油のにおい乾かないので繰り返し使える残せない手や机に油分がつく
紙ねんど対象年齢表示に従う(工作向き)軽くのばしやすい開封後は密閉保存自然乾燥で固まり残せる乾いた粉が出やすい
寒天・こんにゃく由来など製品により幅があるつるっと冷たい感触遊び向き傷みやすく短期向きほぼ残せない水で流せるものが多い

小麦ねんどとお米ねんどは、いずれも粉と水と塩分を主原料にした「やわらかい系」で、はじめてのねんどとして選ばれています。油ねんどは時間が経っても硬化しないので繰り返し使えるタイプ、紙ねんどはパルプを主原料に水や糊を混ぜたもので、乾燥すると軽くなり硬化するタイプ(原材料に石粉が入っている製品もあります)で、性格がはっきり違います。

紙粘土がパルプを主原料に水や糊を混ぜ合わせたもので、乾燥すると軽くなり硬化すること、原材料に石粉が入っている製品もあること、油粘土は時間が経っても硬化しないことは、武蔵野美術大学「造形ファイル」の紙粘土の解説によります。表中の年齢の目安や手触り・片づけやすさは編集部で整理した一般的な目安です。対象年齢は製品ごとに異なるため、購入時は必ずパッケージの表示を優先してください。

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選ぶ軸1|対象年齢と安全表示を最初に確認する

ねんどは小さくちぎれる素材なので、まず対象年齢の表示を見ます。市販の小麦ねんど・お米ねんどは「3才以上」と表示されている製品が多く、たとえば銀鳥産業のお米のねんどやこむぎんちょは対象年齢3才以上、原材料は米粉(または小麦粉)・水・塩分・食用顔料・保存料と公表されています。1〜2歳で遊ばせたい場合は、対象年齢を確認したうえで、必ず大人がそばについて短時間から始めてください。

おもちゃとしての安全性の目安になるのがSTマークです。STマークは一般社団法人日本玩具協会が定める玩具安全基準(ST基準)に適合し、指定検査機関の検査に合格した玩具に表示できるもので、事故に備えた賠償補償共済制度への加入も義務づけられています。さらに2025年12月25日からは、改正消費生活用製品安全法により3歳未満向けの玩具(乳幼児用玩具)に「子供PSCマーク」の表示が義務づけられました。3歳未満のお子さん向けに買うときは、この2つのマークと対象年齢表示を売り場で確かめると安心です。

STマークがST基準適合検査に合格した玩具に表示されるものであること、賠償補償共済制度が定められていることは、一般社団法人日本玩具協会「玩具安全基準・玩具安全マーク制度要綱」を参考にしています。3歳未満向けの乳幼児用玩具に子供PSCマークの表示が必要となる点(施行日2025年12月25日)は、同協会「改正『消費生活用製品安全法』の施行に向けて」および消費者庁のメールマガジンVol.677によります。銀鳥産業「お米のねんど6色」「こむぎんちょ8色セット」の対象年齢(3才以上)と原材料は、それぞれの商品ページの表示によります。

注意

ねんどは、ちぎれたかけらを口に入れてしまうことがあります。とくに何でも口に運ぶ時期は、遊ぶ間そばを離れず、遊び終わったらかけらまで拾って手の届かない場所にしまいましょう。型抜きやヘラなどの小さな道具も同様です。万一まとまった量を飲み込んだ、いつもと様子が違うといったときは、製品名と原材料を控えて医療機関や中毒110番に相談してください。

選ぶ軸2|アレルギーへの配慮は「小麦を含むか」で分ける

小麦アレルギーのあるお子さんの場合、小麦を含むねんどは食べなくても、触れたり粉を吸い込んだりすることで症状が出ることがあります。こども家庭庁のサイトで公開されている「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」でも、重篤な食物アレルギーのある子どもにとって危険な場面の一つとして小麦粘土を使った遊び・製作が挙げられ、小麦が含まれていない粘土を使用する方が望ましいとされています。家庭でも、園でも、迷ったら小麦不使用のものを選ぶのが確実です。

「小麦が含まれた粘土を触ることにより、アレルギー症状が出る子どもがいる。小麦が含まれていない粘土を使用する方が望ましい」との記載は、厚生労働省「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」(こども家庭庁サイト掲載)によります。同ガイドラインは保育所向けの資料で、家庭での対応を定めたものではありません。個別の可否はかかりつけ医の指示と保護者の判断によります。

小麦不使用の選択肢として広く流通しているのが、米粉を主原料にしたお米のねんどです。もちもちして乾きにくく、混色もしやすいので、はじめての1個としても扱いやすいタイプです。ただし米や他の食品にアレルギーがある場合もあるため、原材料表示は必ず確認し、不安があるときは自己判断せずかかりつけ医に相談してください。

お米のねんど(米粉が主原料・小麦不使用タイプ)

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お米のねんど(米粉が主原料・小麦不使用タイプ)

米粉・水・塩分などを原料にしたねんど。もちもちの感触で乾きにくく、時間をかけた作品づくりに向きます。小麦を使わないため、小麦アレルギーが気になる家庭で選ばれています。対象年齢は3才以上の表示が多いので、購入前にパッケージを確認してください。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

選ぶ軸3|素材ごとの向き・不向きで使い分ける

小麦ねんど|やわらかくて、はじめての1個に

小麦粉・水・塩分を主原料にしたねんどは、力の弱い子でもつぶす・丸めるがしやすく、色が鮮やかで混色も楽しめます。指先の力がついてきた3歳前後の「作りたい」という気持ちにこたえやすい素材です。乾くと固くなるので、遊んだら密閉容器や袋に戻すのが基本になります。

こむぎねんどセット(カラフル・混色して遊べる)

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こむぎねんどセット(カラフル・混色して遊べる)

小麦粉・水・塩分などが主原料の定番タイプ。やわらかくて扱いやすく、色を混ぜて新しい色を作る遊びに広がります。小麦アレルギーのあるお子さんには向かないので、その場合は米粉タイプを選んでください。対象年齢の表示も確認しましょう。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

油ねんど|何度でも作り直せる定番

油ねんどは乾かないので、こわしてまた作る、を延々と繰り返せます。コシがあってのびがよく、造形の練習には向きますが、重さがあり、油分で手や机がべたつくのが難点です。作品を残したい時期には物足りなくなるため、紙ねんどと役割を分けるのがおすすめです。

油粘土(ケース入り・繰り返し使える定番)

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油粘土(ケース入り・繰り返し使える定番)

乾かないので何度でも作り直せるタイプ。ケースとねんど板がセットになったものは、園や小学校で使う定番の形です。油分で手や服が汚れやすいため、下敷きとエプロン、使い終わりの手洗いをセットにしておくと扱いやすくなります。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

紙ねんど|作品を残したい時期に

紙ねんどは自然乾燥で固まるので、作ったものを飾ったりプレゼントにしたりできます。乾いてから絵の具で色をつけられるのも魅力です。軽量タイプは伸ばしやすく、4〜6歳ごろの工作に向きます。乾く前に作り終える必要があるため、集中して取り組める時期になってからのほうが楽しめます。

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道具と色数|最初は少なめが遊びやすい

色数は多いほどよいわけではありません。はじめは4〜6色程度から始めると、混色の変化が分かりやすく、片づけも簡単です。道具は、ねんど板・ヘラ・型抜き・ローラーがあると遊びが一気に広がります。型抜きは「同じ形をたくさん作る」楽しさが分かりやすく、まだ自由造形が難しい2〜3歳でも達成感を得られます。

一方で、小さな型やパーツは誤飲の原因にもなります。対象年齢を確認し、遊んだあとは道具ごと箱にしまう習慣にしておくと安心です。

ねんど道具セット(型抜き・ヘラ・ローラー)

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ねんど道具セット(型抜き・ヘラ・ローラー)

型抜き・ヘラ・ローラーがまとまったセット。同じ形をくり返し抜く遊びは小さな子でも達成感が得やすく、ねんどの楽しさが広がります。小さな部品が含まれるので対象年齢を確認し、遊び終わりにパーツの数を確かめて片づけましょう。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

年齢別の遊び方|買ったあとの広げ方

  1. 1

    1〜2歳ごろ:さわる・ちぎる

    まずは感触を味わう時期。ちぎる、つぶす、丸めるだけで十分に楽しめます。口に入れやすい時期なので、必ず大人がそばについて短時間で切り上げます。
  2. 2

    2〜3歳ごろ:へびとだんご

    細長く転がす、丸めるといった基本の動きに挑戦。「へびさん」「おだんご」と名前をつけると、見立て遊びに発展します。型抜きを足すのもこの時期からが目安です。
  3. 3

    3〜4歳ごろ:組み合わせて作る

    丸と棒を組み合わせて動物や食べ物を作れるようになります。混色を試したり、ヘラで模様をつけたり、道具の使い方も広がります。
  4. 4

    4〜6歳ごろ:作品として仕上げる

    紙ねんどで作って乾かし、色を塗って飾るところまで。時間をかけて完成させる経験が、集中力や達成感につながります。

発達には個人差が大きいので、年齢はあくまで目安です。うまく作れないときは大人が横で同じものを作ってみせると、まねから自然に広がっていきます。

片づけ・保管のコツ

ヒント

遊ぶ前に、テーブルにねんど板やランチョンマット、新聞紙を敷いておくと後片づけが一気にラクになります。小麦ねんど・お米ねんどは乾燥が大敵なので、遊び終わったら空気を抜いて密閉容器や保存袋へ。色ごとに分けておくと混ざりません。カーペットについたときは、乾かしてから固まりを取り、残りをブラシで落とすと広がりにくくなります。服はエプロンやスモックで守っておくと安心です。

なお、小麦ねんどやお米ねんどは食品由来の原料でできているぶん、手の雑菌や湿気で傷むことがあります。においや色が変わったもの、ぬるつくものは思い切って処分し、新しいものに替えてください。

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手作りねんどという選択肢

小麦粉ねんどは家庭でも作れます。自治体の子育て情報でも作り方が紹介されており、たとえば登別市の資料では、小麦粉100g・水50〜100cc・塩小さじ1程度・油小さじ1程度を混ぜ、耳たぶくらいのやわらかさになるまでこねる方法が紹介されています(米粉での代用も可)。塩はいたみを防ぐ役割があるとされています。着色は食用色素で行えます。

小麦粉粘土の材料と手順、塩がいたみを防ぐ役割をもつという説明は、登別市「小麦粉粘土の作り方」によります。手作りねんどの衛生管理や保存期間についての記載は同資料にないため、以下の注意点は編集部で整理した一般的な目安です。

手作りは安価で量を作れる一方、保存料が入らないため傷みやすく、作った日から数日で使い切るつもりでいると安心です。冷蔵庫で密閉保存し、使う前ににおいを確かめましょう。また、食材で作っていても食べ物ではありません。塩が多く入るため、口に入れて味を確かめる子には向かない点にも注意してください。小麦アレルギーがあるお子さんがいる家庭では、粉が舞う点も含めて小麦粉での手作りは避け、米粉に置き換えるのが無難です。

つまずき・よくある声

「ねんどを口に入れてしまうのが心配で、まだ買えていない」という声はよく聞きます。対象年齢の表示を確認し、大人がそばにいる短い時間だけ出す、遊び終わったら手の届かない場所にしまう、と決めてしまうと始めやすくなります。
2歳児を育てる保護者
「作った作品を残したがるのに、翌日にはひび割れてしまう」という相談もあります。残したい時期に入ったら紙ねんどに切り替える、小麦・お米ねんどはしっかり乾かして飾る、と素材を役割で使い分けると納得しやすくなります。
4歳児を育てる保護者

よくある質問

ねんどは何歳から遊べますか?
市販の小麦ねんど・お米ねんどは対象年齢3才以上と表示されている製品が多く、まずはパッケージの表示を確認してください。1〜2歳で遊ばせたい場合は、対象年齢を守れるかを確認したうえで、大人がそばについて短時間から始めるのが基本です。発達や口に入れる頻度には個人差が大きいので、年齢の数字だけで判断せず、その子の様子を見て決めましょう。
小麦アレルギーがあります。小麦粉ねんどは避けたほうがよいですか?
こども家庭庁のサイトで公開されている「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」では、小麦が含まれた粘土に触れることでアレルギー症状が出る子どもがいるとされ、小麦が含まれていない粘土を使用する方が望ましいと示されています。家庭でも、米粉タイプなど小麦不使用のものを選ぶと安心です。個別の可否はかかりつけ医の指示に従い、不安があるときは自己判断せず相談してください。
作品を残したいときはどのねんどを選べばいいですか?
自然乾燥で固まる紙ねんどがもっとも向いています。乾いてから絵の具で着色でき、飾ったり贈ったりできます。小麦ねんど・お米ねんども乾かせば固まりますが、厚みがあると割れやすいので、薄めに作ってゆっくり乾かすときれいに残せます。逆に油ねんどは乾かないため、作品を残す用途には向きません。
乾いて固くなったねんどは戻せますか?
小麦ねんど・お米ねんどは、少量の水を加えてよくこねると柔らかさが戻ることがあります。ただし、ひび割れがひどいものや、においが変わったもの、ぬるつくものは衛生面から処分してください。乾燥を防ぐには、遊び終わったらすぐに空気を抜いて密閉容器や保存袋に入れるのがいちばん効果的です。
STマークや子供PSCマークは必ず必要ですか?
STマークは玩具業界の自主基準に合格した製品に表示されるもので、必須の法規制ではありません。一方、3歳未満向けの玩具(乳幼児用玩具)については、2025年12月25日から改正消費生活用製品安全法により子供PSCマークの表示が義務づけられています。3歳未満のお子さん向けに買う場合はマークの有無を確認し、それ以外でも対象年齢表示と原材料表示を見て選ぶと安心です。
手作りの小麦粉ねんどはどれくらい持ちますか?
市販品と違って保存料が入らないため傷みやすく、数日で使い切るつもりでいると安心です。冷蔵庫で密閉保存し、使う前ににおいや手ざわりを確かめてください。食材でできていても食べ物ではないので、口に入れる時期のお子さんはとくにそばで見守りましょう。

まとめ|素材と対象年齢で選べば失敗しにくい

ねんど選びは、まず「小麦を含むか」を確認し、次に対象年齢表示とマークを見て、最後に「繰り返し使うのか、作品を残すのか」で素材を決めると迷いません。はじめての1個ならやわらかい小麦ねんどかお米ねんど、何度も作り直したいなら油ねんど、飾りたい作品を作るなら紙ねんどが目安です。

ねんど選びチェックリスト

  • 小麦アレルギーの有無を確認し、必要なら小麦不使用(米粉など)を選んだ
  • パッケージの対象年齢表示と原材料表示を確認した
  • 3歳未満向けに買う場合は子供PSCマーク、あわせてSTマークも確認した
  • 繰り返し遊ぶか、作品を残すかを決めて素材を選んだ
  • 色数は4〜6色程度から。道具は対象年齢を確認して選んだ
  • ねんど板やシート、エプロンなど汚れ対策を用意した
  • 遊び終わりは密閉保存、かけらと小さな道具まで片づけると決めた

ねんどは、こねる・丸める・ちぎるといった動きを通して指先を使い、頭の中のイメージを形にできる遊びです。素材を目的に合わせて選び、安全面を押さえておけば、長く楽しめる相棒になります。アレルギーや体調で気になることがあるときは、無理に進めず、かかりつけ医や自治体の子育て相談窓口に相談してください。

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出典・参考

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