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子どもの外耳炎|プール・水遊び後の耳のケアと受診の目安

対象の目安: 1〜6歳ごろ

カナデ発達・おでかけ担当
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子どもの外耳炎|プール・水遊び後の耳のケアと受診の目安

「プールから帰ってきてから、しきりに耳を気にしている」「耳を触ると痛がって泣く」——夏の水遊びのあとに、こんな耳のトラブルが増えます。その多くが外耳炎(外耳道炎)。耳の入り口から鼓膜の手前までの皮膚に炎症が起きた状態です。水そのものよりも、耳をいじったり耳かきで傷ができたところに細菌が入ることが引き金になりやすいとされます。この記事では、外耳炎とはどんなものか、中耳炎との違い、家庭でのケアと予防、そして医療機関に相談したほうがよいサインを、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会などの情報をもとに整理しました。症状の出方には個人差があり、耳の中は家庭では見えにくい場所です。迷ったときは自己判断で抱え込まず、耳鼻咽喉科や小児科に相談してください。

外耳炎(外耳道炎)ってどんなもの?

耳の入り口から鼓膜の手前までの部分を「外耳」といい、ここの皮膚に炎症が起きたものが外耳炎(外耳道炎)です。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、不潔な耳かきや、指のつめなどで耳の中をかいて傷を作った場合などに細菌が入って炎症を起こし発症する、と説明しています。主な症状は耳の痛みで、ひどくはれると聞こえが悪くなることもあります。ほかに、かゆみや耳だれ(耳漏)を伴うこともあります。

見分けの大きな手がかりが「耳の触り方で痛みが変わる」こと。学会の説明では、耳たぶをひっぱったり、耳の入り口を押したりすると痛みが強くなるのが外耳炎の特徴とされています。子どもが耳の周りを触られるのをいやがったり、寝るときに痛がる側を上にしたがったりするのも、気づくきっかけになります。

外耳炎が外耳(鼓膜の手前)の皮膚の炎症で、不潔な耳かきや爪で耳の中をかいて傷を作ることで細菌が入り発症すること、耳が痛くなりひどくはれると聞こえが悪くなること、耳たぶを引っぱったり耳の入り口を押すと痛みが強くなることは、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳の病気」を参考にしています。症状の出方には個人差があります。

なぜ夏・プールのあとに起きやすい?

外耳炎は一年中起こりますが、夏の水遊び・プールのあとに増えやすいと言われます。背景にあるのは、水そのものというより「耳をいじること」です。耳に水が入ると気持ちが悪く、つい指や綿棒でいじってしまいがち。もともと耳かきのしすぎで小さな傷があると、そこに細菌が入り込んで炎症につながりやすくなります。水に長くつかることで外耳道の皮膚がふやけて傷つきやすくなる、という面もあると考えられています。

メモ

「プールの水が汚いから外耳炎になる」と思われがちですが、より大きいのは、水が気になって耳をこすったり、耳かきで傷をつけたりすること。水が入ったこと自体を心配しすぎるより、そのあと耳を触りすぎないことがポイントです。

「プール教室に通いはじめた夏に、耳を痛がることが増えました。気になって毎回綿棒で奥まで拭いていたのが、かえってよくなかったみたいで、耳鼻科でやさしく拭く程度でいいと言われて反省しました」という声はよく聞かれます。
4歳児の保護者

中耳炎との違いを整理する

耳を痛がるとき、外耳炎なのか中耳炎なのか迷う方は多いものです。この二つは、炎症が起きる場所も原因も違います。おおまかな見分けの手がかりを表にまとめました。ただし実際の区別は耳の中を見て判断するもので、家庭での自己診断は難しいことも多いので、あくまで目安と考えてください。

外耳炎(外耳道炎)中耳炎(急性中耳炎)
炎症の場所耳の入り口〜鼓膜の手前(外耳)鼓膜の奥(中耳)
きっかけ耳かきの傷・水遊びのあとに耳をいじるかぜなどで鼻・のどの細菌やウイルスが耳管を通る
痛みの手がかり耳を引っぱる・入り口を押すと痛みが強まる耳の奥がズキズキ痛む・つまった感じ
伴いやすい症状かゆみ・耳だれ発熱・鼻水など、かぜの症状を伴うことが多い

学会の説明では、中耳炎は鼻の細菌やウイルスが鼻の奥から中耳につながる耳管を通って中耳に入り炎症を起こすもので、耳に激しい痛みがあり、聞こえも悪くなって耳がつまる感じがするとされています。ざっくり言えば、「耳かきや水遊びのあとに痛くなった」なら外耳炎が、「かぜをひいていて耳が痛くなった」なら中耳炎が、それぞれ疑われやすいという整理になります。

中耳炎が鼓膜の奥(中耳)の炎症で、鼻の細菌やウイルスが耳管を通って中耳に入って起こること、耳に激しい痛みがあり聞こえが悪く耳がつまる感じがすることは、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「耳の病気」を参考にしています。外耳炎と中耳炎の見分けは目安で、実際の診断は医療機関で行われます。

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家庭でのケア(触りすぎない・掃除しすぎない)

外耳炎が疑われるとき、家庭でできるのは「これ以上刺激しない」ことが中心です。軽いものは自然に落ち着くこともありますが、炎症を悪くしないための向き合い方を押さえておきましょう。治療が必要かどうかや薬の使用は、自己判断せず医療機関で確認してください。

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    耳を触りすぎない・かかせない

    痛みやかゆみがあると、本人も気にして触りがちです。ただ、いじるほど傷が広がって悪化しやすくなります。かゆがるときは、爪を短く整えておく、気をそらすなどで、なるべくかき壊さないようにします。
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    綿棒でこすらない・奥を触らない

    耳の中を綿棒でゴシゴシしたり奥まで入れたりすると、炎症を刺激し傷を深めてしまいます。掃除は目に見える入り口を、清潔なタオルや綿棒でそっと拭う程度にとどめ、見えない奥は触らないようにします。
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    水はやさしく拭く・自然に出す

    水遊びやお風呂で耳に水が入っても、多くは自然に出てきます。無理に綿棒で吸い出そうとせず、耳の入り口をタオルで軽く押さえる、頭をかたむけて自然に流れ出るのを待つ程度で十分なことが多いです。
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    痛みが強い・耳だれがあるときは早めに受診

    上のケアで様子を見ても、痛みが強い・耳だれが出る・聞こえにくそうといったときは、家庭で粘らず耳鼻咽喉科に相談します。市販の点耳薬などを自己判断で使う前に、まず医師に見てもらうと安心です。

注意

耳の中は家庭では見えにくく、傷や炎症の程度も判断が難しい場所です。「よかれと思って掃除する」ことがかえって悪化につながることもあります。痛がる・耳だれがあるときは、いじって確かめようとせず、耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。

予防(耳かきしすぎない・水遊び後の耳の扱い)

外耳炎をくり返さないためのいちばんの予防は、日ごろから耳をいじりすぎないことです。耳あかには耳の中を保護する役割があり、本来は自浄作用で自然に外へ出ていくとされます。頻繁に耳かきをすると、その働きをかえって妨げたり、皮膚を傷つけて外耳炎の入り口を作ったりしがちです。

外耳炎を防ぐための習慣

  • 耳かき・綿棒での掃除はやりすぎない。入り口をそっと拭う程度にとどめる
  • 水遊び・プールのあとは、耳が気になっても指や綿棒で奥をいじらない
  • 耳に入った水は、頭をかたむけて自然に出す・入り口を軽く拭く程度に
  • 耳をかゆがるときは爪を短くし、かき壊さないよう気をつける
  • 奥に耳あかがたまって気になるときは、無理に取らず耳鼻科で取ってもらう

メモ

耳掃除の頻度に決まった正解はなく、目安として月に1〜2回ほど、入浴後などに入り口の見える部分を軽く整える程度でよいとされることが多いです。奥にたまった耳あかや、聞こえにくさが気になるときは、家庭で取ろうとせず耳鼻咽喉科で取ってもらうと安心です。

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こんなときは受診を(受診の目安)

外耳炎の多くは適切なケアで落ち着きますが、次のようなサインがあるときは、家庭で様子を見続けず耳鼻咽喉科や小児科に相談しましょう。とくに小さな子は「耳が痛い」とうまく言えず、機嫌の悪さや耳を気にするしぐさで気づくことも多いので、周りの大人が見てあげることが大切です。

注意

以下のようなときは、早めに医療機関を受診・相談してください。

  • 耳の痛みが強い、痛みがだんだんひどくなる、眠れないほど痛がる
  • 耳だれ(耳から膿のような分泌物)が出ている
  • 発熱を伴う、ぐったりして元気がない
  • 聞こえにくそう、呼びかけへの反応がにぶい
  • 耳の周りが赤くはれている、はれが広がっている
  • 何度も外耳炎をくり返している

判断に迷うとき、とくに夜間や休日は、相談窓口を活用してください。意識がはっきりしない・けいれんが続く・呼吸が苦しそうなど緊急性が高いときは、耳の症状にかかわらず迷わず救急(119)を要請します。

  • 子ども医療電話相談(#8000):小児科医・看護師に電話で相談できます(対応時間は都道府県により異なります)。
  • 日本小児科学会「こどもの救急(ONLINE-QQ)」:気になる症状から、家庭での対応や受診の目安を確認できるウェブサービスです。

受診の必要性に迷うときの目安の確認には、日本小児科学会「こどもの救急(ONLINE-QQ)」が利用できます。実際の判断は個々の状態によって異なるため、心配なときはかかりつけ医や#8000に相談してください。

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よくある質問

プールで耳に水が入ったら、外耳炎になりますか?
水が入っただけですぐ外耳炎になるわけではありません。多くの水は自然に出ていきます。問題になりやすいのは、水が気になって指や綿棒で耳をいじり、傷をつけてしまうこと。もともと耳かきのしすぎで傷があると、そこから炎症につながりやすいとされます。水が入っても慌てず、耳を触りすぎないことが予防になります。
外耳炎と中耳炎はどう見分ければいいですか?
手がかりの一つが痛み方です。外耳炎は耳たぶを引っぱったり耳の入り口を押したりすると痛みが強まるのが特徴で、耳かきや水遊びのあとに起こりやすい傾向です。中耳炎は耳の奥がズキズキ痛み、かぜのあとや発熱を伴うことが多いとされます。ただし確実な区別は耳の中を見て行うもので、家庭での自己判断は難しいため、痛がるときは耳鼻咽喉科に相談してください。
耳だれが出てきました。どうすればいいですか?
耳だれ(耳から膿のような分泌物)が出ているときは、外耳炎や中耳炎などで炎症が進んでいる可能性があります。綿棒で奥を拭き取ろうとせず、入り口を清潔なタオルでやさしく押さえる程度にして、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。自己判断で市販の点耳薬を使う前に、まず医師に見てもらうと安心です。
家で耳掃除はどのくらいの頻度でしていいですか?
耳あかは本来、自浄作用で自然に外へ出ていくとされ、頻繁な耳掃除は必要ないと考えられています。目安として月に1〜2回ほど、入浴後などに入り口の見える部分を軽く整える程度で十分なことが多いです。やりすぎると皮膚を傷つけて外耳炎の原因になります。奥にたまって気になるときは、家庭で取ろうとせず耳鼻科で取ってもらいましょう。
外耳炎のとき、プールや水遊びは続けてよいですか?
痛みや耳だれがあるときは、水が入るとさらに刺激になったり治りが遅れたりすることがあります。参加してよいかや、いつから再開できるかは症状によって異なるため、耳鼻咽喉科で相談して判断するのがおすすめです。落ち着くまでは無理をせず、耳を休ませてあげましょう。

まとめ

夏の水遊び・プールのあとに子どもが耳を痛がる・かゆがるときは、外耳炎(外耳道炎)がよくある原因です。水そのものより、耳をいじったり耳かきで傷をつけたりすることが引き金になりやすいので、「気になっても触りすぎない・綿棒でこすらない・水はやさしく拭く程度」を心がけるだけでも予防になります。耳を引っぱると痛みが強まるのが外耳炎の手がかりで、かぜのあとに耳の奥が痛む中耳炎とは原因も場所も違います。

子どもの耳のケアで押さえておきたいこと

  • 外耳炎は外耳の皮膚の炎症。痛み・かゆみ・耳だれが主な症状
  • 耳を引っぱる・入り口を押すと痛むのが外耳炎の手がかり。中耳炎とは別
  • 家庭では耳を触りすぎない・掃除しすぎない。耳あかは自然に出る
  • 水遊び後の水は自然に出す・入り口を拭く程度でよい
  • 強い痛み・耳だれ・発熱・聞こえにくい・繰り返すは受診の目安

耳の中は家庭では見えにくく、判断が難しい場所です。「いつもと様子が違う」「痛がる・耳だれがある」と感じたら、いじって確かめようとせず、耳鼻咽喉科に早めに相談してください。迷ったときは#8000やかかりつけ医も頼りにしましょう。

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出典・参考

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