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指しゃぶり・おしゃぶりはいつまで?やめさせ方と歯並びへの影響

対象の目安: 0〜5歳ごろ

ミナト編集長 / 生活リズム・時短担当
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指しゃぶり・おしゃぶりはいつまで?やめさせ方と歯並びへの影響

「もう3歳なのに指しゃぶりがやめられない」「おしゃぶりに頼りきりで、歯並びが心配」——よくあるお悩みです。指しゃぶりもおしゃぶりも、赤ちゃんにとっては自然で大切な行動です。一方で、長く続いた場合に歯並び・かみ合わせへ影響することもあり、「いつまでに、どうやめるか」は気になるところ。この記事では、日本小児歯科学会や東京都こども医療ガイドの情報をもとに、年齢別の見方とあわてず卒業に向かうコツを整理しました。気になる場合は小児歯科・歯科健診で相談するのが安心です。

なぜ指しゃぶり・おしゃぶりをするの?

赤ちゃんが指やおしゃぶりを吸うのは、わがままでも悪いクセでもありません。お腹の中にいるころから指を吸う様子が見られ、生まれてからも口で吸うことは生きていくうえで欠かせない本能的な動きです。

東京都こども医療ガイドは、生後1か月ごろから手を口に持っていく行為が見られ、これは「発達の過程でみられる動作」だと説明しています。1歳前後からは「クセ」として意識されるようになっていきます。

指を吸うと気持ちが落ち着き、安心できる——という心理的な役割も大きなポイントです。眠いとき、不安なとき、退屈なときなどに自分を落ち着かせる手段になっていることが多く、無理に取り上げると逆に不安が強まることもあります。

「指しゃぶりをやめさせなきゃと焦るほど、子どもが余計に指を口に運ぶ気がして…」という声はよく聞かれます。安心の行動だと知ると、少し気持ちが楽になります。
2歳児の保護者

指しゃぶりが発達の過程でみられる動作であること、子どもが心を落ち着かせる手段であることは、東京都こども医療ガイド「指しゃぶり・爪かみ」を参考にしています。

年齢別の見方(早見表)

「いつまで大丈夫?」の感覚は、おおまかに年齢で整理すると分かりやすくなります。あくまで目安で、個人差があります。

時期指しゃぶりの見方おしゃぶりの見方
0〜1歳(乳児期)自然な行動。無理にやめさせる必要はない吸う本能を満たし気分を鎮める。乳児期は問題が生じにくい
1〜2歳引き続き様子を見てよい時期。遊びや手を使う機会を増やす1歳を過ぎたら常用を控え、卒業の準備を始める
2〜3歳3歳頃までは特に禁止する必要はないとされる2歳半頃までの卒業が目安。続くとかみ合わせに影響しやすい
4歳以降頻繁に続く場合は専門家への相談がすすめられる取れない場合は小児科医などに相談

日本小児歯科学会は、指しゃぶりは「3歳頃までは、特に禁止する必要がない」ものだと保護者に伝えることが大切だとしています。一方で「4歳以降も頻繁な指しゃぶりが続く場合は小児科医、小児歯科医および臨床心理士の連携による積極的対応が必要」とも示しています。

「3歳頃までは特に禁止する必要がない」「4歳以降も頻繁に続く場合は専門家の連携による対応が必要」は、日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱(3歳ごろから就学前まで)」を参考にしています。

歯並び・かみ合わせへの影響

「指しゃぶりで歯並びが悪くなる」とよく言われますが、短時間ならそれほど心配はいりません。東京都こども医療ガイドは、短時間の指しゃぶりはほぼ問題ないとしつつ、「強く吸い続けているケースや、何年も続く場合には、前歯が前に出るなど、歯並びに影響することもあります」と説明しています。

おしゃぶりについても、日本小児歯科学会は「2歳を過ぎて奥歯のかみ合わせができた後もおしゃぶりの使用が続くと、歯ならび・かみ合わせに影響がでやすくなり、また唇の閉じ方や舌の使い方にも問題が生じやすくなります」としています。

ただし、影響は「必ず残る」わけではありません。指しゃぶりが止まれば多くの場合は歯並びが戻るともされます。大切なのは、過度に不安にならず、長期化が気になるなら専門家に診てもらうことです。

メモ

歯並びへの影響は、吸う強さ・頻度・続いた期間によって大きく変わります。「指しゃぶり=必ず出っ歯になる」と決めつけて焦る必要はありません。気になる場合は自己判断せず、小児歯科や乳幼児歯科健診で相談しましょう。

おしゃぶりが歯ならび・かみ合わせ・唇や舌の使い方に影響しやすくなる点は、日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱(産まれてから2歳頃まで)」を参考にしています。

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叱らないやめさせ方の基本

やめさせ方の土台は「指しゃぶりは安心の行動」という理解です。叱ったり手を引きはがしたりするより、安心を別の形で満たすほうがうまくいきやすいとされています。日本小児歯科学会も、生活リズムを整え、外遊びで発散させ、手や口を使う機会を増やすこと、寝つくまで手を握る・絵本を読むなどでスキンシップを図り子どもを安心させることをすすめています。

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    叱らず、まず安心を満たす

    「ダメ」と取り上げるより、抱っこや手を握るなどのスキンシップで安心を補います。不安や寂しさが背景にあることが多いためです。
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    日中は遊びで手と口を使う

    外遊びや運動でエネルギーを発散させ、手先を使う遊び(お絵かき・粘土・積み木)で手がふさがる時間を増やします。
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    やさしく声をかける

    3〜4歳頃になると大人の言葉が届きやすくなります。「お兄ちゃん・お姉ちゃんになったね」など前向きな声かけで、本人のやめたい気持ちを応援します。
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    絵本や寝る前の習慣に置きかえる

    寝る前は指が口に向かいやすい時間。絵本の読み聞かせや手を握る習慣を作り、指しゃぶり以外で落ち着ける流れを用意します。

生活リズムを整える・外遊びで発散させる・手や口を使う機会を増やす・寝つくまで手を握る・絵本を読んで安心させる、という関わりは日本小児歯科学会の情報を参考にしています。

東京都こども医療ガイドも、無理強いを避け、3〜4歳になると大人の注意が聞けるようになるため、言い聞かせや歯医者さんとの約束などが効果的な場合があるとしています。あせらず、本人の気持ちを尊重しながら進めるのがコツです。

「指しゃぶりしないでね」と何度も言うより、寝る前に手をつないで絵本を読む時間を増やしたら、自然と回数が減っていった、という声もあります。
3歳児の保護者

おしゃぶりの卒業の進め方

おしゃぶりは、泣きやませや寝かしつけに便利な一方、長く常用すると卒業がむずかしくなりがちです。日本小児歯科学会は、乳歯の奥歯が生えてくる1歳半頃からやめる準備を始め、2歳過ぎまでにはやめられるとよい、としています。

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    使う場面を少しずつ限定する

    まずは「寝るときだけ」など使う場面を絞り、起きている時間の常用を減らしていきます。言葉を覚える1歳を過ぎたら常用は控えたい時期です。
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    ふれあいで気持ちを満たす

    おしゃぶりを使っている間も、声をかけたり一緒に遊んだりして子どもと向き合います。泣いた理由を考え、抱っこや遊びで満たせる場面を増やします。
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    寝かしつけの方法を置きかえる

    添い寝・トントン・子守唄・絵本など、おしゃぶり以外で眠りに入る流れを作り、少しずつ手放せるようにします。

ヒント

卒業は「ある日いきなりゼロ」より、使う時間と場面を段々減らすほうが負担が少なくすみます。風邪や環境の変化で不安定なときは無理に進めず、落ち着いてから再開するくらいの気持ちで大丈夫です。

「1歳半頃からやめる準備を始めて2歳過ぎまでにはやめられるとよい」「乳児期は口の機能や形態に問題が生じにくい」は、日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱(産まれてから2歳頃まで)」を参考にしています。おしゃぶり使用中も声かけや遊びでふれあう点は、小児科と小児歯科の保健検討委員会「おしゃぶりについての考え方」もあわせて参考にしています。

つめ噛みとの関連

指しゃぶりが落ち着いたあと、今度はつめ噛み(爪かみ)が出てくることがあります。東京都こども医療ガイドは、爪かみは指しゃぶりよりも年上の子に多く見られるとしており、どちらも気持ちを落ち着かせる行動という共通点があります。

つめ噛みは爪や指先が変形するなどの影響がみられることもありますが、こちらも叱って無理にやめさせるより、不安や緊張の背景に目を向け、安心できる関わりを増やすことが基本です。気長に見守る姿勢が大切とされています。

メモ

強い緊張・不安が続くサインとして出ている場合もあります。生活の中でストレスになっていることがないか振り返り、必要に応じて小児科や自治体の相談窓口に相談すると安心です。

爪かみが指しゃぶりより年上の子に多いこと、爪や指先の変形がみられること、気長に見守る姿勢が大切なことは、東京都こども医療ガイド「指しゃぶり・爪かみ」を参考にしています。

つまずきやすいポイント

  • きょうだいやお友だちと比べて焦る:やめる時期には大きな個人差があります。「あの子はもうやめた」と比べず、その子のペースを尊重しましょう。
  • 取り上げたら別の不安が出た:指しゃぶりは安心の手段。急に禁止すると不安定になることがあります。安心を満たす関わりとセットで進めるのが安全です。
  • 眠いときだけ残る:眠気のときに出るのはよくあること。寝る前の絵本やスキンシップで置きかえつつ、長い目で見守って構いません。
  • 「歯並びが心配」で頭がいっぱい:影響は強さ・頻度・期間しだいです。不安が強いときは一人で抱えず、健診や小児歯科で実際に診てもらうと判断がつきやすくなります。

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よくある質問

指しゃぶりは何歳までに卒業すればいいですか?
明確な期限が決まっているわけではありませんが、日本小児歯科学会は3歳頃までは特に禁止する必要はないとしています。4歳以降も頻繁に続く場合は、小児科医・小児歯科医などへの相談がすすめられています。あくまで目安で個人差があります。
指しゃぶりをすると必ず歯並びが悪くなりますか?
必ずではありません。短時間ならほぼ問題ないとされ、指しゃぶりが止まれば多くの場合は歯並びが戻るともされます。ただし強く吸い続けたり何年も続いたりすると前歯が前に出るなど影響することもあるため、気になる場合は小児歯科に相談しましょう。
無理にやめさせてもいいですか?
叱って取り上げる方法はおすすめされていません。指しゃぶりは子どもが心を落ち着かせる手段のため、無理強いは逆に不安を強めることがあります。安心を満たす関わりや遊びで気をそらす方法から進めるのが基本です。
おしゃぶりはいつまで使っていいですか?
日本小児歯科学会は、1歳半頃からやめる準備を始め、2歳過ぎまでにはやめられるとよいとしています。2歳を過ぎて奥歯のかみ合わせができた後も続くと、歯ならび・かみ合わせに影響が出やすくなるとされています。
どうやって声をかければいいですか?
「ダメ」と否定するより、3〜4歳頃は言葉が届きやすくなるので、やめられたときに褒める・前向きに励ますのが効果的とされます。歯医者さんとの約束などが役立つ場合もあります。本人のやめたい気持ちを応援する姿勢が大切です。
指しゃぶりが減ったら今度はつめ噛みが始まりました
つめ噛みは指しゃぶりより年上の子に多く見られ、どちらも気持ちを落ち着かせる行動という共通点があります。叱るより不安や緊張の背景に目を向け、安心できる関わりを増やしましょう。気になる場合は小児科や自治体の相談窓口へ。

まとめ

指しゃぶりもおしゃぶりも、赤ちゃんにとっては安心のための自然な行動です。乳児期は無理にやめさせず、年齢が上がってきたら、安心を満たしながらゆっくり卒業へ向かうのが基本です。歯並びへの影響は強さ・頻度・期間しだいなので、過度に不安にならず、気になれば専門家に相談しましょう。

あわてず進めるためのチェックリスト

  • 3歳頃までは無理にやめさせず、安心の行動として受けとめている
  • 叱って取り上げるより、スキンシップで不安を満たしている
  • 日中は外遊びや手を使う遊びで、手と口を使う時間を増やしている
  • おしゃぶりは1歳半頃から準備を始め、2歳過ぎの卒業を意識している
  • 寝る前は絵本や手をつなぐ習慣で、指しゃぶり以外で落ち着ける流れを作った
  • 4歳以降も頻繁に続く・歯並びが気になる場合は、小児歯科や健診で相談する

完璧にやめさせることをゴールにせず、「子どもが安心できているか」を物差しにすると、関わりがぐっと楽になります。あせらず、その子のペースで進めていきましょう。

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出典・参考

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