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子どもの遊び食べ・食事中の立ち歩きへの関わり方|1〜3歳の困ったに寄り添う

対象の目安: 1〜3歳ごろ

レナ食事・離乳食担当
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子どもの遊び食べ・食事中の立ち歩きへの関わり方|1〜3歳の困ったに寄り添う

「スプーンでお皿を叩く」「ごはんをこねて遊ぶ」「一口食べてはすぐ立ち歩く」。せっかく用意した食事で遊ばれてしまうと、正直がっかりしますよね。でも、1〜3歳ごろの遊び食べや立ち歩きは、多くの子が通る発達の一過程です。この記事では、遊び食べが起こる理由や年齢ごとの傾向をふまえて、無理なく関われるコツと、してしまいがちなNG、窒息への安全面の注意までをまとめました。

遊び食べ・立ち歩きは「発達の一過程」

厚生労働省の平成27年度乳幼児栄養調査では、2歳〜3歳未満の子どもの食事で困っていることとして「遊び食べをする」が41.8%と最も多く挙げられていました。3歳以降になると「食べるのに時間がかかる」が最も多くなり、その割合は3歳〜4歳未満で32.4%、4歳〜5歳未満で37.3%、5歳以上で34.6%でした。つまり、遊び食べや食事に時間がかかることは、決してわが子だけの困りごとではなく、多くの家庭が経験している姿だといえます。

1〜3歳は、手先が器用になり、身のまわりのものへの好奇心がぐんと広がる時期です。食べ物も「食べる対象」であると同時に、握る・つぶす・落とすと何が起きるかを確かめたい「興味の対象」になります。自我が育ち「自分でやりたい」という気持ちが強くなる時期とも重なるため、大人の思うとおりに食べ進まないのはある意味で自然なことです。多くの子は、食べる経験を重ねるなかで少しずつ落ち着いていきます。

メモ

発達には大きな個人差があります。ここで紹介する年齢の目安や関わり方は、あくまで一般的な傾向です。体重の増え方や全体の様子が気になる場合は、健診の機会やかかりつけ医、栄養士に相談すると安心です。

なぜ遊んだり立ち歩いたりするの?主な理由

遊び食べや立ち歩きには、いくつかの理由が重なっていることが多いです。理由の見当がつくと、対応の方向を選びやすくなります。

よくある場面考えられる理由関わり方の方向
食べ物をこねる・握る・落とす感覚や変化を確かめたい好奇心手づかみできる形にする、遊び始めたら区切る
一口でごちそうさま・すぐ立つもうお腹がいっぱい・空腹でない分量を少なめに、間食や生活リズムを見直す
わざと落として大人を見る反応してほしい・注目を引きたい落としても大きく反応せず、食べる姿を認める
集中が続かず立ち歩く気が散るものが多い・飽きたテレビやおもちゃを片づけ、時間で区切る
食具でお皿を叩く音や動きがおもしろい短く声をかけ、続くようなら一度下げる

理由は日によっても変わります。「今日は眠くて集中できないのかも」といった具合に、その日の様子に合わせてゆるやかに考えるくらいがちょうどよいです。

せっかく作ったのにグチャグチャにされると、つい大きな声が出てしまいます。でも、反応するほど楽しそうにやるので、最近は「そろそろおしまいね」と静かに下げるようにしています。
2歳児の保護者

今日から試せる関わり方

厚生労働省・国立保健医療科学院の「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド」では、食事の時間を決めて30分程度で終わりの区切りをつけること、食事のときはテレビを消すなど食べることに集中できる環境にすること、空腹で食事の時間を迎えられるよう生活リズムを整えることが挙げられています。これらをふまえた、家庭で取り入れやすい工夫を紹介します。

  1. 1

    食事は15〜20分、長くても30分ほどで区切る

    だらだら続けず、時間で区切ります。食べ終わっていなくても「ごちそうさまにしようね」と声をかけ、遊びが中心になったら一度下げます。次の食事や間食までにお腹がすくと、食べる意欲につながりやすいです。
  2. 2

    食卓まわりの気が散るものを片づける

    テレビは消し、おもちゃは見えない場所へ。食べることに向かいやすい環境をつくります。テーブルの上をすっきりさせるだけでも集中しやすくなります。
  3. 3

    足がつく椅子で姿勢を安定させる

    足がぶらぶらしていると落ち着きにくくなります。足台のある椅子や、足が床や踏み台につく高さに調整すると、座っていられる時間がのびやすいです。
  4. 4

    分量は少なめによそう

    最初から山盛りにせず、食べきれる少なめの量から始めます。「食べられた」という手応えが持てると、おかわりの意欲にもつながります。
  5. 5

    できるだけ一緒に食べ、できたら認める

    大人がおいしそうに食べる姿は、何よりの手本になります。座って食べられた、スプーンで運べたなど、できたことを「座って食べられたね」と具体的に言葉にして認めます。

ヒント

遊び始めても、まずは「食べ物だよ、こうやって食べようね」と短く伝えるくらいにとどめ、それでも続くようなら一度下げる、という流れが対応しやすいです。毎回すべてを完璧にこなそうとせず、できる日にできる工夫から取り入れれば十分です。

立ち歩きへの対応

立ち歩きが始まったら、「座って食べようね」と声をかけて席に戻します。それでも歩き回って食事に戻らないときは、「もうおしまいでいい?」と確認し、遊びが中心になっていれば切り上げます。歩き回りながら食べさせる「追いかけ食べ」は、後述の窒息のリスクもあるため避けたい関わり方です。立ち歩きを叱って抑えつけるよりも、「座ると食べられる・立つと終わり」というシンプルな流れをくり返すほうが、少しずつ伝わりやすくなります。

避けたい関わり方(NG例)

よかれと思っての対応が、かえって食事の時間を苦しくしてしまうこともあります。次のような関わり方はできるだけ避けたいものです。

注意

強く叱りつける、無理やり口に押し込む、完食するまで席を立たせない、といった対応は、食事そのものへの苦手意識につながりやすいとされています。歩き回る子を追いかけて食べさせる「追いかけ食べ」は、窒息や誤嚥の危険もあるため避けてください。

  • 遊んだことを強く叱る:遊び食べは発達の一過程です。叱るより「おしまい」の区切りで対応するほうが穏やかに進みます。
  • 無理に食べさせる・完食を強要する:食べる量には個人差があります。元気で体重が順調なら、その日食べきれなくても神経質になりすぎなくて大丈夫です。
  • 長時間だらだら続ける:食事が長引くほど集中は切れます。時間で区切るほうが、次の食事の意欲につながります。
  • ごほうびや脅しで動かす:「食べたら○○あげる」「食べないと○○しない」といった取引は、食事へのイメージを複雑にしやすいため、日常的に頼らないほうが安心です。

詰め込み・丸のみと窒息への注意

食事中の安全面で特に気をつけたいのが、口への詰め込みや、よく噛まずに飲み込む丸のみです。消費者庁は、食べているときは姿勢を良くして食べることに集中させること、口に物を入れたまま走ったり笑ったり泣いたり声を出したりすると窒息・誤嚥のリスクがあることを注意喚起しています。立ち歩きや遊び食べは、この「集中して食べる」状態から外れやすいため、安全の面でも座って落ち着いて食べる習慣が役立ちます。

また消費者庁は、硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせないこと、ミニトマトやぶどうなど球形の食品は4等分する・加熱して軟らかくするなどして、よく噛んで食べさせることを勧めています。手づかみ食べや幼児食の進め方とあわせて、食べやすい大きさに整えることを意識してみてください。

あわせて読みたい

手づかみ食べを上手に進める|食材の形状と食事環境の整え方

メモ

のどに詰まらせて息ができない・声が出せない・顔色が悪いといった様子が見られたときは、緊急の対応が必要です。日ごろから背部叩打法などの応急手当の方法や、119番通報のタイミングを確認しておくと安心です。

よくある質問

遊び食べはいつごろ落ち着きますか?
多くの子は成長とともに少しずつ落ち着いていきます。時期には大きな個人差があり、3歳ごろまで続くことも珍しくありません。無理にやめさせようとするより、時間で区切りながら見守るほうが穏やかに進みやすいです。
遊び食べで栄養が足りているか心配です
その日ごとに食べる量が違っても、数日から1週間くらいの単位でならして考えると足りていることが多いです。体重が成長曲線に沿って増え、元気に過ごせていれば大まかな目安になります。気になる場合は健診やかかりつけ医、栄養士に相談してみてください。
立ち歩いても座らせるべきですか?
まずは「座って食べようね」と声をかけて戻すのが基本です。それでも遊びが中心になるようなら、無理に座らせ続けるより一度切り上げるほうがすっきりします。追いかけて食べさせるのは窒息の危険があるため避けてください。
保育園では座って食べるのに家では立ち歩きます
みんなと一緒・決まった時間・遊びの誘惑が少ないなど、園には集中しやすい要素がそろっています。家庭でも、テレビを消す・時間を区切る・足がつく椅子にするなど、環境の一部を近づけると変化が出ることがあります。
食べ物を投げるのをやめさせたいです
投げると大人が大きく反応するのが楽しくて続く場合があります。落ちても淡々と片づけ、「食べ物は投げないよ、こうやって食べようね」と短く伝えます。続くようであれば、遊びが中心になったサインとして一度下げてよい時期かもしれません。

まとめ

1〜3歳の遊び食べや立ち歩きは、好奇心や自我の育ちに支えられた発達の一過程で、多くの子が成長とともに落ち着いていきます。食事は15〜20分、長くても30分ほどで区切り、テレビやおもちゃを片づけ、足がつく椅子で分量は少なめに。遊び始めたら一度下げる。強く叱る・無理に食べさせる・追いかけ食べは避け、詰め込みや丸のみによる窒息にも気をつける。こうした関わり方を、その日できる範囲で重ねていけば十分です。うまくいかない日があっても、それがふつうです。長い目で、食べる楽しさが育つのを見守っていきましょう。好き嫌いや偏食が気になるときは、

もあわせて参考にしてみてください。

遊び食べ・立ち歩き 関わり方チェック

  • 食事は15〜20分、長くても30分ほどで区切っている
  • テレビを消し、おもちゃを片づけて食べる環境を整えている
  • 足がつく椅子で姿勢が安定するようにしている
  • 分量は少なめによそい、できたことを具体的に認めている
  • 強く叱る・無理に食べさせる・追いかけ食べをしていない
  • 詰め込みや丸のみに注意し、食べやすい大きさに整えている

2歳〜3歳未満で「遊び食べをする」が41.8%と最も多く、3歳以降は「食べるのに時間がかかる」が最も多い(3〜4歳未満32.4%・4〜5歳未満37.3%・5歳以上34.6%)ことは、厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」を参考にしています。

食事の時間を決めて30分程度で区切ること、テレビを消して食べることに集中できる環境にすること、空腹で食事の時間を迎えられるよう生活リズムを整えることは、厚生労働省・国立保健医療科学院「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド」を参考にしています。

食べるときは姿勢を良くして集中すること、口に物を入れたまま動くと窒息・誤嚥のリスクがあること、硬い豆やナッツ類は5歳以下に食べさせないこと、ミニトマトやぶどうは4等分するなどして食べさせることは、消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」を参考にしています。

出典・参考

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