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マグネットブロックの選び方|磁石でくっつくパネル型の選び方と安全の注意点

対象の目安: 1歳半〜6歳ごろ

サキ知育・あそび担当
・ 約13分で読めます
マグネットブロックの選び方|磁石でくっつくパネル型の選び方と安全の注意点

「平面のパネルが磁石でパチッとくっついて、立体のお家やボールになる」——SNSやおもちゃ売り場で見かけて気になっているマグネットブロック。積み木やレゴとはまた違う組み立ての楽しさがありますが、いざ選ぼうとするとピースの形も枚数も価格もさまざまで迷いがちです。しかも「マグネット」という言葉には、知育用の大きなパネル型と、誤飲事故で販売が規制された小さな強力磁石という、まったく別のものが混ざっています。この記事では、パネル型マグネットブロックが育てる力を確認したうえで、選ぶ軸と年齢別の目安、そして最も大事な安全の見分け方を整理します。

マグネットブロックとは・どんな力を使う遊びか

マグネットブロックは、三角形や四角形などの平面パネルの縁に磁石が内蔵されていて、パネル同士がくっついたり回転したりして立体を組み立てられるおもちゃです。「マグフォーマー」に代表される形状のものが広く知られ、似たタイプの製品が各社から出ています。積み木のように「積む」のではなく、平面をつないで箱や三角すい、ボール状の立体へと変形させていくのが特徴です。

決まった正解がないので、発達に合わせて遊び方が自然に広がります。次のような力を使うと言われますが、効果には個人差があり、遊べば必ず伸びるというものではありません。「楽しく手を動かす道具のひとつ」くらいに考えておくと気楽です。

使う力どんな場面で使うか
図形・空間認識平面のパネルが立体になる過程を体で感じる
手指の微細運動つまむ・向きを変える・そっとつなげる
想像・見立て組んだ形を「ロケット」「観覧車」に見立てる
試行錯誤(STEM的な遊び)くっつく向き・倒れない組み方を自分で探す
色・数の感覚色分けやパネルの枚数を数えて遊ぶ

平面から立体への変化がわかりやすいので、積み木がまだ上手に積めない時期の子でも、くっつく感触そのものを楽しめます。積み木やブロックとの違いや併用は、

もあわせて参考にしてください。

選び方の6つの軸

マグネットブロック選びは、次の6軸で考えると迷いにくくなります。

  1. 1

    ピースの形状と枚数で選ぶ

    基本は正方形と正三角形のパネル。ここに長方形・扇形・五角形やタイヤ・観覧車パーツなどが加わると、作れる形が一気に広がります。最初は基本パネル中心の30〜60ピース前後が扱いやすく、慣れてきたら大容量セットや拡張パーツを足していくとよいでしょう。

  2. 2

    磁力と接続の安定で選ぶ

    磁力が弱いと組んだそばから崩れ、強すぎると小さな子には外しにくいことがあります。パネルを持ち上げても連なりが落ちにくいか、レビューで接続の安定を確かめると失敗が減ります。

  3. 3

    対象年齢で選ぶ

    パネル型は対象年齢3歳以上の製品が多めです。1歳半〜2歳台で遊ばせたいときは、対象年齢の下限と、口に入らない大きめサイズかどうかを必ず確認します。低年齢向けをうたう大判パネルの製品を選ぶと安心です。

  4. 4

    素材と角の安全(STマーク)で選ぶ

    角が丸く面取りされているか、パネルが割れにくい素材か、そしてSTマークや対象年齢の表示があるかを確認します。STマークは日本玩具協会の安全基準に合格した印で、誤飲につながる小部品の検査も含まれます。詳しくは後述します。

  5. 5

    拡張性・互換性で選ぶ

    同じシリーズで買い足せるか、他社のパネルと磁力・サイズが近く併用できるかも大切です。まず定番シリーズを選ぶと、拡張パーツやセット同士を組み合わせやすくなります。

  6. 6

    価格・ピース単価と収納で選ぶ

    価格はピース数と品質で幅があるので、1ピースあたりの単価で見比べると納得しやすいです。ピースが薄くかさばるため、フタつきの箱や収納袋が付いていると片づけが楽になります。

ヒント

まず1点なら「基本の正方形・三角形パネルが中心の中容量セット」が扱いやすくおすすめです。子どもが気に入ってから、タイヤや観覧車などの拡張パーツや大容量セットを足していくと、無駄なく遊びを広げられます。

年齢別の目安

発達に合わせて、選ぶポイントは変わっていきます。年齢はあくまで目安で、興味の出方には個人差があります。

年齢の目安選び方のポイント
1歳半〜2歳ごろ大きめパネルを少数から。くっつける・並べるが中心。誤飲に注意して見守る
3〜4歳ごろ対象年齢に達し本格的に。基本パネルで箱や乗り物を組み始める
5〜6歳ごろ枚数の多いセットや拡張パーツで観覧車・立体など大きな作品づくりへ

1歳半〜2歳ごろは、くっつける・外す・並べるが遊びの中心です。まだ立体を組むのは難しいので、口に入らない大きめパネルを少数から。対象年齢の下限を守り、必ず大人が見守ります。3〜4歳ごろになると多くの製品の対象年齢に入り、平面を折り上げて箱や乗り物にする遊びを楽しめます。5〜6歳ごろは観覧車や複雑な立体など構成遊びが本格化するので、枚数の多いセットや拡張パーツがあると大きな作品づくりに没頭できます。ほかの知育玩具との組み合わせは

も参考になります。

【重要】「マグネットボール」との違いと安全の注意点

マグネットブロックを選ぶうえで、いちばん知っておいてほしいことがあります。それは、知育用の大きなパネル型ブロックと、小さな球状・立方体の強力磁石(いわゆるマグネットボール・マグネットセット)は、名前が似ていてもまったくの別物だということです。

注意

直径3〜5mmほどの小さな強力磁石(ネオジム磁石)を複数個のみ込むと、離れた腸のかべをはさんで磁石同士が引き合い、腸に穴があくなどの重い事故につながります。消費者庁によると、2017年から2022年に開腹手術で摘出が必要になった事故が11件報告され、摘出された磁石は多いもので37個にのぼりました。こうした事故を受け、日本では2023年6月に、強力な磁石を使った娯楽用品(マグネットセットなど)が消費生活用製品安全法の特定製品(PSC)に指定・施行されました。経過措置を経て、2023年12月19日以降は、技術基準(磁束指数など)を満たしPSCマークが付いた製品でなければ販売できなくなりました。子ども用の知育おもちゃとして、この小さな強力磁石セットは選ばないでください。もし複数個の磁石を飲み込んだ疑いがあるときは、症状がなくても様子を見ずに、すぐ医療機関を受診してください。

マグネットセット(ネオジム磁石)の誤飲事故件数・販売規制は、消費者庁「ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故」を参考にしています。

子ども用に選ぶマグネットブロックの安全チェックは、次のとおりです。

  • のみ込めない大きさの、大きなパネル型を選ぶ。小さな球・立方体の磁石セットは選ばない
  • STマーク・対象年齢の表示を確認し、対象年齢を守って使う
  • 遊ぶ前後にパネルの割れ・欠けを点検する。破損して中の小さな磁石が出ていたら使わせない
  • 3歳未満の子や、小さいきょうだいがいる家庭では、誤飲に一層注意して見守る

パネル型でも、強く投げたり踏んだりして割れると、中の小さな磁石が露出することがあります。国民生活センターも、マグネットパズルの破損で内蔵の磁石が出て誤飲につながった事故を報告しています。定期的な点検を習慣にしましょう。

マグネットパズルの破損による磁石の露出・誤飲事故は、国民生活センター「マグネットパズルの破損に注意」を参考にしています。

STマークとST基準(誤飲を防ぐ小部品の検査を含む)の説明は、一般社団法人日本玩具協会の情報を参考にしています。

タイプ別のおすすめ

切り口ごとに、選びやすいタイプを紹介します。いずれも対象年齢とピースの大きさ、破損の有無を確認したうえで選んでください。

定番の入門セット(まず1点に)

マグフォーマー ベーシックセット

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マグフォーマー ベーシックセット
パネル型マグネットブロックの定番シリーズ。基本の正方形・三角形が中心のセットは、はじめての1点に向きます。拡張パーツやセット同士を組み合わせて長く遊べるのも安心です。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

大容量でコスパ重視

マグネットブロック 大容量セット

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マグネットブロック 大容量セット
ピース数が多く、乗り物や観覧車など大きな作品を作りたい子に。1ピースあたりの単価が抑えやすいのが魅力です。磁力や接続の安定はレビューで確かめ、STマーク・対象年齢の表示も確認しましょう。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

対象年齢が低めの幼児向け

ピタゴラス 幼児向けプレート

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ピタゴラス 幼児向けプレート
大判のパネルで、対象年齢が低めに設定された日本ブランドのシリーズ。1歳半〜2歳台から大きめピースで遊ばせたい家庭に向きます。それでも対象年齢の下限と、口に入らない大きさかを必ず確認してください。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

立体・観覧車など拡張して遊ぶ

マグビルド 立体・拡張セット

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マグビルド 立体・拡張セット
タイヤや観覧車、スロープなどのパーツで立体遊びを広げられるタイプ。基本セットに慣れた3歳以降の買い足しに向きます。他シリーズと磁力・サイズが近いか、併用のしやすさも見ておきましょう。

※価格・在庫は変動します。最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

よくある声

対象年齢が3歳からで、まだ早いかなと迷ったという声はよくあります。1歳半〜2歳台なら大きめパネルを少数から、くっつける・並べるだけでも十分楽しめます。ただし口に入らない大きさかの確認と見守りは欠かせません。
2歳児を育てる保護者
安いセットを買ったら磁力が弱くてすぐ崩れ、子どもが嫌がったという相談も。持ち上げても連なりが落ちにくいか、レビューで接続の安定を見ておくと失敗が減ります。
4歳児を育てる保護者

よくある質問

マグネットブロックは何歳から遊べますか?
パネル型は対象年齢3歳以上の製品が多めです。1歳半〜2歳台で遊ばせたいときは、対象年齢の下限が低い大判パネルの製品を選び、口に入らない大きさかを確認して必ず大人が見守りましょう。
積み木やレゴと何が違いますか?
積み木は積む、レゴははめ込む遊びですが、マグネットブロックは平面のパネルを磁石でつなぎ、折り上げて立体にする遊びです。平面から立体への変化がわかりやすく、まだ積むのが難しい時期でもくっつく感触を楽しめます。
危険と聞く『マグネットボール』とは別物ですか?
はい、まったくの別物です。危険なのは直径数mmの小さな球状・立方体の強力磁石で、複数個の誤飲で腸に穴があく事故が起き、日本では2023年にPSC(特定製品)規制の対象となりました。知育用に選ぶのは、のみ込めない大きなパネル型です。
磁力は強い方がいいですか?
適度な強さが理想です。弱いと組んだそばから崩れ、強すぎると小さな子には外しにくいことがあります。パネルを持ち上げても連なりが落ちにくいか、レビューで接続の安定を確かめると選びやすいです。
最初は何ピースくらいがいいですか?
基本パネル中心の30〜60ピース前後が扱いやすい目安です。子どもが気に入ってから、大容量セットやタイヤ・観覧車などの拡張パーツを足すと、無駄なく遊びを広げられます。
安全性はどこを見ればいいですか?
のみ込めない大きなパネル型か、STマークと対象年齢の表示があるか、角が丸いか、そして割れ・欠けがないかを確認します。破損して中の磁石が出ていたら使わせず、3歳未満やきょうだいのいる家庭は誤飲に一層注意しましょう。

まとめ

マグネットブロック選びのチェックリスト

  • のみ込めない大きなパネル型を選び、小さな強力磁石セットは選ばない
  • 基本パネル中心の枚数から始め、拡張は後から足す
  • 磁力と接続の安定をレビューで確認した
  • 対象年齢とピースの大きさ、STマークを確認した
  • 同シリーズで買い足せる拡張性・収納のしやすさを見た
  • 遊ぶ前後に割れ・欠けを点検する習慣をつけた

マグネットブロックは、平面が立体に変わる面白さで子どもを夢中にさせてくれるおもちゃです。知育用の大きなパネル型と、規制対象の小さな強力磁石はまったくの別物という点だけは押さえて、安全を確認したうえで月齢に合った1点から始めてみてください。発達には個人差があるので、まわりと比べて焦らず、その子のペースで遊びを楽しみましょう。ブロック玩具とあわせて選ぶなら

も参考になります。

出典・参考

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