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セルフねんね・ねんねトレーニング(ネントレ)の始め方|できなくても大丈夫

対象の目安: 0〜2歳ごろ

ミナト編集長 / 生活リズム・時短担当
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セルフねんね・ねんねトレーニング(ネントレ)の始め方|できなくても大丈夫

「いつまで抱っこでゆらゆらすれば寝てくれるんだろう」「ベッドに置いた瞬間に泣く」。寝かしつけに毎晩1時間以上かかると、保護者の心も体もすり減っていきます。そんなとき耳にするのが「セルフねんね」や「ネントレ」という言葉。この記事では、自分で眠りにつく習慣づけのやさしい始め方と、無理をしないための考え方を整理します。最初にお伝えしたいのは、これは必須ではなく、できなくても問題ではないということです。

セルフねんね・ネントレとは

セルフねんねとは、抱っこでの寝かしつけや添い寝、授乳での寝落ちなどがなくても、赤ちゃんが布団の中で自分で眠りにつくことを指します。そのための習慣づけが「ねんねトレーニング(ネントレ)」です。

ポイントは「トレーニング」という言葉の重さに振り回されないことです。スパルタで泣かせ続ける方法を思い浮かべる人もいますが、実際には生活リズムを整え、毎晩同じ入眠の流れを作り、眠いタイミングで布団に誘う、という穏やかな積み重ねが中心です。

SNSで「うちはもうセルフねんねできます」という投稿を見て、できない自分が悪い気がして落ち込む、という声はとても多く寄せられます。
0〜1歳の保護者

セルフねんねができるかどうかは個人差がとても大きく、できなくても発達上の問題ではありません。抱っこや添い寝で眠ること自体は自然なことで、それを続けても困りません。「やってみて合わなければやめる」くらいの気持ちで構わない、というのがこの記事の立場です。

いつから始められる?必須ではないという前提

「ネントレはいつから」という問いに、ただ一つの正解はありません。生後4〜6か月ごろになると睡眠リズムが少しずつ整い、夜間の授乳回数も減ってくるため、無理のない習慣づけを始めやすい時期だとされることが多いです。一方で、低月齢から「自分で寝る練習」を少しずつ取り入れる家庭もあれば、1歳以降に生活が落ち着いてから始める家庭もあります。

メモ

夜間授乳が必要な低月齢のうちは、無理に「自分で寝かせる」ことを優先しなくて大丈夫です。生後6か月ごろまでは、泣いたら応じて安心させる関わりが基本とされています。まずは生活リズムと入眠の流れを整えることから始めましょう。

大切なのは「何か月になったから始めなければ」と焦らないことです。保護者の気持ちや家庭の状況が整ったタイミングが、その家庭にとっての始めどきです。やってみてつらければ、いつでも中断してよいものです。

土台になる生活リズム

セルフねんねは、いきなり「置いて寝かせる」ことから始めるものではありません。まずは体内時計が整う生活リズムという土台を作ることが近道です。

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    朝は決まった時間に光を浴びる

    毎朝なるべく同じ時刻に起こし、カーテンを開けて明るい光を取り込みます。体内時計のリセットが、夜の自然な眠気につながります。
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    日中はしっかり活動する

    昼は遊び・声かけ・外気浴などで体を動かし、お昼寝は長くなりすぎないよう、夕方遅い時間まで持ち越さないようにします。
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    食事と就寝の時刻をなるべく一定に

    夕食・入浴・就寝の時刻が毎日大きくずれないようにします。お風呂は就寝の1〜1.5時間ほど前を目安にすると、体温が下がるタイミングで眠りにつきやすくなります。
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    夜は刺激を減らす

    夕方以降は照明を徐々に落とし、テレビやスマホの強い光・大きな音を控えます。寝室は暗く静かに保ちます。

こどもの睡眠の整え方は、厚生労働省 e-ヘルスネット「こどもの睡眠」、および「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を参考にしています。

なお睡眠時間には大きな個人差があります。「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、生後4か月〜1歳未満で昼寝を含め12〜16時間、1〜2歳で11〜14時間、3〜5歳で10〜13時間が目安として紹介されていますが、これはあくまで幅のある目安です。

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0〜1歳の睡眠リズムの作り方|昼夜逆転を防ぐ生活スケジュール

毎晩同じ入眠ルーティンを作る

入眠ルーティンとは、寝る前に毎晩同じ順番で行う一連の流れのことです。「お風呂 -> 部屋を暗くする -> 絵本 -> 子守唄 -> おやすみ」のように決めておくと、繰り返すうちに「この流れのあとは眠る時間」という合図になっていきます。

  • 流れはシンプルに。15〜45分ほどで終わる内容にすると続けやすい
  • 寝室の照明はあらかじめ落としておき、声のトーンも少し下げる
  • 興奮する遊びやにぎやかな動画は避け、落ち着く内容を選ぶ
  • 授乳でそのまま寝落ちさせない場合は、授乳をルーティンの最後ではなく途中に置く工夫もある

ヒント

内容そのものより「毎日同じ順番で繰り返すこと」が大切です。完璧な手順を目指すより、家庭で無理なく続けられる流れを2〜3週間ほど続けてみましょう。

眠いサインを見てぐずる前に布団へ

赤ちゃんは「眠い」と言葉で伝えられません。泣いて大泣きになってからでは興奮して寝つきにくくなるため、眠いサインに気づいたら、ぐずる前に布団へ誘うのがコツです。

  • 目をこする、耳や髪を触る
  • あくびが増える
  • 視線が合いにくくなる、ぼんやりする
  • 急に動きが激しくなったり、ぐずぐずし始める

これらのサインが出たら、入眠ルーティンに入りましょう。逆に、起きてから次に眠くなるまでの「活動時間」が長すぎても短すぎても寝つきにくくなります。月齢が上がるほど起きていられる時間は長くなるので、子どもの様子を見ながら見つけていきます。

泣いたときの対応は家庭で選んでよい

布団に置いたあと泣いたとき、どう対応するかには、いくつかの考え方があります。どれが唯一の正解ということはなく、家庭の方針と子どもの様子に合わせて選んでよい部分です。

  • そばで見守り、声かけやトントンで安心させてから様子をみる
  • 少し時間をおいてから様子を見に行く
  • すぐに抱き上げて落ち着かせ、また布団に戻す

注意

泣き方が普段と違う、苦しそう、発熱や体調の変化があるときは、寝かしつけの方法にこだわらず抱き上げて様子をみてください。空腹・おむつ・暑さ寒さ・体調などの不快がないかを先に確認しましょう。低月齢では、泣いたら応じて安心させることが基本です。

「少し泣かせて待つ」方法に強い抵抗を感じる保護者は少なくありません。合わないと感じたら、無理に続ける必要はありません。中断しても、別の日にやり直しても問題ありません。

安全な睡眠環境(1歳までは特に注意)

セルフねんねの練習以前に、必ず守りたいのが乳児の安全な睡眠環境です。こども家庭庁は、乳幼児突然死症候群(SIDS)などのリスクを下げるため、次の点を呼びかけています。

注意

1歳になるまでは、寝かせるときは必ず仰向けにします。柔らかいクッションや傾斜のあるマットレスは避け、身体が沈まない硬めで平らな布団・マットレスを使います。1歳までは掛け布団は使わず、スリーパー(着るタオルケット)などで調整し、枕・ぬいぐるみ・タオルなど窒息につながる物は寝床に置かず、まわりをシンプルに整えます。

こども家庭庁「赤ちゃんが安全に眠れるように ~1歳未満の赤ちゃんを育てるみなさまへ~」。SIDSのリスクを下げる3つのポイントとして、仰向け寝・できる範囲での母乳育児・たばこを避けることが挙げられています。

日本小児科学会も、柔らかい物やふにゃふにゃの寝具は乳児の口や鼻をふさぐ恐れがあるとし、保温にはスリーパーやウェアラブルブランケットなどの活用を挙げています。室温は暑すぎず寒すぎない範囲に保ち、厚着のさせすぎにも注意しましょう。具体的な室温の目安や夏の暑さ対策は、下の関連記事も参考にしてください。

日本小児科学会「乳児の安全な睡眠環境の確保について」2024年改訂リーフレットに関する見解より。

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保護者の負担を軽くするために

ネントレは「子どもを早く寝かせる技術」であると同時に、保護者が休む時間を確保するための工夫でもあります。寝かしつけに毎晩何時間もかかる状態が続くと、保護者の睡眠が削られ、心身の余裕がなくなっていきます。

寝かしつけだけで一日が終わる感覚で、自分の時間がまったくない、という相談はとても多いです。
寝かしつけに悩む保護者

完璧を目指さず、「今日は抱っこで寝かせる日があってもいい」と肩の力を抜くことも大切です。パートナーや家族と交代する、先に仮眠をとる、思い切ってその日は早めに一緒に寝てしまうなど、保護者自身が休める体制づくりも、立派な睡眠対策です。

よくある質問

ネントレは必ずやらないといけませんか?
いいえ。セルフねんねやネントレは必須ではなく、できなくても発達に問題はありません。抱っこや添い寝で眠ること自体は自然なことです。保護者が困っていなければ、無理に取り組む必要はありません。
何か月から始めるのがよいですか?
決まった正解はありません。生後4〜6か月ごろは睡眠リズムが整い、夜間授乳も減ってくるため始めやすい時期とされることが多いですが、もっと低月齢から少しずつ取り入れる家庭も、1歳以降に始める家庭もあります。低月齢のうちは泣いたら応じて安心させる関わりが基本です。
泣かせて待つ方法に抵抗があります
泣いたときの対応は家庭で選んでよい部分です。そばで見守る・トントンする・すぐ抱き上げるなど、いくつものやり方があります。合わないと感じたら無理に続けず中断して構いません。
うまくいかず、すぐ起きてしまいます
睡眠の習慣づけには時間がかかり、行きつ戻りつが普通です。生活リズムと入眠ルーティンを2〜3週間ほど続けて様子をみましょう。発達の節目や体調で一時的に崩れることもよくあります。
授乳しないと寝てくれません
授乳での寝落ちは自然なことで、それ自体が悪いわけではありません。少しずつ自分で眠れるようにしたい場合は、授乳を入眠ルーティンの最後ではなく途中に置き、まだ眠りきる前に布団に置いてみる方法があります。うまくいかない日があっても問題ありません。
添い寝のままでも大丈夫ですか?
添い寝で安心して眠れているなら、それも一つのスタイルです。ただし1歳までは、大人の柔らかい寝具や掛け物、すき間への転落・窒息などのリスクに注意し、安全な睡眠環境を整えることが大切です。気になる点は小児科や自治体に相談しましょう。

まとめ

セルフねんねは「できたら保護者が少し楽になるかもしれない」もので、できなくても問題ない、というくらいの位置づけです。まずは生活リズムと毎晩同じ入眠ルーティンという土台から、無理なく始めてみてください。

今日からできるセルフねんねの一歩

  • 朝は決まった時間に起こし、光を浴びる
  • 日中は活動し、お昼寝を夕方遅くまで持ち越さない
  • 夕食・入浴・就寝の時刻をなるべく一定にする
  • 毎晩同じ順番の入眠ルーティンを決める
  • 眠いサインに気づいたら、ぐずる前に布団へ誘う
  • 泣いたときの対応(見守る/トントン等)は家庭で選ぶ
  • 1歳までは仰向け・硬めで平らな寝具・寝床に物を置かない
  • つらい日は抱っこでもOK。保護者が休める体制も整える

寝かしつけの悩みは消耗が大きいものです。うまくいかなくても自分を責めず、合わなければ中断してよいことを忘れないでください。睡眠や発達で気になることがあれば、かかりつけの小児科や自治体の育児相談に相談しましょう。

出典・参考

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