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子どもと夏の車帰省・長距離ドライブ|計画・暑さ対策・車内置き去り防止の安全ガイド

対象の目安: 0〜6歳ごろ

カナデ発達・おでかけ担当
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子どもと夏の車帰省・長距離ドライブ|計画・暑さ対策・車内置き去り防止の安全ガイド

「お盆に車で実家へ帰省したいけれど、渋滞で子どもがぐずらないか心配」「長時間のドライブで車内が暑くならないか不安」という声はとても多いです。夏の車での帰省や長距離ドライブは、出発前の計画と車内の環境づくりで、親子ともにずいぶん楽になります。この記事では、渋滞を避ける計画とこまめな休憩、車内の暑さ対策、車酔い対策に加えて、もっとも大切な「車内への置き去りを防ぐ」ことまで、JAF・こども家庭庁・警察庁の情報をもとに整理しました。体調や月齢によって状況は大きく異なるため、気になることは早めに休憩・相談する姿勢を大切にしてください。

出発前の計画(時間帯・休憩・ルート)

夏の帰省や長距離ドライブで子どもが疲れてしまう大きな原因は、渋滞と暑さ、そして長く座りっぱなしになることです。出発前の計画で、この3つの負担をかなり減らせます。

お盆や連休は高速道路が混み合います。可能であれば渋滞のピークを避けた時間帯を選ぶ、子どもが眠りやすい時間帯に長距離区間を走るなど、わが家の子どものリズムに合わせて出発時刻を考えてみてください。各高速道路会社が公表する渋滞予測を事前に確認しておくと、ルートや出発時刻を決めやすくなります。

長時間の運転は、子どもだけでなく運転する大人にとっても負担になります。一般に、長距離運転では2時間を目安にこまめに休憩を取り、サービスエリアやパーキングエリアで車外に出て体を動かすことがすすめられています。子ども連れなら、トイレ休憩のついでに少し歩く・公園のあるSAやPAで体を伸ばすといった具合に、最初から「こまめに止まる前提」で計画しておくと、親も焦らずに済みます。

ヒント

休憩のたびに「水分を飲む・トイレ・少し体を動かす」をセットにしておくと、子どもの機嫌も保ちやすく、運転する人の眠気・疲労対策にもなります。眠気や疲れを感じたら、予定より早めでも迷わず休憩しましょう。

「早く着きたくて休憩を我慢したら、かえって子どもがぐずって大変だった」という声はよく聞きます。到着時刻にこだわりすぎず、休憩を多めに見込んだゆとりのある計画にしておくと気持ちが楽になります。
幼児を連れて帰省する保護者

計画の早見表

項目目安・考え方
出発時刻渋滞ピーク・暑い時間帯を避ける。子どもが眠りやすい時間帯も考慮
休憩2時間を目安にこまめに。眠気・疲れを感じたら早めに
休憩場所SA/PA・道の駅・公園など。体を動かせる場所だと◯
所要時間休憩を多めに見込み、到着時刻にゆとりを持たせる
確認渋滞予測・天気・暑さ指数(WBGT)を出発前にチェック

暑さ指数(WBGT)は環境省熱中症予防情報サイトで地域ごとの値・予測を確認できます。気温だけでなく湿度なども考慮した指標です。

車内の暑さ対策

夏の車内は、想像以上に高温になります。JAFのユーザーテストでは、外気温35℃の条件で対策をしない車の車内が最高57℃まで上昇し、サンシェードを使うと50℃、窓を3cm開けると45℃に抑えられたという結果が示されています。完全には防げませんが、対策の有無で差が出ることがわかります。

車内温度の数値は、JAFユーザーテスト「真夏の車内温度」を参考にしています。

走行中の暑さ対策は、次のような工夫を組み合わせると整理しやすくなります。

  1. 1

    日差しをさえぎる

    後部座席の窓に着脱式のサンシェードを付け、直射日光を和らげます。チャイルドシートの子どもに日が当たりすぎないよう、座席の位置や向きも確認しましょう。
  2. 2

    空調の風を直接当てない

    エアコンの冷風が子どもの体に直接当たり続けると、冷えすぎることがあります。風向きを調整し、子どもが暑がっていないか・冷えすぎていないかを見ながら設定温度を整えます。
  3. 3

    こまめに水分補給

    のどの渇きを感じる前に、休憩のたびに水分を補給します。低月齢の赤ちゃんは母乳・ミルクが基本です。こぼれにくいストローマグや蓋つきボトルが便利です。
  4. 4

    服装で体温調整

    通気性のよい薄着を基本に、空調で冷えたとき用に薄手の羽織りものやタオルを用意します。汗をかいたら着替えさせると快適に過ごせます。

メモ

乳幼児は体温調節がまだ未熟で、地面に近いぶん照り返しの影響も受けやすいと説明されています。大人が快適でも子どもには暑い・寒いことがあるため、顔色や汗のかきかた、機嫌などの「いつもと違う様子」を観察しましょう。

乳幼児が大人より熱中症になりやすい理由・予防のポイントは、こども家庭庁「みんなで見守り『こどもの熱中症』を防ぎましょう!」を参考にしています。

車内への置き去りは絶対にしない

夏の車に関して、もっとも気をつけたいのが車内への置き去りです。短時間でも、窓を少し開けていても、それほど暑くない日でも、車内の温度は急上昇することがあります。

注意

「寝ているから」「ちょっとの時間だから」と、わずかな時間でも子どもを車内に残すことは絶対に避けてください。乳幼児は自分の力で車外に出ることができません。買い物やトイレ、給油などで車を離れるときは、必ず子どもも一緒に連れて降りましょう。

こども家庭庁は、自家用車においては車の中にこどもだけを残さないこと、短時間であっても絶対に車内をこどもだけにせず、降ろし忘れにも注意するよう呼びかけています。乳幼児は自分の力で移動できないため、「寝ているから」「ちょっとの時間だから」と放置することは危険で、特に夏場の車内は短時間で高温になるため非常に危険だと説明されています。

車内に子どもだけを残さない・降ろし忘れに注意することは、こども家庭庁の注意喚起を参考にしています。

JAFのテストでは、エアコンを停止してからわずか15分で、車内の暑さ指数(WBGT)が危険レベルに達したことも報告されています。エンジンを切った車内は、ごく短い時間で危険な環境になり得ます。

エアコン停止後に車内の暑さ指数(WBGT)が短時間で危険レベルに達することは、JAFユーザーテストの熱中症に関する検証結果を参考にしています。

降車時の「置き去り」「降ろし忘れ」を防ぐために、降りる前に後部座席まで目で見て確認する習慣をつけておくと安心です。荷物を後部座席に置く、降りるときに必ず後ろを振り返る、といった自分なりのルールを決めておくと、慌ただしい帰省先でもうっかりを防ぎやすくなります。

車酔い対策

車酔い(乗り物酔い)は、耳の奥にある三半規管が感じる揺れの情報と、目から入る情報のズレに脳が混乱して起こると説明されています。たとえば、体は車の揺れを感じているのに、目は手元の本やタブレットを見て「あまり動いていない」と感じると、このズレが吐き気につながりやすくなります。

一般に、車酔いは脳が発達してくる年齢の子どもに起こりやすいとされ、ごく小さい乳児では起こりにくいといわれます。とはいえ個人差が大きいので、酔いやすいお子さんには次のような工夫を組み合わせてみてください。

  • 揺れと視覚のギャップを減らす。走行中は手元の本やゲームをできるだけ控え、遠くの景色を見るようにする。
  • 換気をする。窓を少し開けたり外気を入れたりして、車内のこもったにおいを和らげる。
  • 空腹・満腹の状態を避ける。出発前の食事は適量にし、こまめに少量の水分を取る。
  • 睡眠を十分に取る。寝不足や体調がすぐれないときは酔いやすくなります。
  • ゆったりした服装にし、締めつけを避ける。

メモ

酔い止め薬を使う場合は、子どもの年齢に合った製品か、用法・用量を必ず確認してください。月齢・年齢や体質によって使えるものは異なります。使ってよいか迷うときは、薬剤師や医師に相談すると安心です。

気分が悪そうなときは、無理に走り続けず安全な場所で停車し、外の空気を吸わせて休憩しましょう。顔色が悪い・繰り返し吐くなど様子が気になるときは、早めの休憩や受診を検討してください。

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乳幼児の熱中症対策|赤ちゃん・幼児に特有のリスクと予防・応急処置

ぐずり対策と持ち物

長時間の移動では、子どもが飽きたりぐずったりするのは自然なことです。「ぐずったらこれをする」という切り札をいくつか用意しておくと、親も落ち着いて対応できます。音や食べ物、おもちゃなど、複数の手を準備しておくのがおすすめです。

夏の車帰省・長距離ドライブの持ち物

  • 飲み物(こぼれにくいストローマグ・蓋つきボトル)
  • 汗を拭くタオル・着替え一式
  • 手がべたつきにくい軽食・おやつ
  • ウェットティッシュ・ビニール袋(ゴミ・嘔吐に備えて複数枚)
  • 携帯用の簡易トイレ(渋滞時に備えて)
  • おもちゃ・絵本・お気に入りのもの(普段と違う特別なものが◯)
  • サンシェード・薄手の羽織りもの
  • 母子健康手帳・健康保険証・医療証
  • 酔いやすい子は酔い止め(年齢・用法を確認したもの)

ビニール袋は、ゴミ入れだけでなく急に吐いてしまったときにも役立つので、多めに用意しておくと安心です。渋滞でトイレに行けないときに備えて、携帯用の簡易トイレがあると気持ちに余裕ができます。万一の体調不良に備えて、母子健康手帳や保険証・医療証を持っていきましょう。

チャイルドシートは正しく使う

子どもを車に乗せるときは、距離の長短にかかわらずチャイルドシートを正しく使うことが基本です。警察庁によると、6歳未満の幼児を車に乗せるときはチャイルドシートの使用が義務づけられています(道路交通法)。

注意

帰省先での「ちょっとそこまで」「祖父母の車だから」といった短い移動でも、チャイルドシートは必ず使いましょう。短い距離でも事故は起こり得ます。

6歳未満の幼児のチャイルドシート使用義務は、警察庁「子供を守るチャイルドシート」を参考にしています。

体格に合っていなかったり、取り付けや座らせ方が正しくなかったりすると、本来の効果が十分に発揮されないことがあります。座らせる前に、ベルトの締め具合や取り付け状態を確認しましょう。選び方の詳しいポイントは、別記事にまとめています。

あわせて読みたい

チャイルドシート・ジュニアシートの選び方|安全基準と使用時期で選ぶ

よくある質問

長距離ドライブの休憩はどのくらいの間隔がいいですか?
一般に長距離運転では2時間を目安にこまめに休憩することがすすめられています。子ども連れの場合は、トイレ・水分補給・体を動かすことをセットに、もっと短い間隔で止まる前提にしておくと安心です。眠気や疲れを感じたら予定より早めに休憩しましょう。
窓を少し開けておけば、短時間なら車に子どもを残しても大丈夫ですか?
避けてください。窓を少し開けていても、夏場の車内は短時間で高温になります。こども家庭庁も、短時間であっても絶対に車内を子どもだけにしないよう呼びかけています。車を離れるときは必ず子どもも一緒に連れて降りましょう。
車内のエアコンはどのくらいの温度にすればいいですか?
一律の正解はありません。冷風が子どもの体に直接当たり続けると冷えすぎることがあるため、風向きを調整し、子どもが暑がっていないか・冷えすぎていないかを見ながら設定温度を整えます。薄手の羽織りものやタオルがあると調整しやすいです。
子どもが車酔いしやすいです。どうすればいいですか?
走行中は手元の本やタブレットを控えて遠くの景色を見る、窓を少し開けて換気する、空腹や満腹を避ける、睡眠を十分に取る、といった工夫が和らげにつながりやすいです。気分が悪そうなときは安全な場所で停車し休憩しましょう。
酔い止めの薬は子どもに使ってもいいですか?
年齢に合った製品か、用法・用量を必ず確認してください。月齢・年齢や体質によって使えるものは異なります。使ってよいか迷うときは、薬剤師や医師に相談すると安心です。
祖父母の車での短い移動でもチャイルドシートは必要ですか?
必要です。6歳未満の幼児を車に乗せるときはチャイルドシートの使用が義務づけられています(道路交通法)。短い距離でも事故は起こり得るため、距離の長短にかかわらず正しく使いましょう。
渋滞中に子どもが体調を崩したらどうすればいいですか?
無理に走り続けず、安全な場所で停車して休ませてください。顔色が悪い・繰り返し吐くなど様子が気になるときは早めの休憩や受診を検討します。受診の目安に迷うときは子ども医療電話相談(#8000)や日本小児科学会「こどもの救急」が利用でき、意識がはっきりしない・けいれんなどがある場合は迷わず119番を要請してください。

まとめ

夏の車での帰省や長距離ドライブを楽に過ごすコツは、渋滞や暑さを見越したゆとりのある計画と、こまめな休憩、そして車内の環境づくりです。そして何より、短時間でも子どもを車内に残さないことが、家族の安全を守る一番のポイントです。

出発前の最終チェック

  • 渋滞予測・天気・暑さ指数(WBGT)を確認した
  • 休憩を多めに見込んだゆとりのある計画にした
  • サンシェード・飲み物・着替え・ビニール袋を準備した
  • 母子健康手帳・保険証・医療証を持った
  • チャイルドシートの取り付け・座らせ方を確認した
  • 車を離れるときは必ず子どもも連れて降りる、と家族で確認した
  • 降車時に後部座席まで確認する習慣を決めた

完璧を目指して気負いすぎる必要はありません。「こまめに休む・こまめに水分・車に残さない」を合言葉に、無理のないペースで夏の移動を楽しんでください。気になる症状があるときは、早めの休憩・受診を最優先に。緊急時は迷わず119番へ。

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出典・参考

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