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子どもの虫歯予防と歯のケア|仕上げ磨き・フッ素・歯科健診の基本

対象の目安: 0〜6歳ごろ

サキ知育・あそび担当
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子どもの虫歯予防と歯のケア|仕上げ磨き・フッ素・歯科健診の基本

「乳歯はいずれ抜けるから、虫歯になっても大丈夫?」と思われがちですが、乳歯の虫歯は進みやすく、噛む力や永久歯の歯並びにも関わります。とはいえ、毎日のケアの基本はそれほど多くありません。この記事では、なぜ乳歯が虫歯になりやすいのか、年齢別の歯みがきとフッ素の使い方、仕上げ磨き・歯科健診・おやつの与え方まで、学会や公的資料をもとに整理します。

なぜ乳歯は虫歯になりやすいのか

乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質が薄く、歯質もやわらかいといわれます。さらに生えてから間もない歯は十分に硬くなっていないため、虫歯になりやすく、いったん虫歯になると内部まで進みやすいと指摘されています。

日本小児歯科学会「産まれてから2歳頃まで」では、生えて間もない歯はまだ十分に硬くなっていないためむし歯になりやすいと説明されています。

特に上の前歯の歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目は汚れがたまりやすく、虫歯ができやすい場所です。奥歯が生えてくると、噛み合わせの溝もケアが必要になります。だからこそ、痛みが出てから慌てるのではなく、生え始めから少しずつ「守る習慣」を積み上げていくことが大切です。

毎日の歯のケア(早見表)

年齢ごとに、ケアの中心とフッ素入り歯みがき粉の量の目安をまとめました。量や濃度は日本小児歯科学会など4学会の合同提言(2023年)に沿った目安です。

年齢の目安ケアの中心歯みがき粉の量の目安フッ化物濃度の目安
歯が生える前ガーゼや指で口の中に慣れる使わない-
歯が生えてから2歳ごろ仕上げ磨き中心・就寝前は必ず米粒程度(1〜2mm)約900〜1000ppmF
3〜5歳ごろ自分磨き+仕上げ磨きグリーンピース程度(約5mm)約900〜1000ppmF
6歳ごろ〜自分磨き+確認・仕上げ歯ブラシ全体(1〜2cm程度)約1000〜1500ppmF

日本小児歯科学会ほか4学会「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法について(一般向け補足版)」の年齢別の目安より。

歯みがきの基本

1日2回、就寝前を大切に

歯みがきは1日2回が基本です。中でも、寝ている間は唾液の分泌が減って口の中の汚れが洗い流されにくくなるため、就寝前の歯みがきがとくに大切とされています。日中に磨けない日があっても、寝る前のひとケアを習慣にすると続けやすくなります。

日本小児歯科学会は、寝ているときは唾液の分泌量が減るとし、少なくとも寝る前は必ず仕上げみがきを行うようすすめています。

フッ素入り歯みがき粉の量とすすぎ方

フッ素(フッ化物)は虫歯予防に役立つことが認められている成分です。年齢に合った量を使い、量が多すぎないように注意します。

  1. 1

    年齢に合った量を出す

    0〜2歳ごろは米粒程度、3〜5歳ごろはグリーンピース(エンドウ豆)程度が目安です。少量から始めましょう。
  2. 2

    歯全体にいきわたらせる

    歯みがき粉を歯の表面に広げるように磨きます。フッ素を口の中に残す意識で。
  3. 3

    すすぎは少量の水で1回程度

    フッ素を流しすぎないよう、すすぎは少量の水で軽く行います。うがいができない年齢では、磨いた後にティッシュなどで軽く拭き取ってもよいとされています。

注意

6歳未満の子どもには、1000ppmを超える高濃度のフッ化物配合歯みがき剤の使用は控えることとされています。また、歯みがき剤は子どもの手の届かないところに保管しましょう。量や濃度の選び方に迷うときは、歯科で相談すると安心です。

厚生労働省e-ヘルスネット「フッ化物配合歯磨剤」では、うがいのできない子どもには歯みがき後にティッシュなどで歯磨剤を拭き取ってもよいとされています。

仕上げ磨きはいつまで

子どもは手先が未発達で、自分だけではきれいに磨ききれません。そのため、自分磨きが上手になってきても、しばらくは親が仕上げ磨きを続けます。日本歯科医師会は、小学校2年生くらいまでは仕上げ磨きをし、その後は染め出し液(歯垢を染める液)などで磨けているかをチェックするとよいとしています。これに限らず一般には8〜10歳ごろまでを目安とすることも多く、生えたての永久歯はまだ歯質が弱く虫歯になりやすいため、奥歯の永久歯を一人で上手に磨けるようになるまで続けると安心です。

日本歯科医師会「お悩み相談!教えて先生」より。目安として小学校2年生くらいまでは仕上げ磨きをし、その後は染め出し液で磨けているかをチェックするとよいと説明されています。

「何歳でやめる」と一律に区切るより、その子が自分の歯を守れるようになるまでが目安です。仕上げ磨きでは、唇をやさしくめくり、歯ブラシで歯ぐきを傷つけないように、上の前歯のつけ根や奥歯の溝など汚れが残りやすい場所を確認しましょう。

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歯科健診とフッ素塗布を習慣に

家庭でのケアに加えて、歯科でのチェックも予防の柱です。市区町村が行う1歳6か月児健康診査と3歳児健康診査には歯科健診が含まれており、これらは母子保健法にもとづいて実施されています。健診で異常がなくても、その後はかかりつけの歯科で定期的にみてもらうと、初期の変化に気づきやすくなります。

フッ素塗布は、歯科で行う予防処置のひとつです。乳歯が生え始めるころから始め、その後は歯の生え方に応じて3〜6か月に1回程度を目安に受けるとよいとされています。家庭用の歯みがき粉のフッ素とあわせて使うことで、虫歯予防を後押しします。

メモ

受診の頻度や開始時期は、歯の生え方や虫歯のリスクによって一人ひとり違います。具体的な間隔は、かかりつけの歯科で相談して決めると安心です。

おやつ・飲み物の与え方

虫歯の予防では、何を食べるかだけでなく「だらだら食べない」ことも大切です。甘いものを一日に何度も口にしたり、ジュースなどの甘い飲み物を少しずつ飲み続けたりすると、歯が修復する時間が追いつかず虫歯になりやすくなります。

  • おやつは時間と回数を決める(1日1〜2回など、家庭のリズムに合わせて)
  • 普段の飲み物は水や麦茶を基本にし、甘い飲み物は時間を決めて
  • 食べたら磨く、を就寝前のケアと結びつける

注意

哺乳瓶に甘い飲み物やミルク、ジュースなどを入れて、くわえたまま寝かせるのは避けましょう。眠っている間は唾液が減るため、上の前歯を中心に虫歯ができやすくなります(いわゆる哺乳う蝕)。哺乳瓶での甘い飲み物の常用も控えめにします。

日本小児歯科学会は、寝ているときは唾液が減りむし歯菌が繁殖しやすいとし、夜中の頻繁な授乳で虫歯になることもあると注意を促しています。おやつは時間や回数を決め、甘味飲食物を上手にコントロールすることがすすめられています。

仕上げ磨きを嫌がるとき

「仰向けにすると暴れる」「自分でやりたがって渡してくれない」という声はとても多いものです。無理に押さえつけると歯みがき自体が嫌いになってしまうこともあるため、先に自分で持たせてから交代する、短い時間で区切る、など年齢に合った工夫が役立ちます。

毎晩の仕上げ磨きが泣き相撲のようになってしまう、という相談はよくあります。完璧を目指すより「就寝前だけは必ず」と決めて、少しずつ慣らしていくとラクになることがあります。
1〜2歳の子を持つ保護者

嫌がりへの具体的なアプローチは、年齢別にまとめた関連記事も参考にしてください。

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よくある質問

フッ素入り歯みがき粉は何歳から使えますか?
歯が生え始めたら、年齢に合った量で使えます。0〜2歳ごろは米粒程度、3〜5歳ごろはグリーンピース程度が目安です。量や商品選びに迷う場合は、かかりつけの歯科で相談すると安心です。
すすぎはたくさんした方がいいですか?
フッ素を口の中に残す目的から、すすぎは少量の水で軽く1回程度がよいとされています。うがいができない年齢では、磨いた後にティッシュなどで軽く拭き取る方法もあります。
仕上げ磨きはいつまで続ければよいですか?
日本歯科医師会は、小学校2年生くらいまでは仕上げ磨きをし、その後は染め出し液などで磨けているかをチェックするとよいとしています。一般には8〜10歳ごろまでを目安とすることも多く、生えたての永久歯は虫歯になりやすいため、奥歯まで自分できれいに磨けるようになるまで、確認・仕上げを続けると安心です。
フッ素塗布はどのくらいの頻度で受ければよいですか?
乳歯が生え始めるころから始め、その後は3〜6か月に1回程度が目安とされています。歯の生え方や虫歯のリスクで適切な間隔は変わるため、かかりつけの歯科で相談してください。
乳歯の虫歯は永久歯に影響しますか?
乳歯の虫歯は進みやすく、痛みで噛みにくくなったり、生えてくる永久歯の歯並びや健康に関わったりすることがあります。気になる点があれば早めに歯科で相談しましょう。
歯みがきを毎日完璧にできません
磨けない日があっても、就寝前のケアを優先するなど、続けられる形を探すことが大切です。うまくいかない日が続くときや磨き方が不安なときは、歯科健診で相談するとコツを教えてもらえます。

まとめ

子どもの虫歯予防は、毎日の歯みがきとフッ素、仕上げ磨き、歯科健診、おやつの与え方という基本の積み重ねです。完璧を目指すより、就寝前のケアを軸に「続けられる形」をつくることが、長い目で見て歯を守ります。

虫歯予防の習慣チェック

  • 1日2回、特に就寝前の歯みがきを習慣にする
  • フッ素入り歯みがき粉を年齢に合った量で使い、すすぎは少量に
  • 仕上げ磨きは小学校2年生ごろまでを目安に親が続け、その後も磨けているか確認する
  • 1歳半・3歳児健診と、その後の定期歯科受診・フッ素塗布を続ける
  • おやつ・甘い飲み物は時間と回数を決め、哺乳瓶をくわえたまま寝かせない
  • 気になることがあれば早めに小児歯科・かかりつけ歯科へ相談する

毎日の生活習慣は、歯みがきも含めて少しずつ積み重ねるのがコツです。お片づけなど他の習慣づくりも参考になります。

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出典・参考

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