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電動鼻水吸引器(鼻吸い器)の選び方|タイプ比較・お手入れ・上手な吸い方

対象の目安: 0〜3歳ごろ

ミナト編集長 / 生活リズム・時短担当
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電動鼻水吸引器(鼻吸い器)の選び方|タイプ比較・お手入れ・上手な吸い方

「鼻がつまって眠れない」「授乳のたびに苦しそう」——赤ちゃんは自分で鼻をかめないので、鼻水がたまると大人が手伝ってあげる必要があります。そこで頼りになるのが鼻吸い器(鼻水吸引器)ですが、いざ選ぼうとすると据置きの電動から手動ポンプまで種類が多く、価格も吸引力もばらばらで迷いがち。この記事は、鼻吸い器の「モノ選び」に絞って、タイプごとの向き・不向きと選ぶときの軸、上手な吸い方とお手入れ、そして耳鼻科を受診する目安まで整理します。鼻水そのものの原因や病気の見きわめではなく、道具の選び方が中心です。気になる症状が続くときは、早めに耳鼻科へ相談してください。

なぜ鼻吸いが役立つのか

赤ちゃんや小さな子は、3〜4歳ごろまで自分で上手に鼻をかめません。鼻水がたまったままだと、鼻づまりで眠りが浅くなったり、授乳やミルクを飲みにくくなったり、機嫌が悪くなったりと、生活のいろいろな場面に影響します。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会も、鼻づまりが続くと口呼吸になってのどを痛めやすくなったり、いびきや集中力の低下など全身的な症状につながることがあり、小児では成長にも影響が出ることがあると説明しています。

さらに、鼻の奥と耳の奥は「耳管(じかん)」という管でつながっています。鼻水が長く続くと、この耳管を通じて中耳に影響し、中耳炎の一因になることがあります。特に2歳未満の時期は免疫のはたらきが十分に整っておらず、中耳炎を繰り返しやすいとされています。だからこそ、鼻水を放っておかず、こまめにケアしてあげることが快適さの面でも大切だと考えられています。

メモ

鼻吸い器は、鼻水を取り除いて子どもを楽にしてあげるための「ケアを助ける道具」です。病気を治す装置ではなく、鼻吸いをすれば中耳炎などを確実に防げるというものでもありません。症状が続く・悪化するときは、道具に頼りきらず耳鼻科で相談しましょう。

鼻づまりが続くと口呼吸・いびき・集中力低下などにつながり、小児では成長にも影響が出ることがある、という点は日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻の症状」を参考にしています。

2歳未満は免疫機能が十分整っておらず中耳炎を繰り返しやすい、という点は日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「反復性中耳炎」を参考にしています。

まず知っておきたい4つのタイプ

鼻吸い器は、吸う力の生み出し方でおおまかに4系統に分かれます。まずは役割を押さえましょう。

タイプ吸う力の源向いている場面
据置き電動コンセント式のモーター家でしっかり吸いたい・毎日使う・鼻づまりが強い
ハンディ電動電池・充電式のモーター持ち運びたい・帰省や外出先でも使いたい
手動ポンプ手で握るポンプの陰圧電源のいらない手軽さ・サブや携帯用に
口で吸うタイプ保護者が口で吸う陰圧低コストで試したい・軽い鼻水のとき

家でしっかり吸いたい・毎日使う見込みなら、吸引力が安定した据置き電動が定番です。持ち運びやすさを重視するならハンディ電動、電源のいらない手軽さや価格を優先するなら手動ポンプや口で吸うタイプが選択肢になります。1台目は据置き電動、外出用にハンディや手動を足す、という組み合わせもよく見られます。

ヒント

「どれか1つ」で迷ったら、使う頻度から考えると決めやすくなります。鼻かぜをひきやすい時期でほぼ毎日使いそうなら据置き電動、たまに使う程度なら手動や口で吸うタイプから始める、という具合です。あとから買い足しやすいのも鼻吸い器の特徴です。

選び方の6つの軸

タイプの見当がついたら、次の軸で具体的な1台を選びます。

  1. 1

    吸引力で選ぶ

    鼻づまりが強い子や、ねばりのある鼻水をしっかり取りたいなら、吸引力が安定した据置き電動が向きます。ただし、強ければよいというものではありません。吸引力を段階的に調整できるタイプだと、その日の鼻水の状態や子どもの様子に合わせて弱めから使えて安心です。

  2. 2

    お手入れのしやすさで選ぶ

    毎日のことなので、ここが続けやすさを大きく左右します。分解できるパーツが少ないか、鼻に当てるノズルや容器を丸洗いできるか、乾かしやすい形か、消毒(煮沸・電子レンジ・薬液など)に対応しているかを確認しましょう。パーツが多いほど吸引の細かな工夫はできますが、洗う手間は増えます。

  3. 3

    静音性で選ぶ

    モーターの動作音が大きいと、音を嫌がって暴れてしまう子もいます。とくに就寝前や夜間に使うことが多いなら、静音性をうたうモデルだと親子ともにストレスが減ります。口コミの「音」の評価もあわせて見ておくと参考になります。

  4. 4

    電源で選ぶ

    据置き電動はコンセント式で吸引力が安定する反面、使う場所が限られます。ハンディ電動は電池・充電式で持ち運べますが、電池切れに注意が必要です。手動・口で吸うタイプは電源がいらず、外出先や災害時にも使えます。家中心か、外にも持ち出すかで選びましょう。

  5. 5

    価格と部品の入手性で選ぶ

    本体価格だけでなく、ノズルやチューブ、フィルターなどの消耗品・交換パーツが手に入りやすいかも大切です。長く使うほど交換部品の入手性が効いてきます。安さだけで選ぶと、パーツが手に入らず結局買い替えになることもあります。

  6. 6

    大人も使えるか(兼用)で選ぶ

    花粉症などで大人も鼻水に悩む家庭では、大人用のノズルが付属して家族で使えるモデルが便利です。兼用できると1台で長く役立ちます。使う人ごとにノズルを分ける・その都度洗うなど、衛生面のルールを決めておくと安心です。

メモ

「吸引力が強い据置き電動」と「持ち運べる手軽さ」は、1台では両立しにくい面があります。据置きは吸う力とお手入れのしやすさに優れる一方で大きく電源が必要、ハンディや手動は身軽な一方で吸引力は控えめになりがち。1台で全部をまかなおうとせず、使う場面に合わせて選ぶ・使い分けると失敗が減ります。

タイプ別のおすすめ

切り口ごとに、選びやすい定番タイプを紹介します。吸引力の調整範囲・お手入れのしやすさ・付属ノズルや消耗品の入手性を確認して、家庭の使い方に合うものを選んでください。

吸引力が定番の据置き電動

据置きタイプの電動鼻水吸引器

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据置きタイプの電動鼻水吸引器
コンセント式で吸引力が安定し、鼻づまりが強い日や毎日使いに向く据置きタイプ。吸引力を調整できるものだと、弱めから様子を見て使えます。パーツを分解して洗える構造か、替えのノズルやチューブが手に入るかも確認しましょう。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

お手入れしやすい据置き電動

お手入れしやすい電動鼻吸い器

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お手入れしやすい電動鼻吸い器
洗うパーツが少なめで、分解や乾燥がしやすいことを重視した据置きタイプ。毎日のお手入れを軽くしたい家庭に向きます。据置きは吸引力も安定しやすいので、家中心で使うなら扱いやすさとのバランスで選ぶと満足度が上がります。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

持ち運べるハンディ電動

持ち運べるハンディ電動タイプ

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持ち運べるハンディ電動タイプ
電池・充電式で軽く、帰省や外出先でも使えるハンディタイプ。据置きより吸引力は控えめなことが多いですが、身軽さが魅力です。据置きのサブとして持っておくと、外出時や電源のない場面でも困りません。電池残量や充電の管理を忘れずに。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

手動ポンプタイプ

手動ポンプタイプ

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手動ポンプタイプ
電源がいらず、手で握って吸う手動ポンプタイプ。価格が手頃で携帯しやすく、まず試したい・サブ用にも向きます。吸う力は手加減できますが、その分こまめに握る必要があります。口で吸うタイプと違い保護者に鼻水が移りにくいのも利点です。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

上手な吸い方のコツ

道具がそろったら、吸い方のコツを押さえると、少ない負担で楽に鼻水を取れます。嫌がる子も多いので、短時間で手早く終えるのがポイントです。

  1. 1

    鼻水をやわらかくしてから

    入浴後や蒸しタオルで鼻のまわりを温めたあと、鼻の中が湿っているときは鼻水がやわらかく吸いやすくなります。乾いてこびりついているときは、無理に吸わず少し湿らせてから行いましょう。

  2. 2

    ノズルは浅く、角度をつけて

    ノズルは鼻の入り口にそっと当て、奥まで入れすぎないようにします。まっすぐ突っ込むのではなく、少し角度をつけて鼻の通り道に沿わせると、粘膜を傷つけにくく吸いやすくなります。

  3. 3

    弱めから、少しずつ

    最初は弱い吸引から始め、様子を見ながら調整します。一度に全部吸いきろうとせず、左右を少しずつ、数回に分けて手早く行いましょう。

  4. 4

    長く当てすぎない

    同じ場所に強く長く当て続けると、粘膜を傷めたり鼻血の原因になったりします。1回は短く切り上げ、続けて何度も吸わないようにします。

注意

吸いすぎ・強すぎ・長時間の連続使用は避けてください。ノズルを奥に入れすぎない、同じ場所に当て続けないことも大切です。子どもが強く嫌がって暴れるときは無理に続けず、一度やめて落ち着いてから、または入浴後などタイミングを変えて試しましょう。吸ったあとに鼻血が出る・繰り返し嫌がる・鼻水や鼻づまりが長引く・発熱がある・耳を痛がる・機嫌がずっと悪いといったときは、耳鼻科(小児科)を受診してください。鼻吸い器は治療の代わりではありません。

お手入れと衛生

鼻水を扱う道具なので、使ったあとのお手入れが清潔さを左右します。とくに湿気の多い季節は雑菌が増えやすいので、しっかり乾かすことが大切です。

お手入れで気をつけたいこと

  • 使ったらできるだけ早く分解し、鼻水の通るノズル・容器・チューブを洗う
  • パーツをよく乾かしてから組み立てる(水気が残るとにおい・雑菌の原因)
  • 取扱説明書に沿って消毒(煮沸・電子レンジ・薬液など)する。対応方法は製品で異なる
  • 口で吸うタイプは、保護者に鼻水・ばい菌が移ることがあるので使用後の手洗いを
  • ノズルやフィルターなどの消耗品は、傷んだら早めに交換する

チューブの内側や容器の細かい部分は汚れが残りやすいところです。分解できる範囲でしっかり洗い、完全に乾かしてから片づける習慣にすると、においやカビの心配が減ります。家族で兼用する場合は、使う人ごとにノズルを分ける・その都度洗うなど、衛生面のルールを決めておきましょう。

受診の目安

鼻吸い器はあくまで家庭でのケアを助ける道具です。次のようなときは、家庭のケアだけで様子を見ず、耳鼻科(または小児科)を受診しましょう。

  • 鼻水・鼻づまりが1週間以上続く、だんだんひどくなる
  • 発熱がある、機嫌がずっと悪い、元気がない
  • 耳を痛がる、耳をよく触る、呼びかけへの反応が鈍い(聞こえにくそう)
  • 母乳・ミルクや水分をいやがって飲めない、眠れないほど苦しそう
  • 家庭で吸ってもすぐにつまる、鼻血が続く

滲出性中耳炎のように痛みが出にくく「いつの間にかなっていた」タイプの中耳炎もあり、聞こえにくさが言葉の発達に影響することもあるとされています。鼻の奥に鼻水がたまりやすい子や、中耳炎を繰り返す子は、自己判断せず耳鼻科で相談すると安心です。

滲出性中耳炎は痛みが出にくく気づかれにくいこと、聞こえにくさが言葉の発達に影響することがある、という点は日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「滲出性中耳炎」を参考にしています。

発熱したときの家庭でのケアや受診の見きわめは

に、夏にかかりやすい感染症の基本は

あわせて読みたい

夏に流行する子どもの感染症|手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱の見分け方とホームケア

にまとめています。あわせてどうぞ。

よくある質問

電動と手動、どちらを選べばいい?
毎日使いそう・鼻づまりが強いなら、吸引力が安定する据置き電動が扱いやすいです。たまに使う程度や、まず手軽に試したい・外出用がほしいなら、手動ポンプや口で吸うタイプ、ハンディ電動が選択肢になります。1台目は据置き電動、外出用に手動やハンディを足す組み合わせもよく見られます。使う頻度と場所から考えると選びやすいです。
吸引力は強いほどいいですか?
強ければよいわけではありません。強すぎると粘膜を傷めたり、子どもが嫌がったりします。吸引力を段階的に調整できるタイプだと、弱めから様子を見て使えて安心です。鼻づまりが強い日は少し強め、ふだんは弱めと、その日の状態に合わせて使い分けましょう。
赤ちゃんが嫌がって吸わせてくれません。
嫌がるときは無理に続けないでください。入浴後や蒸しタオルで温めたあとなど鼻水がやわらかいタイミングにする、弱めの吸引で左右を少しずつ手早く終える、抱っこして落ち着かせるなどの工夫で楽になることがあります。それでも難しい・鼻づまりが強くて苦しそうなときは、耳鼻科で吸ってもらうのも一つの方法です。
どのくらいの頻度で吸ってもいい?
鼻水がたまって苦しそうなとき、授乳前や就寝前など生活に支障が出るタイミングに行うのが目安です。1回は短く切り上げ、同じ場所に強く長く当て続けたり、続けて何度も吸ったりするのは避けましょう。吸ったあとに鼻血が出る・粘膜を痛がるようなら回数や強さを控え、症状が続くときは受診してください。
お手入れが大変そうです。楽にするには?
洗うパーツが少なく、分解して丸洗いできて乾かしやすい形を選ぶと毎日の負担が軽くなります。使ったら早めに分解して洗い、完全に乾かしてから組み立てるのが基本です。消毒方法(煮沸・電子レンジ・薬液など)は製品で異なるので、取扱説明書を確認しましょう。
大人も一緒に使えますか?
大人用ノズルが付属して家族で使えるモデルもあります。花粉症などで大人も鼻水に悩む家庭では兼用できると便利です。ただし使う人ごとにノズルを分ける・その都度洗うなど、衛生面のルールを決めておきましょう。口で吸うタイプは保護者に鼻水やばい菌が移ることがあるので、使用後の手洗いを忘れずに。

まとめ

鼻吸い器選びのチェックリスト

  • 使う頻度と場所からタイプ(据置き電動/ハンディ電動/手動/口で吸う)を絞った
  • 吸引力を段階的に調整できるか確認した
  • 分解して洗えるパーツが少なく、乾かしやすい・消毒に対応するか見た
  • 就寝前や夜に使うなら静音性も確認した
  • 電源(コンセント/電池/充電)と、消耗品・交換パーツの入手性を見た
  • 大人兼用の必要があれば付属ノズルの有無を確認した
  • 吸いすぎ・強すぎ・長時間を避け、症状が続くときは耳鼻科へ、と決めた

鼻吸い器は、子どもの「鼻がつらい」をやわらげてくれる心強い道具です。全部の機能を1台に求めなくても、使い方に合ったタイプを1つ選べば十分に役立ちます。安全な吸い方とお手入れを大切にしつつ、鼻水や鼻づまりが長引く・発熱や耳の痛みがあるときは、道具に頼りきらず早めに耳鼻科へ相談してください。発熱時のケアは

もあわせてどうぞ。

出典・参考

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