子どものインフルエンザ予防接種はいつから?何回?|2026/27シーズンの受け方を保護者目線で整理
対象の目安: 生後6か月〜6歳

9月に入ると、小児科の掲示や園からのお知らせで「インフルエンザワクチン予約開始」の文字を見かけるようになります。「うちの子は何回打つの?」「いつまでに終えればいいの?」「鼻にスプレーするタイプって何?」と、毎年迷いながら予約している方も多いのではないでしょうか。この記事では、厚生労働省と日本小児科学会の情報をもとに、子どものインフルエンザ予防接種の基本を保護者目線で整理します。なお、子どものインフルエンザワクチンは任意接種で、受けるかどうかを決めるのは各家庭です。この記事は判断を押しつけるものではなく、かかりつけ医と相談するための材料としてお使いください。
いつから・何回・いくらで受けられるか
インフルエンザワクチンは生後6か月から接種できます。厚生労働省の案内では、接種量と回数は6か月以上3歳未満が1回0.25mLの2回接種、3歳以上13歳未満が1回0.5mLの2回接種です。13歳未満が2回なのは、1回接種後よりも2回接種後のほうがより高い抗体価の上昇が得られるためとされています。2回の間隔は、日本小児科学会の予防接種スケジュールではおよそ2〜4週(標準は4週)あけるとされています。
費用の面では、子どものインフルエンザワクチンは定期接種ではなく任意接種です(定期接種の対象は65歳以上の方など)。費用は原則自己負担で、金額は医療機関ごとに異なりますが、市区町村によっては子どもへの助成を行っているところがあります。予約の前に自治体のサイトで「インフルエンザ 助成 子ども」と検索してみてください。
スケジュールの目安(早見表)
流行は例年12月〜3月で、厚生労働省は12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいとしています。2回接種の子は逆算すると、10月ごろに1回目を受ける計算になります。KnowVPD(日本のワクチン啓発団体VPDを知って、子どもを守ろうの会)も、1回目は10〜11月、2回目は11月中の接種をすすめています。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 接種できる年齢 | 生後6か月から |
| 回数(13歳未満) | 2回(経鼻弱毒生ワクチンは1回) |
| 1回の量(注射) | 6か月以上3歳未満は0.25mL、3歳以上13歳未満は0.5mL |
| 2回の間隔 | およそ2〜4週(標準は4週) |
| 1回目の時期 | 10月ごろ〜(予約は9月ごろから始まる医療機関が多い) |
| 完了の目安 | 12月中旬まで |
| 流行時期 | 例年12月〜3月 |
注射と経鼻(フルミスト)の違い
2024/25シーズンから、注射ではなく鼻に噴霧する経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(商品名フルミスト点鼻液)の接種が国内で始まりました。日本小児科学会の2025/26シーズン指針では、接種対象は2歳〜19歳未満で、0.2mLを1回(左右の鼻腔内に各0.1mLずつ)投与するとされています。注射の不活化ワクチンとの主な違いは次のとおりです。
| 見るところ | 注射(不活化ワクチン) | 経鼻(弱毒生ワクチン) |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 生後6か月から | 2歳〜19歳未満 |
| 回数(13歳未満) | 2回 | 1回 |
| 方法 | 腕への皮下注射 | 鼻へのスプレー |
| 痛み | 注射の痛みがある | 注射の痛みはない |
| 選択の考え方 | 生後6か月〜2歳未満はこちらのみ。喘息のある子にもこちらが推奨 | 2歳以上で選択肢になる。喘息のある子、免疫不全のある子には推奨されない |
日本小児科学会は、2歳〜19歳未満に対して不活化ワクチンと経鼻弱毒生ワクチンのどちらかを用いた予防を「同等に推奨」としており、罹患予防効果に明確な優位性は確認されていないとしています。一方で、喘息のある子には不活化ワクチンを推奨し、生後6か月〜2歳未満・免疫不全のある子などには不活化ワクチンのみを推奨しています。どちらにするか迷うときは、子どもの持病や家族の状況(周囲に免疫の弱い方がいるかなど)を伝えたうえで、かかりつけ医と相談して決めるのが確実です。
予約から接種当日までの流れ
- 1
9月:予約方法と自治体助成を確認する
かかりつけの小児科のサイトや掲示で、予約開始日と予約方法(Web・電話・窓口)を確認します。あわせて市区町村の助成の有無と、助成に必要な書類も調べておきます。 - 2
2回分の日程を逆算して押さえる
2回接種の子は、1回目から2〜4週(標準4週)あけて2回目を受けます。12月中旬までに2回目が終わるように、発表会や旅行などの予定も見ながら日程を組みます。きょうだいや親も受けるなら、同じ日にまとめられるか医療機関に相談してみてください。 - 3
当日の朝:体調を確認する
明らかな発熱がある、重い急性の病気にかかっているときは接種できません。朝の検温と、園での様子(前日に熱を出していないかなど)を確認してから向かいます。体調が微妙なときは、無理せず日程を変更しましょう。 - 4
持ち物をそろえる
母子健康手帳、診察券、健康保険証(マイナ保険証)、記入済みの予診票、自治体の助成券(ある場合)が基本セットです。予診票を事前にもらえる場合は、家で落ち着いて記入しておくと当日がスムーズです。 - 5
接種後30分はすぐ対応できる場所で様子を見る
急なアレルギー反応は接種後比較的すぐに起こることが多いため、接種後30分間は医療機関内などで安静にして様子を見ます。医療機関の指示に従ってください。
注意
明らかな発熱を呈している、重篤な急性疾患にかかっていることが明らか、インフルエンザワクチンの成分でアナフィラキシーを起こしたことがある、といった場合は予防接種を受けることが適当でないとされています。過去の接種で具合が悪くなったことがある子は、予診票に書くだけでなく口頭でも医師に伝えてください。
卵アレルギーがある子は受けられる?
インフルエンザワクチンは製造の過程で鶏卵が使われるため、卵アレルギーのある子の保護者は心配になりやすいところです。KnowVPDは「卵アレルギーのある方も接種が可能ですが、念のために接種前にかかりつけの小児科医と相談してください」と案内しています。自己判断で「うちは無理」と諦めたり、逆に伝えずに接種したりせず、アレルギーの程度(どんな症状が出たことがあるか)を予診票と口頭で伝えたうえで、かかりつけ医に判断してもらいましょう。
上記の引用はKnowVPD「インフルエンザワクチン」によります。接種の可否は子どものアレルギーの程度や体調によって個別に判断されるものであり、この記事で判断はできません。
接種後の副反応と、様子を見るポイント
厚生労働省の案内では、注射した場所の赤み・はれ・痛みが接種を受けた人の10〜20%に、発熱・頭痛・寒気・だるさなどが5〜10%に起こり、いずれも通常2〜3日でなくなるとされています。接種した日の入浴などは医療機関の指示に従い、腕を強くこすらない程度に普段どおり過ごせば大丈夫なことがほとんどです。はれが強い、ぐったりしている、発熱が続くなど気になる様子があれば、接種を受けた医療機関やかかりつけ医に相談してください。夜間や休日に判断に迷うときは、子ども医療電話相談#8000で小児科医師・看護師のアドバイスを受けられます。
12月中旬までに終えるのはあくまで望ましい目安で、流行は例年3月ごろまで続きます。予定どおりに進まなかったからといって諦めてしまう前に、かかりつけ医に「今からどう受けるのがよいか」を相談してみてください。
ワクチンだけに頼らない流行対策
日本小児科学会の指針は、手指衛生、咳エチケット、マスクの適時使用等の感染対策の徹底はインフルエンザの予防において重要で、引き続きその実施を推奨するとしています。ワクチンは発病予防に加えて重症化予防の効果も期待されるものですが、接種すれば絶対にかからないというものではありません。帰宅後の手洗いを親子の習慣にしておくことは、インフルエンザに限らずこの季節の感染症対策の土台になります。
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子どもの手洗い・うがいの習慣づけ|正しい洗い方と年齢別の教え方
よくある質問
子どものインフルエンザワクチンにはどれくらい効果がありますか?
保育園児は必ず受けたほうがいいのですか?
2回目の予約が取れず、間隔が4週間を超えそうです
ほかの予防接種と同じ時期でも大丈夫ですか?
費用はいくらくらいかかりますか?
経鼻ワクチン(フルミスト)は痛くないなら全員それでいいのでは?
2026/27シーズンの最新情報はどこで確認できますか?
まとめ
子どものインフルエンザ予防接種は、生後6か月から受けられる任意接種です。13歳未満は2回接種なので、12月中旬までに終えることを目安に、10月ごろから逆算してスケジュールを組むのが現実的です。2歳以上は経鼻ワクチンという選択肢もありますが、持病などによって向き不向きがあるため、迷ったらかかりつけ医に相談してください。
予約前に確認しておきたいこと
- かかりつけ医の予約開始日と予約方法を確認した
- 市区町村の助成の有無・条件・必要書類を調べた
- 1回目と2回目(2〜4週間隔)の日程を12月中旬から逆算して決めた
- 注射か経鼻か、子どもの持病(喘息など)も含めてかかりつけ医に相談する準備をした
- 卵アレルギーや過去の接種で気になったことをメモして予診票に書けるようにした
- 母子健康手帳・診察券・保険証・予診票・助成券の置き場所を確認した
受ける場合も受けない場合も、この時期に一度かかりつけ医と話しておくと、流行が始まってからの発熱時にも相談しやすくなります。接種後に気になる症状があるときや、夜間・休日に判断に迷うときは、無理に様子を見続けず#8000やかかりつけ医を頼ってください。
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