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夏の屋外でのやけどに注意|熱くなった遊具・すべり台・アスファルトから子どもを守る

対象の目安: 0〜6歳ごろ

カナデ発達・おでかけ担当
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夏の屋外でのやけどに注意|熱くなった遊具・すべり台・アスファルトから子どもを守る

夏の公園で、すべり台に座った子どもが「あちっ」と飛びのいた——そんな経験はないでしょうか。強い日差しにさらされた遊具や地面は、大人が思う以上に熱くなっています。見た目には分からないのに触れた瞬間にやけどをする、いわゆる接触熱傷は、暑い時期の屋外で起こりやすい事故のひとつです。この記事では、なぜ夏の屋外でやけどが起きるのか、どんな場所が危ないのか、遊ぶ前の予防と、もしものときの応急処置・受診の目安を、東京都(東京くらしWEB)などの情報をもとに整理しました。暑さの影響には個人差があり、状況によって危険度も変わります。迷ったときは相談・受診を最優先にしてください。

なぜ夏の屋外でやけど(接触熱傷)が起きるのか

やけどというと熱いお湯や火を思い浮かべますが、夏の屋外では「熱くなったものに触れる」ことでも起こります。これを接触熱傷といいます。

強い直射日光を浴び続けると、金属や黒っぽい樹脂でできた遊具、アスファルト、マンホールのふたなどは、気温よりずっと高い温度まで上がります。東京都は、日差しに熱せられた公園の遊具などが「70℃以上になることも」あると注意を呼びかけています。さらに、65℃以上の石の材料や55℃以上の金属に10秒以上触れると、やけどを負う可能性があるとしています。つまり、見た目は普通でも、触れてしばらく手をついていると危険な温度に達しているものが、身の回りにあるということです。

日差しで公園の遊具などが70℃以上になること、65℃以上の石材・55℃以上の金属に10秒以上触れるとやけどを負う可能性があることは、東京都「暑い夏、屋外でのやけどに注意」を参考にしています。

東京都には、こんな相談も寄せられています。「日差しで滑り台が熱くなっていたため、おしりをやけどした(1歳)」「歩道で転んで手をついたときに熱かったらしく、赤くなってしまった(1歳)」。どちらも、大人が予想しにくい場所で、ふだんの遊びの中で起きています。

1歳児がすべり台でおしりをやけどした事例、転んで手をついて赤くなった事例は、東京都「乳幼児の屋外でのやけどに注意」で紹介されている相談事例を参考にしています。

「自分が先に触ってみたらとても座れる熱さじゃなくて、ヒヤッとしました。子どもは平気で登っていこうとするので、先に確かめる習慣が大事だと実感しました」という声はよく聞かれます。
2歳児の保護者

子どもは大人よりやけどが重症化しやすい

同じものに触れても、子どものやけどは大人より心配が大きくなりがちです。東京都は、子どものやけどは「大人に比べ皮膚が薄いことなどから、重症化する傾向があります」と説明しています。皮膚が薄いぶん、同じ温度・同じ時間でも深いやけどになりやすいということです。

子どものやけどは大人に比べ皮膚が薄いことなどから重症化する傾向があることは、東京都「乳幼児の屋外でのやけどに注意」を参考にしています。

加えて、小さな子はまだ「熱い」と言葉でうまく伝えられなかったり、驚いてすぐに手を離せなかったりします。転んで手をついた、はいはいで進んだ、といった場面では、大人が気づく前に触れてしまうこともあります。だからこそ、子ども自身の注意に頼りきらず、周囲の大人が先回りして環境を整えることが大切になります。

なお、公園の遊具では、やけど以外にも転落などの事故が起きています。消費者庁には遊具による子どもの事故が1,518件寄せられており、そのうち入院を要する、または治療期間が3週間以上となる事故が3割近く(397件)を占め、6歳以下の事故が7割を超えています。これは接触熱傷だけの統計ではなく遊具事故全般の数字ですが、遊具まわりでは複数のリスクに目を配りたい、という参考になります。

遊具による子どもの事故1,518件のうち入院・治療3週間以上が3割近く(397件)、6歳以下が7割超という数字は、消費者庁「遊具による子供の事故に御注意」を参考にしています。これは遊具事故全般の統計で、やけど(接触熱傷)に限った件数ではありません。

危険な場所の例

夏の屋外で高温になりやすいものを知っておくと、「触れる前に確かめる」意識が働きやすくなります。とくに金属製・黒っぽいもの・日陰のない場所が要注意です。

場所・もの気をつけたいこと
金属のすべり台・ブランコの鎖・遊具の金具直射日光で高温になりやすい。座面や手すり、鎖を握る手に注意
アスファルト・コンクリートの地面転んで手やひざをつくとやけどの危険。はいはい期の子はとくに注意
マンホールのふた・側溝のふた金属で熱がこもりやすい。踏んだ素足やついた手に注意
屋外のベンチ・手すり・柵金属や濃い色の面は熱い。座る前・つかむ前に確認
砂場・砂浜表面の砂が高温になり、素足や座ったおしりが危険
車のドア・ボディの金具・チャイルドシートの金具乗せおろしのとき、金属部分やベルトの金具が熱いことがある
プールサイド・水遊び場のデッキ濡れていない部分は高温になりやすい。裸足で移動するときに注意

注意

水遊びやプールの前後は、はだしで歩くことが多く、足の裏をやけどしやすい場面です。デッキやコンクリート、金属のはしごなどは、日なたに置かれていると触れないほど熱くなっていることがあります。移動するときはサンダルを履かせる、日陰を通るなどの工夫をしましょう。

予防のポイント

特別な道具はいりません。「大人が先に確かめる」「熱い時間と場所を避ける」「素肌で触れさせない」の3つを習慣にすると、多くの接触熱傷は防ぎやすくなります。

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    遊ぶ前に大人が表面の熱さを確かめる

    すべり台の座面やブランコの鎖、ベンチなどは、子どもを座らせる前に大人が手の甲などでそっと触れて熱さを確認します。東京都も、高温になるものが周囲にないか確認し、素手や素足で触れないように注意することを呼びかけています。熱いと感じたら、その遊具は使わず、水をかけて冷ますか、涼しくなる時間帯に出直しましょう。
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    暑い時間帯・日なたを避ける

    日差しの強い日中は屋外の設備が高温になりやすい時間です。外遊びは朝や夕方の涼しい時間帯を選び、できるだけ日陰のある公園や、木陰・屋根のある場所を選ぶと安心です。
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    素足を避け、靴や靴下を履かせる

    砂浜やプールサイド、アスファルトなど、はだしで歩く場面では靴やサンダル、水遊び用シューズを活用します。地面に直接座るときはレジャーシートを敷くと、おしりや足のやけど予防になります。
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    子ども自身にも少しずつ伝える

    理解できる年齢には個人差がありますが、「夏のすべり台やベンチは、熱くて『あちっ』てなることがあるよ」と、遊びの中で言葉にして伝えておくと、子どもが自分で気をつけるきっかけになります。

高温になるものが周囲にないか確認すること、素手や素足で触れないように注意すること、子ども自身が気をつけられるよう説明することは、東京都「乳幼児の屋外でのやけどに注意」を参考にしています。時間帯や日陰の選び方は一般的な暑さ対策として補足しています。

ヒント

乗り物での移動が多い日は、車のドアの金属部分やチャイルドシートのベルトの金具が熱くなっていないか、乗せおろしのときにひと触れして確かめる癖をつけると安心です。金具が熱いときは、少し冷ましてからにしましょう。

もしやけどをしたら:応急処置と受診の目安

「熱いものに触れてしまった」「皮膚が赤くなっている」というときは、あわてずに、まず冷やすことが基本です。冷やすことで痛みが和らぎ、やけどが深く進むのを抑えることが期待できます。

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    すぐに流水で冷やす

    水道水などのきれいな流水を、痛みが和らぐまで当て続けます。氷や保冷剤を直接強く当てるより、やさしい流水のほうが向いています。小さな子は体が冷えすぎることもあるため、患部を中心に冷やし、全身が冷えないよう様子を見ます。
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    衣類は無理にはがさない

    服の上からやけどをしたときは、無理に脱がせようとせず、衣類の上から水をかけて冷やします。皮膚に貼りついた衣類を引っぱると、皮膚まで傷つけてしまうことがあります。
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    水ぶくれは破らない

    水ぶくれができても、つぶさないようにします。破れると感染の原因になることがあります。清潔を保ち、こすらないようにしましょう。
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    早めに医療機関へ相談・受診

    冷やしても痛みや赤みが強い、水ぶくれができた、範囲が広い、顔や手足・陰部など気になる部位、そして乳児のやけどは、早めに医療機関へ相談・受診しましょう。判断に迷うときは、無理に家庭だけで様子を見ないことが大切です。

注意

広い範囲のやけど、白っぽい・黒っぽい・感覚が鈍いなど深く見えるやけど、ぐったりしているといった場合は、緊急性が高いことがあります。ためらわず医療機関を受診するか、状態によっては救急(119)を要請してください。

判断に迷うときは、ひとりで抱え込まず相談窓口を活用してください。

  • 子ども医療電話相談(#8000):小児科医・看護師に相談できる窓口です(対応時間は都道府県により異なります)。
  • 日本小児科学会「こどもの救急(ONLINE-QQ)」:気になる症状から、家庭での対応や受診の目安を確認できるウェブサービスです。
  • 緊急時は迷わず119番:意識がはっきりしない、広範囲のやけど、呼吸の異常などがあるとき。

受診の必要性に迷うときの目安の確認には、日本小児科学会「こどもの救急(ONLINE-QQ)」が利用できます。実際の判断は個々の状態によって異なるため、心配なときはかかりつけ医などに相談してください。

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熱中症とセットで気をつけたい

屋外でのやけどが起こりやすい日は、地面や設備が高温になっているぶん、熱中症のリスクも高い日です。やけど予防で「熱い時間帯・日なたを避ける」「こまめに休憩する」ことは、そのまま熱中症予防にもつながります。水分補給や休憩、暑さ指数(WBGT)の確認とあわせて、夏の外遊びを計画すると安心です。

熱中症の予防や危険なサイン、応急処置については、こちらの記事にくわしくまとめています。また、夏の車まわりの安全も、やけど・熱中症の両面で気をつけたいテーマです。

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よくある質問

夏の遊具はどれくらい熱くなりますか?
東京都は、日差しに熱せられた公園の遊具などが70℃以上になることもあると注意を呼びかけています。あわせて、65℃以上の石の材料や55℃以上の金属に10秒以上触れるとやけどを負う可能性があるとしています。見た目では分かりにくいので、遊ぶ前に大人が手の甲などで確かめると安心です。
遊ぶ前の温度チェックはどうすればいいですか?
すべり台の座面やブランコの鎖、ベンチなどに、大人が手の甲でそっと触れて熱さを確認します。熱いと感じたら使わせず、水をかけて冷ますか、涼しい時間帯に出直しましょう。素手や素足で子どもに触れさせないことが基本です。
やけどをしたら、まず何をすればいいですか?
まず水道水などのきれいな流水で、痛みが和らぐまで冷やします。服の上からやけどしたときは無理に脱がせず、上から水をかけて冷やします。水ぶくれは破らないようにし、範囲が広い・水ぶくれがある・顔や陰部・乳児のやけどなどは早めに医療機関へ相談・受診してください。
水ぶくれはつぶしたほうが早く治りますか?
自分でつぶすのは避けましょう。破れると感染の原因になることがあります。清潔を保ってこすらないようにし、水ぶくれができたやけどは医療機関で診てもらうと安心です。
赤くなっただけなら受診しなくても大丈夫ですか?
軽く見えても、子どもは皮膚が薄くやけどが重症化しやすい傾向があります。範囲が広い、水ぶくれがある、痛みや赤みが強い、顔や手足・陰部、乳児のやけどなどは受診の目安です。判断に迷うときは、こどもの救急や#8000、かかりつけ医に相談してください。
砂浜やプールサイドでも気をつけることはありますか?
はい。日なたの砂やデッキ、金属のはしごなどは高温になり、素足の足の裏をやけどしやすい場所です。サンダルや水遊び用シューズを履かせる、日陰を通る、地面に座るときはシートを敷くなどの工夫をしましょう。

まとめ

夏の屋外でのやけどは、「見た目では熱さが分からない」ことが最大の落とし穴です。強い日差しを浴びた遊具や地面は短時間で高温になり、皮膚の薄い子どもは重症化しやすい傾向があります。だからこそ、遊ぶ前に大人が確かめる、熱い時間帯や日なたを避ける、素足で触れさせない、という先回りの習慣が予防の柱になります。

夏の屋外やけど予防チェックリスト

  • すべり台・ブランコの鎖・ベンチは、遊ぶ前に大人が手で熱さを確かめている
  • 外遊びは朝夕の涼しい時間帯や、日陰のある場所を選んでいる
  • 砂浜・プールサイド・アスファルトでは、靴やサンダルを履かせている
  • 地面に座るときはレジャーシートを敷いている
  • 車のドアやチャイルドシートの金具が熱くないか、乗せおろし前に確認している
  • やけどしたら、まず流水で冷やす・水ぶくれは破らないを覚えている
  • 広範囲・水ぶくれ・顔や陰部・乳児のやけどは、早めに受診・相談する

熱い遊具や地面は、少しの工夫で避けられます。「触れる前に、まず大人が確かめる」を合言葉に、涼しく安全に夏の外遊びを楽しみましょう。

出典・参考

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